たかまる

天気が良かった上にいつもより早く乗換駅に着いたので、そこからひと駅歩いた。先月は天気が良くなく、その前月までは暑さでそれどころでなく、だが、ここらで言い訳のタネも尽きたようで、ならば歩くしかないと改札を出た。

少しひんやりとした空気が心地よく、もう少し歩きたいと思っているうちに隣の駅…というか、いつも乗り降りする駅に着いた。職場に着く頃には日差しが強くなっていて、ハンカチで額を拭う。

歩き足りなかった分は、食後に回した。取り立てて目立つものはなかったが、街には秋色が目立ってきたようで、気持ちが高まる。

温かく

駅までの道のりを、久々に青空を見ながら歩いてきた。家のある路地を出ると、溢れる日差しが迫ってきた。温かく、そして優しい光を受けるだけでうきうきする。真夏にはそんなことを思わなかったのに、寒くなったら…って、それでいいじゃないか。

サイコロは投げてみた。以前投げた時と同じように上手くあしらわれてしまうのか、それとも、はっきりと目が出るのか。いい目でも悪い目でも、はっきりすればそこからまた歩き出せる。そう、振り出しに戻っても、また歩き出そう。