( 霜 )
日の出待つ霜の藁塚地に充てり 沢木欣一
犬なでて霜の朝を嫁ぎけり 梅田 葵
大霜の神の庭掃く巫女ふたり 水原 春郎
霜がれの山はだかれり田の前に 飯森杉雨
朝市の桶に溢るる菊の水
幇間の碑の辺落葉のふきだまり
二の酉や勝手知つたる入谷路地
そぞろ寒内より暮るる地蔵堂
一葉忌母にまだある糸切り歯 こころ
伊吹嶺 遠峰集二月号より
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( 白菜 )
白菜に包丁ざくと沈みけり 稲畑廣太郎
雨情忌の詩碑に白菜供へあり 西本一都
白菜を漬けしばかりに暮れゆけり 石田あき子
きしませて白菜漬くる岳颪 池田悦子
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