張氏側近ら大規模粛清か=北朝鮮、親族の大使も召還―韓国報道(時事通信) - goo ニュース
報道によりますと、北朝鮮のトップに就任した金正恩氏を、これまで後見者として支えてきた張成沢国防委副委員長が失脚したそうです。詳細は不明なものの、側近等が公開処刑されたとのことですので、張氏の影響力を一掃すべく粛清が進んでいる様子が伺えます。北朝鮮では、一体、何が起きているのでしょうか。
古来、世襲の君主制では、若くして君主が権力の座を継承した場合、摂政が代わって政務をとったり、補佐役の宰相が実権を握るものです。幼帝が成人に達したり、君主が親政を目指すようになると、君主にとって補佐役の存在は疎ましいものとなり、時には粛清されることもあります。北朝鮮は、現代という時代にありながら、実質的には世襲の王朝ですので、こうした展開はあり得ることです。この場合、張氏を失脚させ、その一派を排除したのは、張氏が邪魔になった金正恩氏その人、ということになります。その一方で、張成沢氏は、激しい兄弟間の後継者争いにあって、正恩氏が後継者の座を射止めるに尽力したた人物ですので、その粛清は、自らの権力基盤を弱体化させることになりかねません。”将を射んと欲すれば先ず馬を射よ”の諺の通り、北朝鮮の国内では派閥間の権力闘争が展開されており、反金正恩派がその後ろ盾を先に排除した可能性も否定できません。中国は、長男の金正男氏を後継者に据えるチャンスを狙っているとも報じられ、また、最近では、中国の瀋陽軍が、北朝鮮への影響を強めているとの指摘もあります。北朝鮮の一部の勢力が、中国をバックに独裁権力の奪取を試みているのかもしれないのです。この場合には、やがて金正恩氏が失脚することになります。
北朝鮮は、情報閉鎖国家ですので、現在の情報量では、何が起きているのか正確に判断することはできません。しかしながら、後者のシナリオの場合によっては、中国の動乱と連動する可能性も否定できないと思うのです。歴史は再び繰り返されるのでしょうか。
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古来、世襲の君主制では、若くして君主が権力の座を継承した場合、摂政が代わって政務をとったり、補佐役の宰相が実権を握るものです。幼帝が成人に達したり、君主が親政を目指すようになると、君主にとって補佐役の存在は疎ましいものとなり、時には粛清されることもあります。北朝鮮は、現代という時代にありながら、実質的には世襲の王朝ですので、こうした展開はあり得ることです。この場合、張氏を失脚させ、その一派を排除したのは、張氏が邪魔になった金正恩氏その人、ということになります。その一方で、張成沢氏は、激しい兄弟間の後継者争いにあって、正恩氏が後継者の座を射止めるに尽力したた人物ですので、その粛清は、自らの権力基盤を弱体化させることになりかねません。”将を射んと欲すれば先ず馬を射よ”の諺の通り、北朝鮮の国内では派閥間の権力闘争が展開されており、反金正恩派がその後ろ盾を先に排除した可能性も否定できません。中国は、長男の金正男氏を後継者に据えるチャンスを狙っているとも報じられ、また、最近では、中国の瀋陽軍が、北朝鮮への影響を強めているとの指摘もあります。北朝鮮の一部の勢力が、中国をバックに独裁権力の奪取を試みているのかもしれないのです。この場合には、やがて金正恩氏が失脚することになります。
北朝鮮は、情報閉鎖国家ですので、現在の情報量では、何が起きているのか正確に判断することはできません。しかしながら、後者のシナリオの場合によっては、中国の動乱と連動する可能性も否定できないと思うのです。歴史は再び繰り返されるのでしょうか。
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