( 小晦日・こつごもり )
今年もあと二日になりました。 この拙いブログに貴重なコメントをお寄せ頂いた
皆様、大切な俳句の仲間の皆様、また先輩,先生。
今年も大変お世話になりました。 仕事を理由に句会を休むことが多かった一年。
来年はもう少し巧くスケジュールを調整して,参加して行こうと思っていますので、
今後ともご指導宜しくお願いします。
ここをご覧の皆様にとって,良い年を迎えられます事をお祈りいたします。
春や越し年や行きけん小晦日 松尾芭蕉
去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
結社での二年間を振り返って,未だ戸惑いがあるのが韻律を云う人が居無い事。
具象に拘りすぎると,余韻が薄い事。作家個人の個性が出しにくい事。
これは私が初学の頃、俳句は世界で一番短い詩。短詩として教えを受け
詩である以上「調べ」も大切な要素であることをいまだに大切思っているからです。
一句における濁音の数、同母音の繰り返しによるリズム、平仮名の効果、
万葉言葉の斡旋による効果、などなど。俳句作者の写生から詩への昇華が
個性であろうと解釈しています。
入会して初めて結社誌を開いた時、同じような句が並んでいる事に驚きました。
それは私が即物具象の句に慣れていないことによるものでした。
初学から一結社に学ぶと分かりずらいかも知れないが、今年結社を離れた
連衆に通じた意見でもあり だからといって、けして否定する物でなく大いに学ぶ
べきでしょう、即物写生は基本だと思います。
私はかなり昔から細見綾子さんの句が好きでした。
偶然に出会った結社がその系統であり、なにか縁を感じて、そこに学ぶことに
納得しています。 何度もこのブログに書いてきたことに、長く俳句をしてきて
その最大の褒美は素晴らしい人たちに出会えたことでしょう。
来年も宜しくお願いします。