「水準のことは一言も言っていない」…藤井財務相(読売新聞) - goo ニュース
現在、急激に進行している円高は、実体経済を反映しているのでしょうか。藤井財務相は、”今のトレンドは異常ではない”、つまり”自然なトレンド”と捉えているようですが、株価の方は下落傾向にあることを考えますと、やはり、”異常”とも言えます。以下に、”不自然”点を挙げてみますと・・・
(1)貿易決済の減少
金融危機以来、日本国の輸出は、欧米市場を中心として減少傾向にあります。決済通貨として円が使われているとしますと、市場での円需要は減少しますので、円安に向かうはずです。また、ドル建て決済であったとしましても、貿易自体が減少しているのですから、急激な円高となる理由もありません。
(2)日銀の国債買い切りオペ
通常、中央銀行が、自国政府が発行した国債を買い切るオペを行いますと、インフレが警戒されて、通貨価値が下落します。日銀は、現在、上限まで買い切り額を拡大させていますので、本来、円安に動くはずです。
(3)低い経済成長予測
鳩山首相の温暖化ガス25%削減発言もあって、日本経済の成長は鈍化するのではないかとする憶測が流れています。一般的には、不況下にある国の通貨が高値をつけるということは稀であり、この点も不自然と言えます。
・・・などがあります。これらの不自然な点に加えて、中韓では、”通貨のダンピング”を公然と行っているのですから、非難声明がないことも不思議なことです。金融機関による円キャリートレードの解消が円高要因として指摘されていますが(低金利で円を借りて高金利国で運営していた金融機関が、各国中銀の低金利政策と日銀の公定歩合引き上げを受けて、借り入れた円の返済のために円を買っている・・・)、藤井財務相には、ぜひ、円高の要因を国民に対して丁寧に説明していただきたいと思うのです。また、もし、各国中銀間の金利差が、通貨の相場を歪めるとしますと、国際社会は、その対策をも講じなければならないのではないでしょうか。
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(1)貿易決済の減少
金融危機以来、日本国の輸出は、欧米市場を中心として減少傾向にあります。決済通貨として円が使われているとしますと、市場での円需要は減少しますので、円安に向かうはずです。また、ドル建て決済であったとしましても、貿易自体が減少しているのですから、急激な円高となる理由もありません。
(2)日銀の国債買い切りオペ
通常、中央銀行が、自国政府が発行した国債を買い切るオペを行いますと、インフレが警戒されて、通貨価値が下落します。日銀は、現在、上限まで買い切り額を拡大させていますので、本来、円安に動くはずです。
(3)低い経済成長予測
鳩山首相の温暖化ガス25%削減発言もあって、日本経済の成長は鈍化するのではないかとする憶測が流れています。一般的には、不況下にある国の通貨が高値をつけるということは稀であり、この点も不自然と言えます。
・・・などがあります。これらの不自然な点に加えて、中韓では、”通貨のダンピング”を公然と行っているのですから、非難声明がないことも不思議なことです。金融機関による円キャリートレードの解消が円高要因として指摘されていますが(低金利で円を借りて高金利国で運営していた金融機関が、各国中銀の低金利政策と日銀の公定歩合引き上げを受けて、借り入れた円の返済のために円を買っている・・・)、藤井財務相には、ぜひ、円高の要因を国民に対して丁寧に説明していただきたいと思うのです。また、もし、各国中銀間の金利差が、通貨の相場を歪めるとしますと、国際社会は、その対策をも講じなければならないのではないでしょうか。
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