1月 16日

2025-01-16 05:43:33 | Weblog

                            寒卵・寒玉子

 

 

 

          寒中の鶏卵。寒の卵は滋養があると言われる。割ると黄身が盛り上がりいかにもうまそう。

          これを食べればじきに春がやってくるような気になる。食べ物は何でも命をいただくものだが、

          寒卵はことにその感が強い。使い分けに明確な基準はないが、一般的に、生物学上では「卵」と表記し、

          調理されたものや食材に使用するたまごは「玉子」を用いる。 ただし、魚類など鳥類以外のたまごは調理済みで

          あっても「玉子」と表記せず、食材に使用されることが多い鶏のたまごは、調理に関係なく「玉子」と

          表記されることもある。

 

 

 

                

 

 

 

          寒卵二つ置きたり相寄らず         細見 綾子

 

          霊場の瀧へ供へし寒玉子          栗田やすし

 

          三輪山の祠に赤き寒卵           国枝隆生

 

          寒卵割つて言ひたきこと忘れ        服部冨子

 

          寒卵呑むのど仏二度動き          山 たけし

 

          朝の市産毛貼りつく寒たまご        上杉美保子

 

 

 

                     

 

 

 

          寒卵コツと割る聖女学院          秋元不死男

 

          朝の餉の目玉と呼ばれ寒玉子        阿波野青畝

 

          寒卵狂ひもせずに朝が来て         岡本 眸

 

          朝の日の鶏舎にあまねし寒玉子       星野立子

 

          籾殻の底よりとりて寒卵          長谷川櫂

 

          寒卵わが晩年も母が欲し          野澤節子

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています  

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