万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

尖閣ビデオ―公開用に既に”編集”されているのでは

2010年10月28日 15時59分49秒 | 日本政治
尖閣ビデオ 民主、一般公開見送る方針(産経新聞) - goo ニュース
 公開をめぐって議論が紛糾している尖閣ビデオ。政府から衆議院に提出されたと報じられていますが、既に、編集されているのではないかと思うのです。

 尖閣沖での事件は、海保の巡視船による中国漁船の追跡と船長の逮捕までの一部始終を録画してあるとされております。おそらく、全部で2、3時間はくだらないと考えられるのですが、提出されたビデオは、DVDで6分足らずとのことです。6分間の映像には、中国漁船の方から衝突してきた瞬間が映っているのでしょう。しかしながら、この場面だけでは、石原都知事の”仄聞発言”やネット上で噂されている殺人、あるいは、殺人未遂の蛮行があったのかを確認することはできません。政府が、日本国民が激昂することを怖れてビデオを未公開としてきたことを考えますと、情報を隠蔽したい政府の意図を読むことができます。

 ビデオの編集が、地検、あるいは、地検から政府の手に渡った段階の、何れの段階で行われたのかは不明です。検察のフロッピー改竄が検察の信頼性を地に落とすことになったように、政府のビデオ編集も、国民を失望させることになるのではないでしょうか。

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