手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2022年10月)

2022年12月22日 | 会員の作品
佐々木フミ子:寝ころべるホームレスに日差しやはらかすぃ木にロープかけもの干す下に(新アララギ2022.10)
千葉照子:鷗外のアルバム余白に地図を描き少年目指すは千駄木の家々(歌会2022.10)
今野英山:崩れたる乱積みの石垣手に負へぬ絵のなきジグソーパズルと思へ(新アララギ2022.10)
高橋毬枝:コーヒーを淹れて机に対ひたり走り書きせし言葉拾ひて(新アララギ2022.10)
麦島和子:いつまでも肩肘張らず生きてねと黙し願いつ夫を見守る(新アララギ2022.10)
岸野トモヱ:*円建てかドル建てだけで差のできるそういう職場に吾働けり(歌会2022.10)
大倉康幸:*繊細な人間なれど生きている住みづらき世と思いながらも(新アララギ2022.10)
相川盈子:*炊事より職を退こうとスーパーに夕餉の揚げ物迷わず選ぶ(新アララギ2022.9)
宮本通代:遠雷の音聞こえ来ていよいよと待ちゐる間に空晴れ渡る(新アララギ2022.10)
鈴木英一:帆曳き船大き白き帆ふくらませ風受くる形のバランス見事(歌会2022.10)
永盛佑樹:この世には思い残すことが何もなしとかそんなわけがないだろ(歌会2022.10)
東寿美枝:丘に建つクラーク銅像真眼下の街は日向と陰と赤きテレビ塔(歌会2022.10)
今野礼子:*壁塗りの十日余りに親しみし若きら去りて梅雨に入りゆく(新アララギ2022.10)
桂 崇人:*「ありがとう」魔法の言葉唱へれば心安らぐ陽だまりのごと(歌会2022.10)

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