柿熟す馬籠の空に昼の月 栗田やすし
柿実る幹黒き辺にまた逢はめ 沢木欣一
柿の朱を点じたる空こはれずに 細見綾子
柿食ふや遠くかなしき母の顔 石田 波郷
柿の種うしろに吐いて闇深し 秋元不死男
渋柿に遊びごころの鵙来をり 福永耕二
柿紅しいつまで病みて母泣かす 古賀まり子
夜々冷えて柿甘くなる山の音 野沢節子
掌に茶碗のごとく熟柿受く 河原地英武
奥美濃の寺に猿来る柿日和 安住敦子
柿の実の色づく綾子生家かな 小島千鶴
柿実る幹黒き辺にまた逢はめ 沢木欣一
柿の朱を点じたる空こはれずに 細見綾子
柿食ふや遠くかなしき母の顔 石田 波郷
柿の種うしろに吐いて闇深し 秋元不死男
渋柿に遊びごころの鵙来をり 福永耕二
柿紅しいつまで病みて母泣かす 古賀まり子
夜々冷えて柿甘くなる山の音 野沢節子
掌に茶碗のごとく熟柿受く 河原地英武
奥美濃の寺に猿来る柿日和 安住敦子
柿の実の色づく綾子生家かな 小島千鶴