熊本レポート

文字の裏に事件あり

戸田建設熊本営業所(松尾所長)の協調会時代以上の凄い裏技

2019-02-13 | ブログ

  昨年9月、熊本県益城町は「復興のシンボル」とした益城町総合体育館の着工に入った。総事業費は総額38億5千万円で、国庫補助を活用した町の負担額は約1割。
 受注したのは戸田建設だが、戸田建設熊本営業所(松尾秀行建築所長・熊本市中央区南熊本1-9-25)は「見積りから3億円も削り取られた」と、何か『赤字受注で取りたくなかった仕事』でもあったかのような意外な感想を漏らした。だから『手抜き工事』を懸念させるわけではないだろうが、それは「誰のお世話にもなっていない」という意味合いであった。
 しかし、受注に向けて東急建設と激しく競っていた入札前の状況を考えると、関係者の苦労がそこにあったことは確かで、競争入札の結果とはいえ、施工現場サイドの声ならともかく、それが営業マンの発言かと普通なら人間性まで疑われる同営業所。
 2014年、超大型施設の受注に絡んで「戸田建設なら謝礼」という話が、某代議士事務所から漏れ出た。ところが、その前において同社九州支店は「予算的に無理」と、受注断念を決定した案件にあって、そうした『不法的積極性』など想定されなかったのである。
 実に不可解な戸田建設の営業スタイルという一面である。
 昨年、最後は田舎の話らしく「皆んな友達」として談合取引されたが、熊本学園と同校同窓会との間で対立が勃発。そんな中、同学園内のスポーツクラブ・ルネサンスの存在について、文科省と学園側との間にも届け出及び許可の上での相違が浮上。その起点となったルネサンス熊本新築も戸田建設が受注、施行。
 一般的に地元の政治家事務所やブローカー辺りと頻繁に接触するのは、天下りの顧問という役割の「毎日がFree time」という余裕者だが、そうした地元に名を知られた熊本営業所Uが「赤字受注」と語れる程の器には想定されず、同所の営業マンは「松尾所長」とするのが常識的には妥当。
 表では「脱談合宣言」した業界も裏は、形を変えて責任回避の「官製談合」で血眼。彼らは「政治安定で不安のない熊本」と鼻で笑っているが、「法の下にある政治」と眼を光らすプロフェッショナルもまだ極一部に存在することは確かで、そんな彼らに注視されるゼネコンの逸話・・・。