( 野路菊 )
雑菊と云ひて床しき菊ありし 相生垣瓜人
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子
花はみな四方に贈りて菊日和 宮沢賢治
下駄にのる踝小さし菊日和 鈴木真砂女
☆ 今日15日は七五三,3歳の男女児、5歳の男児、
7歳の女児の成長を祈って神社に詣でる。かつては、乳児の時
剃っていた髪を伸ばし始める「髪置」、初めて袴を着ける「袴着」
紐付きの着物をやめて本式の帯を結ぶ「帯解」という通過儀礼も
有った。
*作句のポイントは子を思う親の気持ち,晴れがましさに喜ぶ
子供の姿など、時代を超えて変わらない。目先の新しさだけでなく
その奥にある変わらないものをつかむといい。
(創元社 俳句の暮らしと行事・下巻より)
花嫁を見上げて七五三の子よ 大串 章
椀種に花麩の浮ぶ七五三 佐藤麻緒
一の宮の大日だまりや七五三 山崎房子