2月に書いた
新しい出生前診断の陽性的中率は予想外に低い(2013年02月12日)
の続きです。続きというか、そのグラフだけを追加します。
感度 sensitivity s = a/(a+c)
特異度 specificity p = d/(b+d)
有病率 x = (a+c)/(a+b+c+d)
とすると、
陽性反応的中率 = sx/(sx + (1-p)(1-x))
陰性反応的中率 = p(1-x)/((1-s)x + p(1-x))
という式に表せることを説明しました。
ここで、新しい母体血出生前検査の
感度 sensitivity s = 0.986
特異度 specificity p = 0.998
を代入してグラフに描画してみました。
陽性反応的中率 = 0.986x/(0.986x + (1-0.998)(1-x))

(グラフはクリックして別ウインドウで拡大)
X軸が有病率 0-0.02(0-2%)、Y軸が陽性反応的中率 0-1(0-100%)
35歳
有病率 x = 0.0033
陽性的中率 = 0.62010(62.0%)
陰性的中率 = 0.99995(100.0%)
40歳
有病率 x = 0.01
陽性的中率 = 0.83277(83.3%)
陰性的中率 = 0.99986(100.0%)
有病率 0.01(1%)はグラフの真ん中のところです。
感度 98.6%、特異度 99.8% の検査で陽性の反応が出ても、偽陽性がこんなに(グラフの上の部分)あるのだということをお確かめ下さい。
新しい出生前診断の陽性的中率は予想外に低い(2013年02月12日)
の続きです。続きというか、そのグラフだけを追加します。
感度 sensitivity s = a/(a+c)
特異度 specificity p = d/(b+d)
有病率 x = (a+c)/(a+b+c+d)
とすると、
陽性反応的中率 = sx/(sx + (1-p)(1-x))
陰性反応的中率 = p(1-x)/((1-s)x + p(1-x))
という式に表せることを説明しました。
ここで、新しい母体血出生前検査の
感度 sensitivity s = 0.986
特異度 specificity p = 0.998
を代入してグラフに描画してみました。
陽性反応的中率 = 0.986x/(0.986x + (1-0.998)(1-x))

(グラフはクリックして別ウインドウで拡大)
X軸が有病率 0-0.02(0-2%)、Y軸が陽性反応的中率 0-1(0-100%)
35歳
有病率 x = 0.0033
陽性的中率 = 0.62010(62.0%)
陰性的中率 = 0.99995(100.0%)
40歳
有病率 x = 0.01
陽性的中率 = 0.83277(83.3%)
陰性的中率 = 0.99986(100.0%)
有病率 0.01(1%)はグラフの真ん中のところです。
感度 98.6%、特異度 99.8% の検査で陽性の反応が出ても、偽陽性がこんなに(グラフの上の部分)あるのだということをお確かめ下さい。