万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

説得できないサイコパス型国家

2013年04月10日 15時40分59秒 | 国際政治
北ミサイル、発射準備完了・燃料注入か…CNN(読売新聞) - goo ニュース
 平和主義者を称する人々は、どのような相手でも”話せば判る”と信じているようです。北朝鮮に対する対応も、話し合い解決こそが最善の道と主張して譲ろうとはしません。

 しかしながら国際社会には、少数ながらもサイコパス型の国家が存在しています。中国、韓国、そして、本日も”ミサイルを撃つぞ”と威嚇している北朝鮮は、サイコパス型国家の最たるものです。同じ悪事を働くにしても、それが悪いことであると自覚している場合と、何が悪いのか理解できない場合とでは、雲泥の差があります。前者の場合には、周囲が説得したり、教育することで更生可能ですが、後者の場合には、あらゆる努力が無駄となります。サイコパス型国家は、”殺すなかれ”、”盗むなかれ”、”嘘を吐くなかれ”といった基本的な倫理規範が存在する理由を理解せず、利己的な本能にのみ従って行動しているのです。熱心に理由を説明しても、”それのどこが悪いの?”と開き直ってくることでしょう。そして、同様の行為を、平然とした顔で何度も繰り返すのです。罰がなければ、なおさらのことです。人間個人でも、サイコパスは一定の割合で社会に存在していますが、国レベルのサイコパスの存在はとりわけ対応に苦慮します。相手の理解力を前提とした外交手段を用いることはできないのですから。そして、攻撃的な行動を止めようとするれば、脅威を受ける側も、不本意であれ、軍事力を用いざるを得ないのですから。

 サイコパス型国家に対しては、相手を信じて普通の国家と同様に対応をしたのでは、侵害行為を実行するチャンスを与えるようなものです。言葉の通じない相手として見限った上で、力による対応を柱に、サイコパス型国家を国際社会から追放、あるいは、無力化する方策を真剣に検討すべき段階に来ていると思うのです。

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コメント (4)
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