熊本レポート

文字の裏に事件あり

新JA 熊本会館は大成建設か…?その要らぬ検証 第二回

2014-02-14 | ブログ

  さらに、「彼が入札の設定に参加」といったことを示唆するようなセリフが、続けて投げられたのである。相手には子供相手の戯れくらいの感じであったことは確か。
  当然、名指しの彼は地域的にこちら側にある人物…そう判断すると、答えは予想通り早かった。
  同時に「大成建設が新JA熊本会館の建設に関して見積もりを取っている」という建築関連業者の噂も後押しをした。そこからは早かった…。
  ところで、「積算収集」も入札参加の見通しが出てきたらどの業者でも行う仕事な訳で何ら問題はないのだが、ここでの独り走りは不可解と同業者なら誰でも思う。
  そこで浮上するのが前述した「入札設定への参加」であって、自己流にその状況を想定させて貰うと、それは「入札参加資格、条件の絞り込み」である。建設業界では、絞り込みについて「競合業者外し」ともいうが、それは「自社は有して、競合業者には有しない資格、条件」であって、謀り外す行為。
  規模や実績で入札参加資格業者が仮に15社あったとすると、これを極論的な例だが仮に「本社の玄関が北向の業者で、T社と友好関係にあること」と条件を加えると、それは5社程度に収まるどころか、思惑通りの発注先となる。
  さて、ここで「名指しされた人物」だが、彼は大成建設熊本営業所の前所長で、現在は同社九州支店の「(建築)営業部長」である。いままで述べてきたストーリーからご理解、ご納得を頂けたのではなかろうか。
  彼なら建築業界については専門家で、「競合外し」には持ってこいの肩書き。もちろん彼や大成建設を批判するつもりはない。それも営業といえば、その一つである。
  だが、政府系金融機関やJAが関与する発注事業と考えての発注者側の姿勢、品格は想定通りなら疑われる。
  ここまで述べて「新JA熊本会館建設の発注先は大成建設」という読みに無理があるだろうか。
  それでも「発注は東京の三井リース(建物)」といわれたら、Cランクと評された単農協長辺りからは会館の「か」の音も出ないのは想定内だが、世の中は都合の良い者にとって、再選も「平穏無事が最適」と、実に巧く出来ている…。


新JA熊本会館は大成建設か ?噂の要らぬ検証 第一回

2014-02-14 | ブログ

  八代農家の青年が、計算機を片手に「フロアー6階分と共有床の二分の一を加えて家賃が月に2400万円。これが30年で86億4000万円で、40年だと115億2千万円。50億円の建設費にリース代を加えて支払う農協には大変な負担」と、計算しながら呟いた。
  JA 熊本中央会(園田俊宏会長)が計画している新JA 熊本会館の中身だが、同会館建設は三井リースが現在地を借地という前提で代替わりで建設するという計画。簡単に述べるとJA 熊本中央会はそこに期限付きながら入居する店子である。
  もちろんJA 熊本中央会には地代収入もあって、同じく入居する農林中央金庫熊本支店もリース料を支払うわけで、それに期限付きの契約だから彼の試算は正確とはいえない。Kimg0040111
 だが建設資金に苦慮しての三井リースとの契約であって、同社が営利会社である以上、「建設費のペイで完済」というわけでもなく、それ相当の負担が強いられるのは確か。
  あしきた、菊池、阿蘇農協長辺りからは「生産価格の低迷、TPP問題等から現在地を処分し、熊本市東部の田園地に移して資金相応の新会館でどうか、、」といった意見も出たが、「JA 熊本経済連と一体で、入居する農林中金の営業的な事情もある」(同会長)で平成22年12月、上記の結論となった。
  もちろん、「会長と比べたら彼らの能力はCランク」(同会長側近談)と評される単農協長らの前に「坪1万2千円のリース料を1万円でと三井リースに求める」とか、「自己で資金調達した場合は38年で約62億9299万円で、三井リースの場合と比べたら2919万円程割高になる」と、現在地での建設ありきで机の前に複雑怪奇な数字を並べて説明されては沈黙も納得である。
  その決定から三年を経て、委託された三菱地所設計での詳細設計も完了が近づき、同会長の再選に合わせていたかのように着工の動きが見えてきた。
  JA 熊本中央会は「施主は三井リースで入札、発注は東京」と第三者の姿勢を見せ、三井リース(三井リース建物)も「入札方法は検討中」と施主らしき見解を示すのだが、 そんな中で同プランナーの側から「林一郎さんとは、、?」と、疑問符の付けられた名前が飛び出た、、。
  もちろん突発に出されて、振り向いて応えられる名前でもない。
  逆に「何者、、?」か、である…。(つづく)