10月 10日

2021-10-10 06:30:15 | Weblog
                       柿・熟柿・渋柿・ころ柿・豆柿・富有柿


     柿の朱を点じたる空こはれずに         細見綾子


     柿熟す馬籠の空に昼の月            栗田やすし


     柿実る幹黒き辺にまた逢はめ          沢木欣一


     掌に茶碗のごとく熟柿受く           河原地英武


     色づくは渋柿ばかり揖斐の里          中山敏彦


     山柿に日ざし移れり都府楼址          倉田信子


     柿熟るる千年坐りゐる仏            栗田せつ子


     家苞に夕日まみれのあんぽ柿          武藤光晴


     老いばかり残るふるさと柿熟す         玉井美智子


     掌に受けて夕日の色の柿撫づる         桜井節子


     夕日中柿明りして散居村            溝口洋子


     柿たわわ山慮へつづく石畳           磯田なつえ




          

          

            豆 柿



     柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺          正岡子規


     渋柿に遊びごころの鵙来をり          福永耕二


     八珍と言ふ名を賞でし佐渡の柿         中山純子


     柿の種うしろに吐いて闇深し          秋元不死男


     ふるさとの四方の畑の出荷柿          阿波野青畝


     盗まれて尼寺の柿減りゆけり          津田清子


     もぎ竿の届かぬ柿が甘さうな          月形幸子



          

          ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
        密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用 を日常に
        もう少しの我慢です
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