10月 18日

2021-10-18 05:37:36 | Weblog
                      そぞろ寒・すずろ寒・そぞろに寒し

          「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、
           心に季節が移ろっていくさまをいいます ですからはっきり気温が何度だからと言う
          ことでは無いようです



     梁強きお助け小屋やそぞろ寒         栗田やすし


     地下鉄で紅ひく少女すずろ寒         上杉和雄


     予科練の血文字の遺書やそぞろ寒       国枝洋子


     顎つたふ嗽の水もそぞろ寒          梅田 葵


     本堂に火消しのバケツそぞろ寒        中山敏彦


     寺田屋の急階段やそぞろ寒          武田稜子


     そぞろ寒刺股吊す関所跡           山下善久


     内子座の奈落をめぐるそぞろ寒        坂本操子


     ざら紙の兵のノートやそぞろ寒        熊澤和代


     首塚に太き走り根そぞろ寒          市原美幸


     墨薄る紙の踏絵やそぞろ寒          林 尉江


     そぞろ寒ことりと手紙落つる音        清水弓月



          



     そぞろ寒千手に目ある観世音         三橋敏雄


     そぞろ寒一人で作りひとりで食べ       山崎房子


     そぞろ寒読めぬカルテを覗き見る       三枝邦光


     繕ひつつ使ふ身一つそぞろ寒         岡本 眸


     そぞろ寒懺悔の椅子の油いろ         木村公子


     なりはひの選句染筆そぞろ寒         鷹羽狩行


     そぞろ寒鉛筆の尖ほそくほそく        林 翔



          

           ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
        密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用 を日常に
        もう少しの我慢です
コメント (2)
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