あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

4Q10

2010-11-07 06:51:05 | 前に進む
昨夜、リアルタイムで『Q10』の4話を観た。

予告でも使われていたヘルメットをかぶって逃げ惑うシーンで、地面や持っているかばんに次々と「次」という文字が浮かぶ意味をずっと考えていたが、「戦争は誰でも彼でも殺せばいい 次に死ぬのは誰でもいい」という暗喩だったのだろうか。それを冒頭に置き、その後に描かれる様々なエピソードを通じて、人が唯一無二の存在であることを伝え、また「どうせ俺なんて」とか「どうでもいい」という言葉を否定していくような内容だった。ベタなシーンもあったが、それすらも輝いて見えるのがチーム木皿のドラマであり、そんな所を僕は楽しみにしている。

ロボットでも涙を流すことができるようにプログラムが組まれていて、そしてその止め方までも同じくプログラムされている。「抱きしめて頭を撫でてやれ」という校長先生と栗子さんに言われたものの、なかなかそうすることができない平太だったが、歩いていて倒れそうになったQ10を通りがかった人が抱きかかえると涙が止まっていて、涙を止めるのは誰でもいいという。平太の姿を見ながら、好きな人に「好き」と言えず、そうこうしているうちに好きな人が誰かと恋に落ち、遠くに行ってしまうのをただただ見ているしかない僕をなぞっていた。

そう、校長先生が藤丘くんの部屋に来て話すアンパンの話も心を掴まれた。「好き」と言うようになり、やっぱり振られるとわかっても、あの時「好き」と言っておけばという後悔は大きい。カレーに込めた思いも伝わり、弟が寝た後に彼は部屋を片付けていた。

病院での久保くんと山本さんのシーンにも温められた。山本さん、何か気付いたんだね。そして、進路希望を小川先生に出しに行った。あっさり受け取ってくれた小川先生が、中尾君に言われた一言を山本さんに伝えるところも良かった。人と人はそうして繋がっているんだ。

ラストに、激しく動いてはいけない平太がQ10のところに駆けつけ、そして抱きしめるシーンが美しかった。そう、人と人はそうして繋がっていくんだ…って、繰り返し思う。

富士野さんの動きが気になるが、それ以上に平太やQ10、そして周りのみんなのことが気になり、来週が待ち遠しい。
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