万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

鳥インフル米国作戦説-中国の生物化学兵器使用に警戒を

2013年04月08日 16時02分17秒 | 国際政治
「鳥インフルは米の生物・情報戦」 中国空軍大佐、つぶやき(産経新聞) - goo ニュース
 中国の言い訳や主張には、一貫した”責任転嫁”という特徴があります。自らが自発的に行った悪しき行為でも、相手の責任として責め立てるのです。

 ところで、上海で感染者の死亡が報告された鳥インフルエンザに関連して、国防大学教授であり、空軍の大佐である人物が、”鳥インフルエンザの流行は、アメリカによる生物戦か情報戦である”とする旨の発言を中国版ツイッターでつぶやいたそうです。中国国内では、批判の声も上がる騒ぎになっているそうですが、その一方、この発言について、周辺諸国が警戒すべきことは、中国自身が、戦争に先だって、生物化学兵器を使用することです。おそらく、中国軍部には、陽動作戦の一環として、生物化学兵器を使う計画があったからこそ、鳥インフルエンザの発生が、米国の陰謀とする説が頭に浮かんだのでしょう。発言者は、空軍に所属していますので、生物化学兵器計画の中には、渡り鳥による感染と見せかけた、病原菌の空中散布計画も含まれているのかもしれません(相手国に乗り入れている民間機を使用する可能性も…)。

 中国が、責任転嫁を常とする国であることを考えますと、生物化学兵器の使用は、大いにあり得るシナリオです。中国空軍大佐のつぶやきは、図らずも、この危険性を示唆することになったのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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