万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

竹島韓国住所削除―日本政府はグーグルに感謝表明を

2012年10月24日 15時49分59秒 | 日本政治
グーグルマップ、竹島の韓国住所を削除(読売新聞) - goo ニュース
 戦後の混乱期にあって、日本の竹島を暴力的手段で不法占拠した韓国。昨日も、日本国政府の中止要請を押し切って、韓国の国会議員15名が竹島に上陸したと伝わり、ICJへの共同提訴の申し入れは拒否する一方で、既成事実化については常軌を逸した執念を見せています。

 日韓関係が再度悪化に向かう矢先、グーグルの地図表示サービスにおいて、竹島の住所欄から韓国住所が削除されたとするニュースが飛び込んできました。削除の経緯は詳らかではないのですが、グーグル社が、韓国による領有権主張の不当性を認め、対処したとも採ることができます。韓国の宣伝戦に対抗するために、日本国政府は、目下、自国の竹島領有の正当性を国際社会に説明し、理解を得るという課題を抱えています。広報という点から見ますと、グーグル社の削除による全世界に対する効果は絶大です。これまで通り、グーグル・マップ上に韓国の住所が記載されていれば、この地図を見た世界中の人々は、竹島が、韓国領であると誤解したかもしれません。もちろん、そもそも韓国住所が記載されていたことに間違いがあると言えばその通りなのですが、竹島問題への関心が高まる中での削除は、韓国には手痛い打撃となりますし、国際宣伝が下手な日本国にとりましては心強い限りのことなのです。

 日本国政府は、竹島の住所表記の措置についてグーグル社に感謝し、公式に謝意を表明すべきなのではないかと思うのです。国際社会において、日本国の主張に対する理解が広がる貴重な機会を提供してくださったのですから。(訂正です。住所削除は、日本版と韓国版であり、島根県と日本国政府の要請に応えた対応なそうです。その他の諸国では、「リアンクール岩礁」となっており、本記事に国際的な効果はないようですが、それでも、訂正してくださったグーグルには、感謝いたしたいと思います。)


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コメント (2)
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