本日の新聞記事によりますと、中国を訪問している日中経済協会代表団は、中国側に対して、早期の日中韓FTAの締結を求めたそうです。しかしながら、日中韓のFTAは、限りなく不可能に近いと思うのです。
何故ならば、中国政府が、虎の子のレアアースを手放すとは考え難いからです。日中韓の三国でFTAが締結されれば、相互に関税や数量制限が撤廃されることになりますので、日本企業もまた、中国のレアアース市場に自由にアクセスし、無関税、かつ、無制限に輸入できるはずです。しかしながら、中国では、小平氏の”中東に石油あり、中国にレアアースあり”の発言以来、レアアースを、重要な戦略物資として位置付けており、有力な外交カードとしてきました。尖閣諸島沖の事件では、さっそく、このカードを切ってきましたし、最近では、レアアース市場を開放し、取引を自由化するどころか、中国当局は、積極的に輸出規制を強化し、自国への外国企業の誘致政策にも活用しています。
レアアースを除外した日中韓のFTAでは、日本国の利益にもならず、むしろ、安価なレアアースがふんだんに使用された中国製品に国内市場が席巻されるかもしれません。徒に日中韓FTAの夢を追うよりも、日本国政府は、この路線には期待せず、別の方向に活路を見出すべきではないかと思うのです。
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