2月 9日

2024-02-09 06:41:22 | Weblog
               金縷梅・銀縷梅・支那まんさく・阿哲金縷梅・紅花金縷梅




             金縷梅の花言葉は、「霊感」「ひらめき」「魔力」「幸福の再来」など良い意味ですが、神秘的なものが
             多いようで 春一番に咲くというので「まず咲く」が訛 ってマンサクになった言われています
             表題写真は支那まんさく




          まんさくは煙のごとし近よりても      細見綾子


          まんさくや故郷の山へ深く入る       矢野孝子


          金縷梅や水車の廻る峡の寺         山本法子


          まんさくの花の細やかマタギ村       長江克江


          金縷梅の一枝足せり大花瓶         奥山ひろみ


          まんさくの花のほぐるる石舞台       角田勝代





                

                   阿哲金縷梅




          まんさくに水激しくて村しづか        飯田龍太


          まんさくは印度舞踊の手のかたち       穂苅富美子


          まんさくの貴船の奥へ下校の子        山本洋子


          まんさくや一重瞼のいとこたち        柚木紀子


          まんさくが赤く黄色く咲きにけり       林紀之助


          紅まんさく霧のしたびに火を蔵す       栗生純夫





                






                



               サイトから一部資料・写真・知識お借りしています     
          
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2月 8日

2024-02-08 06:42:08 | Weblog
                        針供養・針休み・針祭・針納め




             関東では2月8日・中部以西では12月8日に行われるようですがこれらの両日は事八日と言われ仕事納め・
             仕事始めの日とされています ちなみに事八日とは神様を迎え入れるために一定の期間飲食控え
             心身を清める物忌の日だったそうです (ネットから知識をお借りしました)





                




          母の針箱身ほとりにおき針供養          細見綾子


          結ひ上げし髪艶やかや針供養           長谷川美智子


          手作りの紅絹の針山針納め            牧 啓子


          針供養豆腐の角に釣りの針            武藤光晴


          裁ち直す母の身幅や針供養            大嶋福代


          町医者も畳屋も来る針供養            坪野洋子





                  




          すこやかに姉妹は老いて針供養          飴山 實


          昼月の淡島さまや針供養             赤星水竹居


          針供養むかし千人針と母と            成瀬櫻桃子


          親方が一人男や針供養              瀧 春一


          針供養針一本で子を育て             岩永草渓


          オルゴール鳴らして妻や針祭           星野麥丘人





                




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2月 7日

2024-02-07 05:23:02 | Weblog
                          下萌・草萌・草青む




             冬枯れの地面から草の芽が顔をのぞかせる様子「草萌」「草青む」とも言う。 まだまだ外気は冷たいが
             草はいち早く春の気配を感じ取って、萌え出る様子を言います




                




          西行の跡いくたびの草の萌え         細見綾子


          草萌ゆる予科練生の夢見し地         栗田やすし


          弁当の蓋の米つぶ土手青む          河原地英武


          下萌や杭一本の馬の墓            森垣一成


          神事の矢それて草萌打ちにけり        篠田法子


          下萌に膝ついて切る山羊の爪         佐々木美代子





                




          もの縫へば何やら安し草萌ゆる           中村汀女                          


          獄に棲み鋲のごとしや下萌ゆる           秋元不死男


          てらてらと目刺を干して草青む           清崎敏郎


          下萌えて土中に楽のおこりたる           星野立子


          まだ出来る爪立ち歩き草青む            岡本 眸


          萌え出でしばかりの草を耘れり           富安風生





                




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2月 6日

2024-02-06 06:17:28 | Weblog
                       犬ふぐり・大犬のふぐり・ひょうたん草




          犬ふぐり海辺で見れば海の色           細見綾子


          当麻寺へどの畦道も犬ふぐり           下里美恵子


          寅さんの座りし土手や犬ふぐり          武藤光晴


          犬ふぐり大の字に寝て空眺む           渡辺慢房


          犬ふぐり戸口に石の子守り神           松本恵子


          みどり児のかたこと楽し犬ふぐり         小栁津民子





                




                




          片の捨靴ボートのごとし犬ふぐり         秋元不死男


          犬ふぐり一つ見つけて百花ほど          佐々木六戈


          働いてさみしさ殖やすいぬふぐり         岡本 眸


          犬ふぐり指さし物はまだ言へず          西村和子


          犬ふぐり跼めば子等も来て跼む          阿部美恵子


          いぬふぐり水の光に眼は遊び           林 翔
 





                




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2月 5日

2024-02-05 05:32:26 | Weblog
        苜蓿(うまごやし)・苜蓿(もくしゅく)・クローバー・まごやし・しろつめくさ・白詰草




           江戸時代にオランダからガラスの器が送られた時、ガラスが破損しないよう箱の中に詰められていた
           草の中から発芽したのがシロツメクサと言われています日本では、三つ葉は「希望」「信仰」「愛情」の印。
           そして四葉の残る1枚は「幸福」のシンボルと言い伝えられてきました。余談ですが四つ葉のクローバーは
           針などで成長点を刺激することによって作り出すことができるようです。





                




          男女たることに素直にクローバー         細見綾子


          袖口でぬぐふハモニカ苜蓿            河原地英武


          母と子が顔寄せて摘むクローバー         矢野愛乃


          寝ころんでしろつめくさの冷たさよ        関根切子


          クローバーの土手やはらかや犬駆くる       奥山ひろ子


          クローバーの花に埋れし舟つなぎ         倉田信子





                




          雨三日日和二日のうまごやし           鈴木真砂女


          君と腹這ふ苜蓿にて肘よごし           寺山修司


          うまごやしハンケチ敷きてやさしき座       山口青邨


          神の田に摘むや四葉のクローバー         藤井寿江子


          クローバーの花の上押す乳母車          深川正一郎


          白詰草たどれば渡来人の裔            柿本多映





                


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2月 4日

2024-02-04 06:39:42 | Weblog
                       立春・春立つ・立春大吉・春来る



             立春とは、暦上で春が始まる日であり、「二十四節気」の最初の節気です。




                




          万燈のまたゝき合ひて春立てり         沢木欣一


          春立てり鑑真像を壁にはり           細見綾子


          子が好きな人連れて来る今朝の春        伊藤範子


          春立つや杉の枝打つ山の音           森垣一成


          孟宗の幹青々と春立てり            前田史江


          湯にをどる卵の三つ春立てり          梅田 葵





                 




          春立つや雪ふる夜の隅田川           角川春樹


          奉納の子泣き相撲や春立てり          町田千鶴子


          立春の光をこぼす巫女の剣           加藤耕子


          立春の米こぼれをり葛西橋           石田波郷


          スキツプのおさげが揺れて春立てり       永峰久比古


          機糸の色の束より春立てり           清水節子





                



             立春大吉という言葉が有りますその意味は、「暦の上での春であり、古来は新年の始まりであった
             立春に、人々や社会の幸せを祈る」言葉とされます。
             元々、禅寺で、新しい年の始まりの日に、1年の厄除けの願いを込めて「立春大吉」の御札を
             貼ったことから、おまじないとして広まったといわれています。「立春大吉」の文字は、
             すべて左右対称。縦に書くと、紙の裏から見ても同じように「立春大吉」と読めます





          立春大吉音立てている茹卵           森田智子


          立春大吉神田の町に手風琴           加古宗也


          立春大吉髪切つて耳あらはるる         内田美紗





                



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2月 3日

2024-02-03 06:18:46 | Weblog
                       節分・追儺・鬼やらい・福豆




                



              節分は、立春の前日のことを指します。 そもそもの語源は「季節を分ける」という意味で、日本では
              古くから年の区切りとして重要視され一年の邪気を払い、福を呼び込むための行事として
              位置づけらました  今日の写真全て数年前に俳句仲間と吟行した時のもの柴又帝釈天です





          追儺の炎囃して太鼓滅多打つ        栗田やすし


          景品にもらふ石鹸豆まく日         河原地英武   


          年の豆日のあるうちに炒り上ぐる      下里美恵子


          新入りの氏子小声で鬼やらふ        佐藤とみお


          櫓より嫁を見つけて福は内         中斎ゆうこ


          回廊に鬼のたたらや厄落とし        矢野孝子





                  



                  




          湯葉供へあり節分の鬼子母神        細見綾子


          追儺の夜餓鬼の如くに出て歩く       福永 耕二


          病む妻の裾に豆撒く四粒ほど        秋元不死男


          福豆を炒る宮島の大しやもじ        大塚禎子


          鬼の子のはしやぎて逃げる節分会      平岡喜美子


          節分や海の町には海の鬼          矢島渚男





                



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2月 2日

2024-02-02 06:10:58 | Weblog
                         宝蓋草・三界草・仏の座




                

                   小鬼田平子(コオニタビラコ) キク科ヤブタビラコ属に属する越年草の一つ


             ホトケノザ と言えば 春の七草に出てくるセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、
             スズシロと思い浮かばれることでしょうこの春の七草のホトケノザはコオニタビラコ今日の仏の座は
             食べることが出来ませんシソ科オドリコソウ属の一年草または越年草です




          首里はるか激戦の地に仏の座           栗田やすし


          みちのくの残土覆へり仏の座           武藤光晴


          仏の座抜いて窯場の土匂ふ            篠田法子


          野に戻る父祖の畑や仏の座            熊沢和代


          仏の座長くる一向一揆跡             若山智子


          赤土の畝の潰えに仏の座             中村たか





                




          雑草と言ふ草あらず仏の座            宇咲冬男


          雲割れて日矢の射しけり仏の座          豊長みのる


          日の先にあそぶ雀や仏の座            本土みよ治


          遠来のもののごとくに仏の座           鷹羽狩行


          かたまつて野火まぬがれし仏の座         石丸 誠


          萩に訪へば飛鳥の御代の仏の座          上村占魚




                



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2月 1日

2024-02-01 05:49:45 | Weblog
                      二月・二ン月・如月・梅見月・雪解月




                    


             如月は「二月」の事、旧暦の二月で今で言うと二月下旬から四月頃まで3~4週間ほど違いがありますが
             例句列挙いたします
             如月⇒衣(き)更(さら)着(ぎ)  寒さに着重ねをする諸説あるようです





          野のすみれコップに二月句会かな       細見綾子


          夕映えて如月の富士ばら色に         栗田やすし


          如月の夜を重ね来し醪の香          伊藤範子


          きさらぎの梢紅さす雑木山          金田義子


          如月や腹擦りて発つ渡し舟          近藤きん子


          水底に二月の光躍り出す           武田稜子





                    



          恋ほしくて日のあまねしや二月来る      森 澄雄


          火山行二月寒尾の六歳馬           秋元不死男


          灯台の二月小さく深き窓           飯島晴子


          如月の梅林といふ停留所           清崎敏郎


          宗像大社二月も青き楠立てり         能村登四郎


          きさらぎの枯草の香を古書の中        飯田龍太





                    
         



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