本日の山陰も雨が降っています。
明日からは天気が回復するらしいので薪割りを少し始めましょう、あまり頑張りすぎますと腰が痛くなりますからね〜。
でも2日間連続の雨(しかもシトシト降っていて決して大雨にはなっていません)は珍しいかもしれません、こんな日は朝から本業ですね。
まずは修理から・・・このところ修理のご依頼が大変多くて溜まっておりましてアトリエの中がちょっと狭いです・・・。
明日にはまた修理&改造物件が3件届く予定です。
一つは某ディラーさんからのご依頼でお急ぎの様です。
まあ本業に関わることなのであまり詳しくは書けません(笑)
さて今日最初の患者さんは・・・
メイクアップの512BBの修理です。
もう古いモデルなのでウインドウの浮きはある程度仕方が無いかもしれませんね。
一眼見たところでは、まずまず綺麗です。
でもよく見ますとサイドウインドウが浮いてますね〜
反対側もやはり同じ・・・
まあボディの収縮が原因なので左右とも同じように浮き上がっても当たり前です。
フロントの上側は綺麗なんですが、下側はやはり外れていますおまけにワイパーを押し上げてボディ側の取り付け部分が外れています。
一旦全てのウインドウを外して接着剤のクリーニングをします。
この時点でウインドウの接着部分に近い部分のフラットブラックをタッチアップしています。
ウインドウを取り付けた時に内側にフラットブラックが剥げてボディカラーが見えたら格好が良く無いですからね。
ウインドウを再接着します。
いつものようにマスキングテープで養生しておきましょう。
この後サイドウインドウも同じように再接着します。
1時間ほど置きまして修理完了ですね。
続いて512BBのストラマンです。
こちらも同じようにフロントウインドウですね。
サイドウインドウは付いていません(三角窓はありますよ・・・笑)ので壊れようが無いのです(笑)
すでにウインドウ・ワイパーは外してありまして修理途中です。
タッチアップを済ませたらウインドウを取り付けます。
上の写真で右のドアミラーが無いのがお分かりでしょうか?
実は少しグラグラしていましたので外して再接着しておきました・・・取り付けのピンも大丈夫だったのでこちらはサービス修理です。
マスキングテープを剥がせば修理完了です。
続いてF40のGTEですね
これもまたコンディションの良いものが少ないミニカーですね。
大体はフロントウインドウ・リアウインドウ・リアグリル(メッシュね)がダメになっています。
このミニカーも一見した時には何処に問題があるの?といった感じでしたが・・・
フロントウインドウの上側に浮きがあります。
リアウインドウもパックリと大きく口を開けていますね。
このまま走れば風圧でリアウインドウが飛んでいきそうです。
怪しげなウインドウは全て外しましょう。
まあサイドウインドウが無事なのは奇跡的ですね。
外したらタッチアップをしてから取り付けますのはいつものこと・・・
1時間ほど置きまして・・・めでたく修理完了ですね。
あ〜しまった!!
リアグリルを忘れていました・・・リアグリルも脱着の必要がありました。
もう一度リアウインドウを外して隙間からリアグリルを外します。
リアグリルは表から外しますと必ずと言ってよい程ボディを傷つけてしまいますから裏から綿棒で押して外します。
両サイドの部分は「これでもか〜」っていうほど接着剤が付いていますから中央部分が外れてラクダのコブのようになっているのです。
次はF40プロトタイプですね
これは珍しいですが気をつけないといけない物件なのです。
このリアウインドウのバキュームは損傷したら取り返しのつかないことになります。
もう部品がないのですよね・・・
そのリアウインドウは前側がパックリ外れています。
よく見てくださいよ、熱気抜きのスリットの数が違います。
このモデルにしかついていなかった物でして他のを流用するわけにはいかないのです。
破損は避けなければなりません・・・。
フロントもよく見ますとやっぱり浮いていますね。
わずかですが今のうちに修理をしておいた方が良いでしょう。
このままにして置くと最悪の場合ウインドウが変形して直らなくなってしまいます。
接着面のフラットブラックが盛大に剥げていますのでタッチアップをしておきます。
再接着です・・・。
やっと1/43の修理完了ですね・・・この方のご依頼品は後二つありまして・・・次は1/18なんです。
また時間を見つけてコツコツ修理を進めましょう。
で・・・本当の本業です(笑)
今日はゴールデンアローですね。
真鍮板をカットして削っています。
何を作っているのか・・・
まあこれじゃあわからないですよね。
ステアリング系のリンクを作っているのです。
ステアリングギアボックスはコクピットのすぐ前にありますが、フロントアクスルは随分前にありますからリンクでつながっています。2分割された長いロッドでつながっているのです。
コクピット前のギアボックスから途中まではシャーシの内側、その部分にリンクがあってそこから前側はボディの外側にリンクが伸びています。
そのボディの内側のロッドがこれです。
真鍮線は0.8mmで太い部分は真鍮パイプです。
ロッドの両端には・・・たぶんボールジョイントがついているのでは無いかと思います。
ジョイントの部分がもしも普通のボルトですとガタがでて直進性が悪くなる可能性がありますからね。
スピードが速いので少しのガタが出たら危ないですよね(笑)
外径が1.2mm内径が0.8mm真鍮パイプの横側に0.8mmの穴を開けます。
真鍮パイプに開けた0.8mmの穴に0.8mmの真鍮線を差し込んでハンダ付けしました。
この部分がボールジョイントになります。
最初に作ったロッドの両端に作ったボールジョイントをロッドに差し込みました。
これでステアリング系のロッドが完成ですね。
ボディの内側にステアリングロッドを取り付けます。
ここで大事なのはエンジンに干渉しないことですね。
あ〜やっとゴールデンアローが進みましたね。
続きは3日後です。