12月30日

2009-12-30 00:10:34 | Weblog

         (  小晦日・こつごもり )

 

今年もあと二日になりました。 この拙いブログに貴重なコメントをお寄せ頂いた
皆様、大切な俳句の仲間の皆様、また先輩,先生。
今年も大変お世話になりました。 仕事を理由に句会を休むことが多かった一年。
来年はもう少し巧くスケジュールを調整して,参加して行こうと思っていますので、
今後ともご指導宜しくお願いします。
ここをご覧の皆様にとって,良い年を迎えられます事をお祈りいたします。

 

  春や越し年や行きけん小晦日               松尾芭蕉

 

  去年今年貫く棒の如きもの                 高浜虚子

 

結社での二年間を振り返って,未だ戸惑いがあるのが韻律を云う人が居無い事。
具象に拘りすぎると,余韻が薄い事。作家個人の個性が出しにくい事。
これは私が初学の頃、俳句は世界で一番短い詩。短詩として教えを受け
詩である以上「調べ」も大切な要素であることをいまだに大切思っているからです。
一句における濁音の数、同母音の繰り返しによるリズム、平仮名の効果、
万葉言葉の斡旋による効果、などなど。俳句作者の写生から詩への昇華が
個性であろうと解釈しています。
入会して初めて結社誌を開いた時、同じような句が並んでいる事に驚きました。
それは私が即物具象の句に慣れていないことによるものでした。

初学から一結社に学ぶと分かりずらいかも知れないが、今年結社を離れた
連衆に通じた意見でもあり だからといって、けして否定する物でなく大いに学ぶ
べきでしょう、即物写生は基本だと思います。

 

私はかなり昔から細見綾子さんの句が好きでした。
偶然に出会った結社がその系統であり、なにか縁を感じて、そこに学ぶことに
納得しています。 何度もこのブログに書いてきたことに、長く俳句をしてきて
その最大の褒美は素晴らしい人たちに出会えたことでしょう。


来年も宜しくお願いします。

 

  

コメント (6)
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