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熊本レポート

文字の裏に事件あり

秋水から読んだ衆院選熊本 雪辱を晴らせられなかったら次のない西野大亮氏

2021-10-17 | ブログ
 目前の19日の告示に迫った第49回衆議院選挙について、その熊本選挙区の予想である。
 これは参加する事に意義があるという政党、候補陣営でも推察可能な予想であって、的中率100%を誇っての傲りの分析結果ではなく常識的、普通に出て来る井戸端の輪から出た見解
 熊本市中央区、東区、そして北区の約42万人の有権者を対象とする熊本第1選挙区は、自民党現職の木原稔氏が得票16万票に迫る(投票率60%想定)勢いで、5回目の再選を果たすのは明らか。
「国会議員より知事、市長職の方が男の仕事。国会議員を目指すなら総理を狙う骨太の人となれ」



 これは古き時代の総理経験者による言葉だが、「木原稔氏は総理を狙える人物」と安倍元総理から二代に渡る総理秘書官を知ってか、そんな評が永田町界隈には多く、清浦総理以来の総理候補として、熊本県民は木原氏を育てることに価値がある。
 ところでトヨタグループ労組は立憲民主党との縁切りを発表し、また連合の新会長も「立憲民主党の共産党との野党連合」に難色を示したが、遅過ぎたという感想と同時に一般労組組合員の政治感覚が今更ながら問われて来る。
 こうして考えると、木原陣営はダブルスコアでの圧勝に向けた選挙戦が求められるが、やはり政治家や政党は、「国民のために何を成すか、成したか」であって、木原陣営には対比して見せる選挙運動で、相手候補を8万票以下に抑え込む戦術が求められる。
 熊本市西区、南区、そして荒尾市と玉名市郡の有権者約31万人を対象の熊本第2選挙区は、雪辱を晴らす元財務官僚の西野大亮氏。



 こうして予想すると、その反発で元に戻される感もする僅差だが、前回2万票の差をひっくり返すだけのエビデンス(根拠)はと、その説明を求められると、逆に「日本人が目指すべき国家、社会観とは何か」と荒尾市、玉名市郡の有権者には問いたい。
 女性天皇容認、靖国に代わる新追悼施設の構想、そして在日参政権推進と、俯瞰の機能を働かせて考えれば、その選択肢は日本人として当然、そこに出て来る。
 80歳の自民党重鎮という詭弁、日本人の心とは相容れない主張を考えると、前回の8万票余りの得票事態が不可解な相手候補。
 選挙は候補者にとって汗を掻く戦争であって、名前の連呼で笑顔を振りまく運動などトンデモないことで、相手候補を正々堂々と政策論で叩き潰す、そんな戦いが西野陣営には求められる。
 80歳という高齢からして、次は同じ官僚出身を後継に担ぐ相手陣営を考えると今回、前回の雪辱を晴らせられなかった場合、おそらく次もないのが西野陣営。
 幸いにして所属する宏池会が生んだ岸田総理の下、相手を潰す堂々とした選挙戦が西野陣営には求められる。
 改めて言うが、予想を覆して再び惜敗した場合、その次のないことだけは明らか。
 山鹿市、菊池市郡、それに阿蘇市郡と上益城郡の第3区と八代、水俣、人吉、宇城、宇土、天草、上天草市と、それに繋がる下益城、八代、芦北、球磨郡と苓北町という広域を対象とする第4区は、寝ている猫でも予想出来る坂本哲志前特命大臣と金子恭之総務大臣。注目されるのは、その得票率。
 5%前後の支持にある野党の候補に対して、30%前後の得票を持って行かれる事が不可解な状況であって、その差は明らかに勝利候補への不満票。即ち、保守系相手候補なら明らかに敗北が想定される。そろそろ、「何を成したか」である。
 ところで自民党の綱領でも掲げられる政策が実現出来なかったり、そうした政治の停滞は何かと言うと、それは競争原理の発生しない小選挙区制度が原因。
 おそらく中選挙区のままで通して来たとすると、敵にもならない野党を背景にして与党は肥大化し、その中で政権担当能力の備わった2大政党に分党したはずである。その区分が保守派と、一方が中道右派。
 いずれ小選挙区制度の下、そうした流れが起きると想定されるが、世論はマスコミ報道とは逆に保守派を求めている事は確かで、そうした不安な安全保障下を迎える。そのためにも有権者側には、闘う政治家の育成が求められる…。


天草広域連合の新ごみ処理施設への初めてのお使い 第3回 先に雲龍型で有りきの新横綱市長

2021-10-17 | ブログ
 男女均等雇用法を持ち出すまでもなく、横綱の土俵入りにしたって力士の取り口、技から決められるもので、雲龍型が良いのか、不知火型が良いのか、机上で比較して選べるものではない。
 6億3500万円の随契という問題性も、また国立公園内における新施設建設問題もサッパリ判らぬ天草市が関与する天草広域連合(馬場昭治天草市長代表)は、新ゴミ処理施設の建設に向け、その選定でストーカ型とシャフト型の両方を一緒に公募。
 ここで、その違いを簡単に語るとストーカ型は、発火時と停止時に発火源としてガスを使用するものの、後は階段状に並べた火格子の燃焼装置によって、ゴミを安定燃焼させる炉で、またシャフト型はゴミの再資源化を優先させる炉で、コークスによってゴミを燃焼させ、それを溶融物として資源化する炉である。





 しかし再資源化が、有害物質を含む鉱滓として研究段階にある点、また稼働中は燃料費が必要なコークス(乾留した石炭)を使用することや、同様な火力発電が公害を生むと環境問題化されている点等から我が国では、安定した普及を見せているのはストーカ型。
 それでは何故、天草広域連合はシャフト型炉に拘ったのか…。
 それを紐解く鍵が、馬場代表の任命した選定委員会の委員にあった。
 新ゴミ処理施設整備運営に向け、その事業者(落札・受注業者)を決定する選定委員会の委員。
 ここに馬場代表は、東北大震災の際に営業で足を延ばした東北から北辻政文教授(宮城大学)を迎えて、思惑の委員に据えた。





 普通、各自治体及び行政事業団体は、地元大学から学識経験者を選定委員に迎える。九州の場合は、県外に求めたとしても九州大学の教授。
 それを馬場代表は、飛行機でも半日以上を要して、宿泊施設の提供まで必要な宮城大学の教授を迎える。
 実は北辻教授は、ゴミの再資源化に極めて熱心なのだが、彼の「シュレッダーダスト溶融スラグのコンクリート用細骨材にしての利用」という研究論文は、新日鉄エンジニアリング(現日鉄エンジニアリング・日本製鐵グループ)の社員との共同研究。
 当然、天草広域連合の新ゴミ処理施設では「日本製鐵グループが浮上」(他メーカー談)という疑いが出て来る。
 天草広域連合は、入札に向けて「コンサル、選定者と資本、人的交流がないこと」と、入札公募メーカーに達示ずみなのだが、6億3500万円の随契問題にも気づかない天草市議会にあっては、黙って隠せば問題など浮上するはずはなく、安心仕切っての土俵入りりである。
 その土俵入りも来年秋の披露という長い月日にあるが、賢い天草市の人々、如何なる詭弁、誤魔化しも通用しないと、これからゆっくり、敵側の戦術を解いて行こうではないですか…(次号へつづく)