踊る小児科医のblog

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「1Gy被曝でがん死リスク42%増」の意味 LNT仮説が「哲学ではなく科学」であることは明白 中川恵一批判

2012年03月19日 | 東日本大震災・原発事故
3月2日の「1グレイ被曝 がん死リスク42%増 放影研、寿命調査の成果発表 広島」という報道はわかりにくい。今まで「1Gy(1Sv=1000mSv)で5%がん死増加、100mSv以下は因果関係の証拠が得られず “科学ではなく哲学”」と言っていたのと違う数字が出てきたので、8倍も高くなったのかなどと勘違いしかねません。

放射線影響研究所(放影研)のHPに掲載されている概要のPDFを読みながら考えてみたいが、基礎知識が不足しているので、専門的な解説がどこかでなされていれば追記します。(主要部分は放影研による解説を引用します)

「総固形がん死亡の過剰相対リスクは被曝放射線量に対して全線量域で直線の線量反応関係を示し、閾値は認められず、リスクが有意となる最低線量域は 0-0.20 Gyであった」と書かれているように、今回のデータは従来の広島・長崎のデータに基づくLNT仮説を覆したり修正するものではなく、追加のデータとして受け止めるべきもののようです。

まず、わかりにくい言葉が2つ出てきます。(以下、点線内が引用です)
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・過剰相対リスク(ERR = Excess Relative Risk):相対リスク(被曝していない場合に比べて、被曝している場合のリスクが何倍になっているかを表す)から 1を差し引いた数値に等しく、被曝による相対的なリスクの増加分を表す。
・過剰絶対リスク(EAR = Excess Absolute Risk):ここでは、被曝した場合の死亡率から被曝していない場合の死亡率を差し引いた数値で、被曝による絶対的なリスクの増加分を表す。
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このあたりの解説は、こちらのページが参考になると思います。
被ばくによってガンで死亡するリスクについて(田崎晴明・学習院大学理学部)





図2と図3の解説は以下の通りです
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被爆時年齢および到達年齢が総固形がん死亡の放射線リスクに与える修飾効果
 ERR/Gy:1Gy被曝した場合の過剰相対リスク
 EAR/104person-year/Gy: 1Gy被曝した場合の過剰絶対リスク(10,000人あたりの増加数)
・ 被爆時年齢が若い人ほどリスクが大きい(10歳若いと ERRが約 30%増加)
・ 被爆後年数がたつほど(本人が高齢になるほど)、相対的なリスクは小さくなる(10歳の加齢で ERRが 10~15%の減少)
・ 一方、本人が高齢になるほど、がんによる死亡率は大きくなるので、過剰ながん死亡(EAR)は多くなる
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今回報道された42%という数字は、図2の過剰相対リスク(ERR)の方で、「30歳で1Gy被曝して70歳になった時の総固形がん死亡リスクは被曝していない場合に比べて42%増加」、つまり、30歳の曲線で70歳のところの縦軸が0.42であるという意味。

一方「100mSvで0.5%死亡」の方は、上記の田崎氏の解説によると過剰絶対リスク(EAR)、つまり「0.5%上乗せ」のリスクである。
図4のLNTを示す直線の縦軸は過剰相対リスク(ERR)であり、数字の意味が違います。


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図4.総固形がん死亡に対する放射線による過剰相対リスク(ERR)の線量反応関係
ERRの線量反応関係は全線量域では直線モデル(L)が最もよく適合したが、2Gy未満に限ると線形二次モデル(LQ)が最もよく適合した。これは、0.5Gy付近のリスク推定値が直線モデルより低いためであった。図中の点と縦線は線量カテゴリーごとの点推定値と 95%信頼区間である。点線は、全線量域で最適であった線型モデル(L)の 95%信頼区間である。
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ここまではわかったことにして、ここからが本題です。
問題の「LNT(直線閾値なし仮説)で100mSv以下は科学ではなく哲学である」という主張は中川恵一氏らによるもので、サイエンスではなく哲学なのだから「10万人が10mSv被曝すれば50人がガンで死亡」という掛け算をしてはいけないとしきりに強弁しています。

放射線被ばく基準の意味 中川恵一・東大放射線科准教授
ALARA思想を疎外する“二元主義” 中川恵一(福島県内で一定の放射線量が計測された学校等に通う児童生徒等の日常生活等に関する専門家ヒアリング 文部科学省) 

ここで、図4の500mSv以下の部分を拡大してみます。


図4(拡大)

中川氏は「『100mSv以下では、被ばくと発がんとの因果関係の証拠が得られない』という言明はサイエンスである」と述べていますが、確かに低線量領域ではエラーバーがゼロにかかっているので「因果関係の証拠が得られない」のは確かでしょう。

しかし、虚心坦懐にこのグラフを見てみれば、一貫してゼロから線量に応じて増加しており、少なくとも閾値(しきい値)が存在しないことは明らかです。低線量域で誤差が大きくなることは当然あり得ることで、「因果関係の証拠が得られない」からといって「因果関係はわからない」ことにはなりません。

このグラフの一点一点は被曝して亡くなった方の貴重な実測データであり、そこからわかる事実を読み解くこともサイエンスです。

中川氏は「100mSv以上における“線量と影響の直線関係”のグラフの線を100ミリ以下にも延長して、放射線の防護の体系を作っている。…直線しきい値なしモデル(LNTモデル)はICRPが、その安全哲学から提唱する防護上のポリシーであって、科学的データを示しているわけではない」と述べているが、あたかも「予防的に線を引いた仮想の直線(=哲学)」であるかのような不遜な態度は厳に慎むべきです。

冒頭にも書いたように、中川氏らが論拠とする広島・長崎のこのデータについて、放影研でも「被曝放射線量に対して全線量域で直線の線量反応関係を示し閾値は認められず」と明言しており、100mSv以下にLNT仮説を適用することは哲学ではなく科学(サイエンス)であることは証明されています。中川氏の言説は詭弁と言えます。

この点について、少し長くなりますが、京都大学の今中哲二先生の論文「“100ミリシーベルト以下は影響ない”は原子力村の新たな神話か?」(『科学』2011年11月号)から引用してみます。


表1 解析対象範囲を変えたときの1Svあたりの過剰相対リスク

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「表1はLSS(Life Span Study:寿命調査報告)データ全体(0-4Sv)から被曝量の大きなグループを順に除いてゆき、解析範囲を低い被曝量域にずらしながら固形ガン死の過剰相対リスクを求めたものである。被曝量の大きなグループ(200mSv以上)を含むときの統計学的有意性は明白であるが、有意性の判定に用いるp値は、たしかに100mSv以下の被曝量域では通常の判定基準である0.05より大きく、約5万人の死亡を含む広島・長崎データでは、“100mSv以下において統計的に有意なガン死増加は観察されていない”と述べることは間違いではない。しかし、表1に示されているガン死リスク係数(線量あたりの過剰相対リスク)を素直に眺めるなら、データ全体に対しては“被曝量は小さくとも、被曝量に比例してガン死リスクが増加する”というLNTモデルがよく適合していることは明らかであろう。少なくとも、“100mSv以下で過剰相対リスクの値が急にゼロになる”という閾値モデルは成立しがたい(逆に100mSv以下ではむしろリスク係数が大きくなる傾向が認められる)。(今中哲二.『科学』2011.11)
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(この論文の中から重要な部分を書き出してみたものです)

「気仙沼 / リアス・アーク美術館 / N.E.blood21:坂本英子」青森県立美術館(3/11終了)

2012年03月19日 | 東日本大震災・原発事故


3月11日の朝一番で青森県立美術館の東日本大震災復興支援特別企画「気仙沼 / リアス・アーク美術館 / N.E.blood21:坂本英子」を見てきました。(写真はそのチラシ)

坂本英子さんは八戸出身だそうです。N.E.blood21も何の知識も先入観もなくみたのですが結構面白かった。気仙沼の写真では昔住んでいたところの近くの写真もありました。

さようなら原発・核燃3.11青森県民集会&ウォークに参加してきました 画像 動画(リンク)

2012年03月18日 | 東日本大震災・原発事故
さようなら原発・核燃3.11青森県民集会&ウォークに参加してきました。

・記事PDF(デーリー東北・東奥日報・毎日)
・青森テレビ(ATV)ニュース
・3月11日 青森市で【さよなら原発 核燃3.11青森県民集会】に1700人!(市民ジャーナリストチーム青森のブログ) 記者会見・集会・ウォークの動画


(ステージ)


(会場)


(ウォーク 先頭を歩く山本太郎さんと鎌田慧さん)


(県庁前)

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(青森駅前・ベイブリッジ・ワラッセ ウォーク終了後)


(午前 雪の青森県立美術館)


(あおもり犬 雪の帽子はもうない)




(青森県立美術館 八角堂)

インフルエンザB型の小流行で微増 13人/週(第11週3/12-3/18) 八戸

2012年03月17日 | 東日本大震災・原発事故
これで4週連続10人前後となり、先週の11人から再び微増となっています。グラフの赤ラインをみればわかるように、1月~2月にみられたA型の大きな山の裾野に、B型の小さな山が重なったために、このような形になっています。



実際にはA型1名、B型3名、陰性または不明が9名となっていて、臨床的診断が多くなっているため、やや多めに診断している可能性は否定できません。この時期のインフルエンザの診断は必ずしも明瞭ではなく、特にB型は腹部症状で始まるウイルス性胃腸炎や、他の風邪症候群との区別が(小さい子ほど)わかりにくい場合があります。

国立環境研究所の放射性物質シミュレーションを見直してみる 運命の風と雨・雪 関東の I-131被曝は?

2012年03月17日 | 東日本大震災・原発事故
録画しておいた NHK ETV『ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え』(3/11) を、関東地方に高濃度の放射能プルームが襲った1年後にあたる昨晩(3/15)見ることができた。

番組中に出てきたヨウ素131のシミュレーション

そのものがどこのデータで、公開されているかどうかもわからないのだが、国立環境研究所の放射性物質拡散沈着シミュレーション(201108)があったのを思い出し、見直してみた。

福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気輸送沈着シミュレーション
このページを開くと6つのGIFアニメが出てきて煩わしいので、それぞれ文字リンクにしておいた。

【ヨウ素131】
ヨウ素131の地上近くの大気濃度
ヨウ素131の沈着量
ヨウ素131の沈着積算量
【セシウム137】
セシウム137の地上近くの大気濃度
セシウム137の沈着量
セシウム137の沈着積算量

民主党原発事故影響対策プロジェクトチーム第28回総会(平成23年8月2日)での説明資料(PDF)

問題の3月15日のヨウ素131の地上近くの大気濃度

2011/03/15 13時


2011/03/15 19時


(このentryには考察はありません。汚染は風だけでなく雨・雪が決定的であったというのはシミュレーションで示している通り。)

さようなら原発・さようなら核燃3.11青森県民集会&ウォーク 3月11日 山本太郎氏&鎌田慧氏

2012年03月09日 | 東日本大震災・原発事故
「さようなら原発・さようなら核燃 3.11 青森県民集会」
2012年3月11日(日) 集会&ウォーク
場所:青森市文化会館・大ホール
時間:12:30 開場
 加藤登紀子さんコンサート
 (福島集会よりネットにて同時中継)
 藤波心さん(タレント)からのビデオレター
13:30 開会
スペシャルトーク:
山本太郎さん(俳優)
鎌田慧さん(ルポライター・ノンフィクション作家)
「30年間、反原発を訴えて」
リレートーク:(県内外の方から取り組みや思いを語って頂きます)
 1.大間原発訴訟の会・大場一雄さん(函館市)
 2.あさこハウス・小笠原厚子さん(青森県大間町)
 3.青森県農業者政治連盟委員長 鳴海清彦さん(青森県)
 4.花とハーブの里・菊川慶子さん(青森県六ヶ所村)
 5.豊かな三陸の海を守る会事務局長・菅野和夫さん(岩手県)
 6.福島県保険医協会事務局長・菅原浩哉さん(福島県)
 7.「真宗大谷派・僧侶」と「福島こども保養基金代表」・結柴依子さん(秋田県)
 8.郡山から青森へ避難された鈴木昌平さん(青森県在住)
14:46 震災追悼式
15:00 ウォーク
文化会館から新町通り、県庁までを大行進します(お手製のプラカードなど宣伝物の持ち込みOKです)

主催:さようなら原発・核燃 3.11青森県民集会実行委員会
事務局:青森市松原1‐2‐12 青森県保険医協会館内
TEL:017-722-5483/FAX:017-744-1326/

http://www.ahk.gr.jp/sayonara-genpatsu/1000action/

3.11さようなら原発青森県集会 3月10日 13:30 豊田直巳氏 ←明日

2012年03月09日 | 東日本大震災・原発事故
「3.11 さようなら原発青森県集会」
2012年3月10日(土) 講演会
時間:13:30~16:00
場所:青森市文化会館・大会議室
講師:豊田直巳さん(フォトジャーナリスト)
テーマ:「イラク・チェルノブイリ・福島」
主催:さようなら原発青森県実行委員会

http://www.ahk.gr.jp/sayonara-genpatsu/1000action/

三陸のタラの放射性物質:10月~2月まとめ 子どもにはお勧めしません

2012年03月08日 | 東日本大震災・原発事故
韓国に輸出したタラで「97・9ベクレル<微量の>放射性物質が検出」とのニュースが流れていますが、三陸沿岸のタラでは秋から同じくらい高い検査結果が出ています。目の前に売っているタラのどれが高くてどれが大丈夫か(※)見分けがつかないので、子どもにはタラはお勧めしません。

※どこまでなら大丈夫ということは言えないのですが、大人10、子ども5ベクレル/kg未満が1つの目安(我慢値)かと考えています。暫定基準値の500はもちろん、新基準値の大人100・乳児50ベクレル/kgも高すぎます。

「タラは高いよ」と言ってもほとんどの人は知らないようなので、これまでtwitterに書いたものをまとめてみます。いずれも公表されているデータです。

2012年03月08日(木)
八戸港のタラ:非検出~20Bq/kg http://t.co/cTmUpsDS タラは海の底の方にいるらしい
posted at 16:58:42

タラ97・9ベクレル「微量の放射性物質が検出」←どこが微量だ。やっぱりタラはダメ。どこのタラか書いてないが見分けがつかないので子どもにはダメと判断。となるとタラコもか。。 【放射能漏れ】放射性物質の検出例増加 韓国で日本産水産物 http://t.co/5nTDiSxg
posted at 16:36:05

2012年02月16日(木)
やっぱりタラが高い。久慈、釜石、陸前高田。子どもには三陸のタラは食べさせない方が良いと思う。 →岩手県 - 水産物の放射性物質の調査結果について(2月第1週分) http://t.co/8yUdxrWu @pref_iwateさんから
posted at 11:20:26

2011年11月21日(月)
タラ:三沢沖85、六ヶ所沖87Bq/kg。これはダメ。 RT @HachinoheCity: [HP更新] 水産物の放射性物質検査結果(11月21日更新) http://bit.ly/ydWmOe 八戸漁港で水揚げされた水産物について、放射性物質の検査結果をお知らせします。
posted at 16:04:30

2011年10月01日(土)
宮古のブリ105、洋野町のタラ82ベクレル/kg。この数字は見たくなかった。 食品中の放射性物質の検査結果(第206報)http://t.co/QRQ548On
posted at 10:46:31

SPEEDIなんて知らなかったとしても国民は守れた A級戦犯はマスコミ 知っていたのに隠蔽した 

2012年03月07日 | 東日本大震災・原発事故
SPEEDIなんて知らなかったとしても国民は守れた(当然トップは知っているべき=知っているはず=だったが)。もしSPEEDIの情報が無くても、アメダスの風向き情報を1時間毎に画面に出して連呼すれば良いだけの話。気象庁もメディアも意図的に行わなかった。

私も当時はSPEEDIの存在を知らなかったが、独仏と同様のシミュレーションを出せるはずだとは思っていた。3/13に停電から回復してネットが繋がってから、ブログに何度も風向きのことを書いた。アメダスの画像も貼付けた。残念ながら誰の役にも立たなかったが。

3/13-3/17のブログを見直してみると、内部被曝、風向き、ヨウ素、3/15の関東汚染、御用学者、メルトダウン、原発10機放棄(広瀬隆氏)などマスコミが何ケ月も経ってから騒ぎ立てたようなことを書き連ねていた。自慢ではなく、素人でもわかるのだからメディアも政府も当然知っていた。

(3/13)内部被爆と飛行機での放射線とは全く違う/風向きに注意 福島原発放射性物質/原発震災:子どもにトロロ昆布を http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/d/20110313

(3/14)原発爆発 情報は→原子力資料情報室 http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/d/20110314

(3/16)食料、ガソリンを被災地に 犠牲者をこれ以上増やさないで/なぜ原発事故は平気で新型インフルで大騒ぎ http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/d/20110316

(3/17)信じちゃダメ 専門家の「安全です」 風向きに注意/「破局は避けられるか」広瀬隆氏 http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/d/20110317

「アリバイ証明」は嫌いな言葉。言い訳でしかない。「本当は反対だったんだ。その証拠はここに」と、、3.11以前の自らの反核燃・脱原発への態度がその程度のものだった。今またその状態に戻りつつあるのを自覚している。署名も300名分集めたし今度の3.11には青森の集会にも参加する予定だが。

今が戦前と違うのは、曲がりなりにも言論の自由があること。しかし、震災直後の大本営報道から今も続く福島放射能安全キャンペーンをみると、言論の自由はあっても使わなければ同じことだと実感。

(知っていなければいけない立場の人が)知らないこと自体が罪悪と言えるが、知っているのに何もしないことはもっと罪が深い。一番はメディア。真実を明らかにし危険性を伝える立場にありながら、政府と一体化して情報を隠蔽し大本営発表を繰り返した。

もしメディアがメルトダウンや放射能大量放出・拡散の事実を知らなかったとしたらジャーナリズム失格だが、知っていたのに報道しなかったのであれば犯罪と言える。

同じ論理はあなたにも私にもあてはまる。子どもたちや将来の世代に対して責任は無いと言い切れますか? 原発の危険性について知らなかったのは罪だと言えるが(35歳以上は)、知っていて何もしなかった、あるいは中途半端な事しかできなかったことはもっと罪が深い。一億総懺悔とは意味が違う。まだ戦いの最中だ。

「落ち込んでいる→何もする気になれない→怒っている」のサイクルを繰り返しながら残りの半生を過ごしたくない。

八戸市医師会・三師会(HKN)の災害情報システムへの提言 スマートフォン全員装備 すぐに出来ることから

2012年03月06日 | 東日本大震災・原発事故
以下は、昨年の東日本大震災で八戸市医師会の会員間・医療機関の間の連絡機能が途絶したときから1年を経過しても情報システムに何一つ新たな取り組みがみられていない現状に対し、(担当委員ではありませんが)一会員として提言したものです。
どうも即刻却下されたような気配ですが…(^^;)
三師会というのは、医師会・歯科医師会・薬剤師会(順不同)のことで、何だかお坊さんが首を揃えて集まっているようなエラそうな響きがありますね。。
HKNは何の略だったか。。Hは八戸、Nはネットワーク、Kは健康医療情報だとのこと。
 八戸市健康医療情報ネットワーク
 http://www.hachinohe.aomori.med.or.jp/
三師会だけでなく、八戸市も加わったものですが、どの程度機能しているのか会員にもよくわかりません。

■ 提言
1)会員全員がiPhoneなどのスマートフォンを使って複数(可能な範囲で多く)の連絡システムを普段から利用可能な状態にしておく
2)ラジオからの情報強化:BeFMを用いた災害時の医療情報配信
3)災害時の医療情報拠点の指定・整備

■ 前提
1)今日明日にも、東日本大震災以上の災害が起こることを想定
 太平洋青森沖や釧路沖の過去の大地震・津波が明らかになってきている
  → 明日起きるか、数十年後になるかはわからないが
 青森沖は東日本大震災後の震源空白域になっている
 八戸では、東日本大震災以上の地震と津波を想定
  新井田川からあふれると医師会事務局や市民病院、
  消防本部、ヘリポートが被害を受ける可能性も
2)すぐに出来る対策と中長期的な対策を分けて考える

■ 現状:東日本大震災では
情報システムが電話、FAX、MLしかなく、停電で全て使用不能になった

■ 無線 →基幹病院、医師会、急病診療所、自治体やメディア等で活用すべきと思うが、一般の開業医全員が装備して情報インフラにする可能性はない

■ すぐにできる対策:携帯→スマートフォンへの乗り換え
ほぼ全員が所有している携帯電話の活用
iPhoneなどのスマートフォンの災害時における有用性が明らかになっている
(単に連絡手段としてだけでなく)
携帯→スマートフォンへの乗り換えは殆ど費用がかからずにすぐにでも可能
 費用等は各自負担。医師会の持ち出しはなし
基地局の停電対策等も1年前からはかなり進んでいる(らしい)
携帯電話(音声)、携帯メール(imodeを含む)は繋がらないことを前提とする
基地局のアンテナが立っている限り、インターネットに直接入って活用する

twitterとSkypeが震災時にアクセス可能だった件について、ユーザー数との兼ね合いであると指摘しているが、twitterとSkype以外にも、現在数多くの通信手段が無料で利用可能となっている。

twitter 事前にフォローしあっておくと1対多→1対多のコミュニケーションが可能
Skype ビデオ、音声、グループチャット
FaceBook グループチャット
LINE 音声、グループチャット
Viber 音声、グループチャット
ナカマップ GPS位置情報、グループチャット
地域SNS:八戸市運営「はちみーつ」 専用コミュニティ設置 震災時は活用されなかった
iMessage(iPhone同士のSMS) グループチャット、開封確認可能
SMS 個人間なら繋がる可能性が高いが
Gmail 携帯メールが使えない状況で震災時も利用可能だった
(この他にもいろいろあるようですが省略します)

災害時にどれが繋がるかはその時になってみないとわからない。
事前に数多くのシステムを、できるだけ多くの会員が参加して試験的に運用し、使いやすく有用性の高いものから順番をつけておく。
災害時にその順にアクセスして、繋がるものがあれば使う。
単純に考えて、現状ではこれしかないと思うのだが。

■ 急病診療所に無線LANインターネット回線を
急病診療所に自家発電が配備されたようで、停電時にも繋がる可能性が高くなった。
急病診療所を災害時の医療情報拠点の1つにする。
無線LANを1階と2階で接続可能にする。
(これまでも何度か日誌に書いて要望したのですが返事がなかった)

■ スマートフォンへの乗り換えは困難? 使いこなすのが難しい?
「iPhoneなどのスマートフォン」と書いたのは、この点に大きな誤解があると思ったから。
iPhone以外のスマートフォン=Androidは使ったことがないが、
 難しさ iPhone < 携帯(ガラケー) < Android
ではないかと思われる。
私は普通の携帯が難しくて使えなかった。
iPhoneも最初の設定はお店でやってもらえる。
Androidでも使える人なら問題ないが、機種やOSバージョンの複雑さ、使い勝手や反応性の悪さなど、一般会員に勧めるには難がある(と思われる)。
すぐに使えるシステムを作りたいならiPhone利用を原則にするのが一番簡単で確実。
(iPhone同士ならiMessageが簡単に使える)
導入サポートが必要な場合は業者に有料で依頼(各自負担)。
しかし、八戸市医師会で実現するとも思えない。書いてみただけ。

■ iPhoneとAndroid(続き)
iPhoneの弱点はワンセグが使えないこと(これが震災時には大きかった)
 → 外付けのワンセグチューナーを購入
おサイフ携帯などの機能は不要
iPhoneはパソコン(Mac, Win)が必要、AndroidはPCなしで使える
 → 検査配信PCにiTunesを入れれば問題ない
Androidは上記の他に、Googleによる個人情報管理の問題が浮上
スマートフォンのマルウェア(ウイルスなど)は殆ど全てAndroid

■ 情報、サーバーの分散、バックアップ
医師会サーバに集中して運用するのは危険
どこがやられるかわからない
 八戸かもしれないし東京かもしれない
 バックアップした先がダメになる可能性も
各医療機関でもレセコンや電子カルテのバックアップが課題だが

■ BeFMの活用
携帯基地局が死んだらラジオしかない
昨年の震災時にBeFMにも何度かチューニングしたが、役立つ情報はほとんど何もなかった(短時間ずつ聞いた限りでは)
開局時に、無線の活用をうたっていたはず
必要な場合は、医師会や基幹病院から人が直接移動するなどして、定期的に情報を流すシステムを事前に準備しておく

■ 人が移動する
昨年の震災時、3.11の夜に街まで降りて家族親戚の安否確認をした際に、医師会にも寄ってみたが、照明はついていたけど鍵がかかっていて誰もいなかった。
結局、3.13に停電が解消されるまで医療関係の情報は入手できなかった。
震災後にガソリン不足対策として自転車(ママチャリ)を購入
遅いが一番確実なのは人が移動すること
 地区毎の災害時医療情報拠点を決めておく
 医師会、急病診療所、3病院や中規模病院、市役所や支所など
 各拠点に無線や自家発電を配備

福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)調査・検証報告書の配布資料を読む

2012年02月29日 | 東日本大震災・原発事故
今のところ報告書はWEBでも冊子でも入手できないようです。作業員の証言を基にしたプロローグと、北村俊郎氏らによる特別寄稿だけでも読んでみたいと思うのだが。(非売品なのにPDFで公開できない理由は?)

・2012/02/28 記者会見にて調査・検証報告書を発表(福島原発事故独立検証委員会 - 日本再建イニシアチブ) 
配布資料

プレスリリースより抜粋

 財団・プロジェクトのウェブサイト(http://rebuildjpn.org)では、プロジェクト開始当時から原発事故に関する一般の情報提供を呼びかけた。それに応じた福島第一原発の現場作業員に直接会い、その証言をもとに、震災直後から翌日朝にかけて福島第一原発構内でいったい何が起きたのか、作業員の不安や焦燥を含め、状況を詳しく再現して、第一章に先立つプロローグとして掲載した。

 本文は4部構成となっており、事故の原因や被害の拡大をめぐる因果関係を「近因・中間因・遠因」のフレームワークで分析している。事故や被害の経緯を詳述する第1部、官邸や現地における事故への対応とその問題点を指摘する第2部、事故を起こした直接原因ではないが事故に大きな関係がある中間的な原因や遠因を歴史的・構造的に分析する第3部、原子力安全をめぐる国際的な環境や事故対応をめぐる日米関係を掘り下げた第4部となっている。

 調査・検証にあたったワーキング・グループメンバーに加えて、富岡町民で今も避難生活を余儀なくされている日本原子力産業協会参事の北村俊郎氏、医療系ITメディアm3.com編集長の橋本佳子氏にも寄稿を依頼した。両氏の「災害弱者」の実態についての調査結果を第2部の特別寄稿として掲載した。

 最終章では今回の事故の教訓を引き出し、危機管理の究極の目標は復元力であると指摘。「3・11」を「原子力防災の日」とすることを提案している。また巻末には、近藤駿介原子力委員長が菅首相など官邸中枢の依頼で、震災から2週間後の3月25日に作成した「最悪シナリオ」の全文を収録した。

【検証結果から】(内容の一部を抜粋)

「並行連鎖原災」 多数の原子炉や使用済み燃料プールが、互いに接近し過密に配置されていたことによる危機の拡大

「防護服姿の作業員はみな、 顔面蒼白だった」 地震当時、原発構内にいた作業員の生々しい証言。「この原発は終わった。東電は終わりだ」

環境汚染、低線量被曝の問題点 事故による環境汚染(水や食物などを含む)や、低線量被曝をめぐる議論の混乱と研究の現状

「最悪シナリオ」の公表 菅首相の意向を受け、細野首相補佐官(当時)が近藤原子力委員長に依頼し、3月25日に作成。その経緯を詳述する (巻末に資料全文を掲載)

官邸中枢のクライシスマネジメント 複合危機に際しての官邸内部の混乱。情報共有の遅滞と、その結果生じた疑心暗鬼のスパイラル

情報は誰のものか 危機時の情報公開や、国民に対するリスク・コミュニケーションのあり方。政府に対する不信とは裏腹に市民が頼りにしたソーシャル・メディアの状況

オフサイトセンターはなぜ機能しなかったのか 鳴り物入りでつくられながら、現地原子力災害対策本部はなぜ何の役にも立たなかったのか

SPEEDI公表の遅れ 公表はなぜ遅れたのか。公表の遅れがなければSPEEDIは住民避難に役立ったのか

生かされなかった航空機モニタリング 米エネルギー省は3月17日から19日にかけて無人航空機による空中モニタリングを実施した。日本にも備えはあったが、残念ながら生かされなかった

住民避難 避難指示は適切に出されたのか。自治体はどのような対応を行ったか。また避難の実情はどのようなものだったか

史上初めて起きた病院のまるごと避難 避難に際して多くの犠牲を生んだ病院責任者による証言。一連のメディア報道の問題点をめぐる詳細な検証

安全をダメにした「安全神話」 「原発は安全である」という漠然とした社会的了解の自縄自縛状態が、安全性の向上を妨げた

アクシデント・マネジメントの不備 万全の準備をしていたはずの原発安全対策のどこに、どんな盲点があったのか。技術的な視点から詳しく検証

安全規制ガバナンス 今回の事故で露呈する結果になった長年にわたる多元的な原子力行政の2元推進体制と2元規制体制の問題点

安全神話の歴史的背景 中央と地方の二つの「原子力ムラ」。安全神話を支えた利益共同体「ムラ」が誕生した背景と現実

B.5.b ―海外からの警告 9・11同時多発テロを教訓に、米NRCは新たな規制条項を追加した。これは日本にどう伝えられたのか

国際的な原子力規制 安全規制の優等生と言われた日本の電気事業者が国際社会からの安全性不備の指摘に真剣に向き合わなかった事実とその歴史的な経緯

危機における日米同盟 日米の特別な関係を通じて行われた事故対応。省庁横断的アプローチの実現(whole of government approach)

復元力(レジリエンス) 2007年の中越沖地震の柏崎刈羽原発の被災を教訓につくられた免震重要棟が今回の危機対応の中心になった。国と組織の復元力を目指すためには

(以上、配布資料より)

■ 報告書の入手方法につきまして

記者会見後、多くの方々から、報告書の入手方法についてお問い合わせを頂戴しております。当プロジェクトにご関心をお寄せ頂き、本当にありがとうございます。

当財団は非営利で運営しておりますことから、今回の報告書は非売品として限定部数作成致しました。会見後に在庫が払底している状態です。皆さまからリクエストを頂戴しておりますところ、すぐに報告書をお手元にお届けすることができず誠に申し訳ございません。

「国民の視点からの検証」という報告書の性質上、広く皆さまにお読み頂きたく思っておりますので、なるべくお求めやすい価格での出版や、ウェブでの公開など、様々な方法を現在検討中です。
追って、本ウェブサイトで詳しい情報をご案内致します。

(HPより引用)

追記:書籍と電子書籍が有料で発売されるとのことで、PDFの無料配布は無いようです。

弘前大学が一関周辺の放射能汚染を把握しながら公表しなかった責任=社会的・倫理的・学術的

2012年02月29日 | 東日本大震災・原発事故
「弘前大・床次(とこなみ)眞司教授は4月11日に一関周辺の放射能汚染(ホットスポット)を実測しておきながら自治体にも住民にも知らせず、9月に論文を公表するまで手元に隠していた」
この問題のポイントとして、1)一関ホットスポットがいつ生じたか、2)大学の研究者が放射能汚染データを知りながら論文発表まで公表せず被曝を放置したことのついての社会的・倫理的・学術的な問題、3)フクシマ事故後も学者が原子力事業者の提供番組に出演して原子力の安全PRに務めるといういわゆる「御用学者」問題の3つがあげられると思う。3)と2)は互いに関連しているので一つにまとめても良いかもしれない。

twitterでの経緯を群馬大・早川由紀夫教授がtogetterにまとめてくれているので、まずそちらをご覧下さい。
 ↓
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一関の汚染が3月12日ではなく20日だったと修正する過程すべて
http://togetter.com/li/265013
・COACHの傘を博物館に入れよう。
・副次的話題は科学者の利益相反。自分の論文業績を積み上げるために情報を秘匿して社会に不利益をもたらしてよいかの問題。
http://www.nature.com/srep/2011/110907/srep00087/full/srep00087.html
by HayakawaYukio

放射能汚染地図(六訂版) 早川由紀夫の火山ブログ
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-473.html
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この件についての私自身の関わりは次の通りです。上記のtogetterにも一部収録されていますが以下にまとめておきます。なお、twitter文中でNatureと表記していますが、論文が掲載されたのはNatureのScientific Reportsです。

・9月の「浪江町の避難は妥当」報道で弘前大・床次(とこなみ)眞司教授のコメントに大きな疑問を感じ、原論文にもあたってみたはずだが、一関ホットスポットを示すグラフを見逃したか意味を把握していなかった。その後、このニュースについては失念していた。
・2/25(土)に放送された青森朝日放送の「ツカエル放射線講座」を録画し、2/27夜に見てその問題点に気づき、twitterに投稿。
・2/28に一関ホットスポットに関して早川教授にtwitterでmentionしたところ、早川マップの改訂へと繋がった。(上記togetter参照)
・その中で、科学者の利益相反と社会的責任についても問題視され、早川先生の1万人以上のフォロワーにも広められた。

1)の一関ホットスポット形成に関する考察については私が寄与することはできないのですが、2)3)についてはもう少し具体的にどうするか考えたいと思う。

<twitterの関連発言>

2011年09月08日(木)

RT @asahi_apital: 本日の朝日新聞朝刊でお伝えしている記事です。●年間最大68ミリシーベルトの外部被曝 浪江町の住民 http://t.co/lKjLv24 記事中、「英科学誌ネイチャーのサイエンス・リポートに論文」とありますが、原文は http://t.co/LUudmS1 をご参照下さい。
posted at 10:41:21

弘前大床次教授「避難することで被曝量を3分の1に減らすことができた。政府の避難指示は妥当だった」←避難指示は遅過ぎたし避難先で更に被曝を重ねた。浪江町のデータを文科省が隠していたのはNHKで検証済み。 年間最大68ミリシーベルトの外部被曝 http://t.co/2CE9OHn
posted at 14:14:34

2012年02月28日(火)

弘前大の床次(とこなみ)眞司教授。日本原燃提供のツカエルくんの番組(青森朝日放送)に出演して「α線は紙で止められる」と頑張ってるけど、残念ながら身体の中には止めてくれる紙はない。ロケは六ヶ所原燃PRセンター。
posted at 00:42:56

ツカエルくん「ベクレルやキュリーのように床次(とこなみ)先生の名前が単位になる日が来るってことも?」弘前大・床次眞司教授「そうですね、そうなれるように頑張りたいと思います」 ( ゜д゜)
posted at 00:43:41

弘前大・床次眞司教授。番組の中で得意そうに紹介しているネイチャーに載ったという測定結果。当時、報道された時に「えっ弘前から福島まで車の中で放射線量を測っただけでネイチャーに載るの?」と驚いた。。(Natureには利益相反のチェックはないのか)
posted at 00:44:57

ナレーション「事故現場から遠ざかるにつれて放射線量が低くなっていて、時間が経つほど下がっていることがわかる」床次眞司教授「風で運ばれることもあるので離れれば絶対安全ということでもありませんが、距離や時間によって影響は小さくなる」と言訳がましく言っているが(続く)
posted at 00:51:35

福島から150-200km。3/16-4/11間ではね上がっていて9/28でも下がっていない。このグラフの再重要ポイントは「距離が離れても安全ではないし一旦汚染されると殆ど下がらない」。どうやったら「距離と時間で安全に」と読めるんだ。 http://t.co/d4aYkDB3
posted at 00:57:49

弘前大・床次眞司教授はこのデータを4/11の測定時にリアルタイムで知っていたが、一関・平泉ホットスポットについて何ら情報を公開しようとせず、住民に対して警告を発しようしなかった。(Natureに載せるために隠していたのか?)
posted at 00:59:40

弘前大・床次眞司教授「正しい知識を持ち、正しく怖がる」福島事故後のリスクコミュニケーションでこれほど失敗した言葉もない(寺田寅彦は怒っているだろう)。日本原燃から出演料もらっていて「私の言うことを正しく信用しろ」と。 http://t.co/C8Wd9go9
posted at 01:01:11

青森県内では福島原発事故などなかったかのように、原子力安全PR番組が事故前と変わりなく放映されてます。しかし、カエルのキャラクターでこれくらいムカつく奴も珍しい。(腹が立つのはわかっているので見ないようにしていたのですが)
posted at 01:01:34

The time variation of dose rate artificially increased by the Fukushima nuclear crisis http://t.co/UQwSgVbn
posted at 01:22:52

早川マップ@HayakawaYukioに一関ホットスポットが載ったのは6月の改訂版。一関市は早川先生に抗議した。http://t.co/l0g6Tu66 弘前大・床次眞司教授は4/11に実測していたが公表せず、住民に知らせようとしなかった。http://t.co/B4NhttJm
posted at 10:40:54

弘前大・床次(とこなみ)眞司教授、Nature論文の測定グラフ。3/16と比較して4/11に奥州・大崎間で跳ね上がっている。http://t.co/v1Jc6AWk
posted at 10:41:41

弘前大・床次論文が最初に報道されたのは9/8「年間最大68ミリシーベルトの外部被曝 浪江町の住民」http://t.co/fzrFPjFL 床次教授は「避難することで、被曝量を3分の1に減らすことができた。放射線防護の点から、政府の避難指示は妥当だった」と政府を正当化するコメント
posted at 22:34:29

RT @HayakawaYukio: 「一関の汚染が3月12日ではなく20日だったと修正する過程すべて」をトゥギャりました。 http://t.co/qr0vA5Mh
posted at 12:11:14

八戸市の回答←毎日5千BqのCsを無視できるか決めるのは市長ではない 住民説明会の意味なし

2012年02月18日 | 東日本大震災・原発事故
八戸市の回答に対するコメント

時間が取れないので、思いつくまま追加していきます。

まず環境中に放出される総量を問うているのに1日あたりで回答している。もし1日5000ベクレル(瓦礫50トンあたり)だとしても、総量がどのくらいか想定していない。もしくは想定しているのに意図的に回答していない。(こういうのが不信感を増幅させる原因)

もし総量が1万トン(200日分)だと、放射性セシウム100万ベクレルが環境中に放出されることになる。福島には1平方メートルの土壌に100万ベクレル降り積もったところもあるのだから、八戸の街に200日かけてバラまくことは「無視できる」と言えるのか。

この数字(100万ベクレル/1万トン)を住民に出さずに受け入れを決めておいて、住民説明会を後で開催するというのは、表面的な手続きを踏んで「説明して納得させる」という一方的なものではないか。

重要なファクターである風向きと地形を考慮していない。これは政府がSPEEDI情報を隠して同心円で避難を呼びかけていたのと同じ論理。

(つづく)

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八戸市の震災瓦礫処理受け入れに関する公開質問状(2012年2月16日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/80b12b612020e0ed595f3d59753ba50e

八戸市からの回答 「市長への手紙」について(2012年2月17日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/e068b3da92ccd139064bc71d4457f01f

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八戸市「岩手県の震災がれき20ベクレル問題」市長へのメール 情報開示と住民説明会の要望(2011年9月16日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/3893033fe260862f9a8ad37501fcff03

八戸市からの回答「H23.09.16ホームページからのお問い合わせ『「岩手県の震災がれき20ベクレル問題」住民説明会開催の要望』への回答について(2011年10月11日)
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/2675cbb523eae643fb4a2d4915c1ec07

八戸市からの回答 震災瓦礫焼却処理 【拡散希望】2/19住民説明会でご活用下さい

2012年02月18日 | 東日本大震災・原発事故
「市長への手紙」について(回答)

 八広 第 195 号
 平成24年2月17日

久 芳 康 朗 様

八戸市長 小 林 眞

「市長への手紙」について(回答)

 平成24年2月16日に受理しました「市長への手紙」について、次のとおり
お答えいたします。

1.セシウムの物理化学的性質として、融点が28.4℃、沸点が671℃となっ
 ております。しかし、災害廃棄物に含まれると思われるセシウムは塩化セ
 シウム(融点646℃、沸点1300℃)などの化合物の形態をとっていると考え
 られます。

2.八戸セメントにおける瓦礫の焼成温度は約1400℃であり、焼成時に瓦礫
 に含まれるセシウムは気化するものと思われます。

3.八戸セメントのデータによると、排ガス処理設備として重力沈降室電気
 集塵機を用いており、バグフィルターと同等の除塵能力があるとのことで
 す。気体状態のセシウムは捕集できませんが、セシウムは焼成工程の高温
 で酸素や水分等と反応し、その後の冷却工程で煤塵に吸着されながら煙突
 入口に向かうため、電気集塵機の入口部分では90℃~140℃程度まで温度
 が下がることから、ほぼ全てのセシウムが固体の状態で煤塵に凝集するた
 め、電気集塵機により99.9%が捕集されます。

4.環境省による電気集塵機、バグフィルターによる除塵率についての実証
 データは「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係る
 ガイドライン」(平成24年1月11日改訂版)の30ページに掲載されておりま
 す。環境省ホームページhttp://www.env.go.jp/jishin/index.htmlよりご
 確認ください。
 このガイドラインによると、電気集塵機による除塵率は99.47%、バグフ
 ィルターによる除塵率は99.99%とされております。

5.100Bq/kgの災害廃棄物を1日50t焼却するとして、1日500万Bqの放射性
 セシウムが生じると計算されます。

6.八戸セメントの電気集塵機のデータに基づき、捕集率を99.9%として計
 算すると、0.1%の5000Bq程度のセシウムが放出されることが予想されま
 す。3で回答したとおり、セシウムは気化状態ではなく、この5000Bqが排
 ガス中(1日あたり9600万㎥)に含まれた状態で拡散します。仮に、1年間こ
 の排ガスだけを呼吸し生活した場合でも、人体への影響は0.135μSv/年と
 試算され、年間追加被曝量1mSv/年の1万分の1程度であることから、人体
 への影響はほぼないと考えられます。こどもについては同様の計算方法で
 0.089μSv/年となります。

 a.上記のとおり実施しております。大気の流れによる拡散のシミュレー
 ションは条件設定が非常に複雑であり、予測に必要なデータが十分にな
 いため実施しておりません。
 b.詳細をつめていく上でデータが揃ってきたため計算を行ったものであ
 り、今後公表については検討してまいります。
 c.実施しております。
 d.この試算はすべて研究機関による科学的根拠をもった数値によるもの
 であり、十分な信用性がおけると考えます。(原子力安全研究協会の
 データによる)
 e.環境省の災害廃棄物安全評価検討会の資料やその検討結果を受けて示
 された環境省の廃棄物処理の指針等を参考にしました。

7.八戸市内における過去の測定データがないことから、青森県が設置して
 いる他地点での測定結果を参考に判断しております。青森県では、福島
 第一原子力発電所の事故の影響が皆無ではないとしても、ごく微量である
 ため健康に影響はありませんとしています。八戸市では、青森県内に20か
 所設置されているモニタリングポストにおける平成18年~平成22年の測定
 結果の最高値が0.102μSv/hであること、また、それらの中で八戸市にもっ
 とも近い三沢市役所におけるモニタリングの結果の最高値が0.083μSv/h
 であることから、八戸市内も平常時の自然放射線量が同程度であるものと
 推察しております。八戸市で3月30日から測定を行っているモニタリング
 ポストのデータは0.022μSv/h~0.068μSv/hで推移しているため、同様の
 認識をしております。

8.震災がれきの受入れについては、昨年11月18日に『東日本大震災により
 生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドライン』が改訂され、広
 域処理における安全性について一定の指針が示されたことから、11月24日
 の市長記者会見において受入れを表明したところです。
 この間、八戸市には市民等から県外災害廃棄物の受入に関し、さまざま
 なご意見、お問い合わせ等が寄せられております。八戸市はこれら市民の
 方々の反応について慎重に見極めをしてまいりました。これまで八戸市に
 寄せられた意見等ですが、全部で79件、うち受入に反対が64件、賛成が12
 件、その他3件でありました。受入に反対の方の内訳については、八戸市
 在住の方33件、市外在住の方14件、不明17件となっており、反対意見の多
 くが放射性物質に対する不安をあげておりました。
 また一方で、八戸市は市民の代表でありかつ行政のチェック機能を有す
 る八戸市議会の意向についても伺ってまいりました。
 各会派からのご意見ですが、受入に反対と言う声は聞かれず「市民の安
 全性確保は何よりも大事なことであり、八戸セメントで十分に安全に処理
 することができるのであれば、できるだけ協力したい。」などのご意見を
 いただいたところであります。
 このような事を踏まえ、市としての受入を表明したところであります。

9.県外災害廃棄物の受入については、いろいろなご意見があるものと思っ
 ております。
 しかしながら、もっとも大事なことは八戸市がどのような形で受入をし
 ようとしているのか、そして、その結果放射性物質がどのようなレベルで
 発生することが予想されるのかということを冷静に見極め、判断すること
 だと考えております。
 今回の八戸市の受入の考え方は次のとおりです。
 ・人の健康への影響のリスクが無視できる、放射性物質として取り扱う必
 要のないものを受け入れする。
 ・セメント工場での再生利用を行うことにより、焼却灰などの廃棄物は発
 生しない。
 ・排水が放射性物質で汚染される心配がない。
 ・排ガスについては、受入した放射性物質の99.9%が集塵機により除去さ
 れる。
 以上の結果、排出される放射性物質の試算でありますが、国が定める追
 加被ばく線量1mSv/年の1万分の1程度となり、人の健康への影響を無視で
 きる、ごく微量であると判断しているところです。
 また、市民への情報提供につきましては、今後も報道機関等を通じて速
 やかな公開に努めてまいります。

【1~7に関する問合せ先】 環境部 環境保全課 ℡ 43-2111 内線287

【8、9に関する問合せ先】 環境部 環境政策課 ℡ 43-2111 内線676

 「市長への手紙」に関する問合せ先
 総合政策部 広報統計課
 ℡ 43-2111 内線142

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(この回答に対するコメントは次のentryをご覧下さい)

「さようなら原発・さようなら核燃 3.11 青森県民集会」2012年3月11日13時~青い森公園 HP開設(リンク)

2012年02月16日 | 東日本大震災・原発事故
2012年3月10日(土) 講演会
「3.11 さようなら原発青森県集会」
場所:青森市文化会館・大会議室
講師:豊田直巳さん(フォトジャーナリスト)
テーマ:「イラク・チェルノブイリ・福島」
時間:13:30~16:00
主催:さようなら原発青森県実行委員会
事務局:青森市青柳1丁目3‐14
TEL:090-8929-9531 担当:日土/ FAX:017-777-3238

2012年3月11日(日) 集会&ウォーク
「さようなら原発・さようなら核燃 3.11 青森県民集会」
場所:青い森公園(県庁となり)
時間:13:00 開場 青い森公園(青森県庁となり)
 加藤登紀子さんコンサート
 (福島集会よりネットにて同時中継・音声中心)
 藤波心さん( タレント) からのビデオレター(音声中心)
13:30 開会
スペシャルトーク:
山本太郎さん(俳優)
鎌田慧さん(ルポライター・ ノンフィクション作家)
「30年間、反原発を訴えて」
リレートーク:(県内外の方から取り組みや思いを語って頂きます)
 1.大間原発訴訟の会(函館市)
 2.青森県農業者政治連盟(青森県)
 3.花とハーブの里(青森県六ヶ所村)
 4.豊かな三陸の海を守る会(岩手県)
 5.福島県保険医協会(福島県)
14:46 震災追悼式(青い森公園)
15:00 ウォーク
新町通りを大行進します(お手製のプラカードなど宣伝物の持ち込みOKです)

主催:さようなら原発・核燃 3.11青森県民集会実行委員会
事務局:青森市松原1‐2‐12 青森県保険医協会館内
TEL:017-722-5483/FAX:017-744-1326
Mail:a-hoikyo@ahk.gr.jp

http://www.ahk.gr.jp/sayonara-genpatsu/1000action/