12月 14日

2020-12-13 14:28:30 | Weblog
                       山眠る

          山眠るとは中国の「臥遊録」の「冬山惨淡として眠るが如し」から》冬の山の
          静まり返ったようす
          秋は「山粧ふ」、春は「山笑ふ」と、擬人法の典型のような季語であり、夏は「山滴る」でですが、
          これは季語としないという意見もあって、歳時記によっては掲載の無いものも有るようです


     うつすらと裾見せて富士眠りをり      栗田やすし


     ふところに火止めの窯や山眠る       矢野孝子


     うす雲を被りて伊吹山ねむる        福田邦子


     殉教の谷の十戸や山眠る          山下智子


     山眠る火気厳禁の札立てて         斉藤真人


     崩落のあとまざまざと山眠る        平松公代


     山眠る吉良の忠死の家臣の碑        井沢陽子


     土石流家呑みしまま山眠る         田畑 龍


     家ごとに墓ある村や山眠る         牧 和代


     基地の山眠る弾薬庫を抱へ         安藤一紀


     城壁に混じりし化石山眠る         砂川紀子


     瀬の音も細くなりたり山眠る        森 妙子



          



     肘張りて眠れる山の比叡かな        岸 風三楼


     火の山や噴煙あげしまま眠り        水原 春郎


     いくたびも虹を吐いては山眠る       高野ムツオ


     山眠り石で囲ひし楮畑           大峯あきら


     山眠るとはよく水に映ること        今瀬剛一


     眠る山より松一本を抱え来る        寺井谷子


     薄目せる山も混りて山眠る         能村登四郎




          

          

          これからも密にならず、手洗い・うがい・そしてマスクの着用で自分と大切な人を守りましょう 

           今日の東京のコロナ感染者は480人 重症者は70人 決して慣れてはいけない数字です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする