しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

本山納骨

2014年04月14日 | Weblog
母の一周忌を終えた。
1年間頭骨を菩提寺の本堂で予骨供養してもらっていた。
一周忌に併せて頭骨を引き取り本山に納骨することにしていた。祖母の代からの風習の様であった。

祖母、父、母、と3人の骨が本山の納骨堂に収まった。納骨堂は比較的大きな建物だった。
腰の高さから2・5メートル位の高さまで25センチくらいの段が6段くらいあり、幅30センチ間隔で100メートル程の長さで納骨棚が壁面に設けられている。壁面に面して本殿読経施設があり、短いお経の後、予骨していた頭の骨を代々収めていた「 家」の位牌のある棚の
骨箱(木製)に収める。わずかな量である。この棚にこれで3人の骨箱が収まった。15人分くらいは入るという説明だった。

余った骨は寺で処置してくれる。多分他の骨と合わせた納骨堂に収まる。費用は6万円だった。納骨料5万円、戒名記載料1万円、お布施は記載がない。

本来、49日法要の後、納骨すれば頭骨も含めてお墓に収めることが出来た筈だった。なぜか父が祖母を本山に分骨奉納するようになってからこの例を引き続き踏襲しているらしかった。
お寺の先代の住職と仲が良かった父の笑顔が浮かんだ。本山に供養すると御利益があると言われたに違いない。
全ての檀家が本山に分骨奉納しているとは思えない。全ての檀家の収納棚があるとすればこの納骨堂の10倍は必要だろうという気もする。
菩提寺から比較的近い本山だった。本山が遠いと飛行機で往復することになる。
全量納骨となると200万円からかかる宗派もあるらしい。

墓を作ると200万円。本山納骨で供養してもらい墓を作らない場合とつり合いを取る制度の様だ。
仏の世界も金次第。供養受付は「寺務所」だった。3種類の包み紙「納骨料」「戒名料」「お布施」をその場で開き、確認の上
領収書を発行する。事務的だ。お布施の領収書は出ない。
お布施の金額は宗派により様々の様だ。常日頃お世話になっている葬儀社を通して聞いておく。供物手配もお願いする。

月経を初め、お年始、維持費、本山維持費、各種寄付金等墓を守る家は何かと年間費用がかかる。

この負担の無い家は気楽だと思う。自分は樹木葬でもいいかも。本山納骨で又経費負担をかけることは望まない。
このことは家族に伝えておこう。考える事が出来た良い一周忌だった。

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