EU加盟デモ、20万人規模に=レーニン像破壊―ウクライナ(時事通信) - goo ニュース
EU加盟を前提とした連合協定の署名をヤヌコビッチ大統領が拒んだことで、ウクライナ国内では、EU加盟派による20万人規模のデモが発生したと報じられています。そのデモの最中、ソ連邦時代を象徴するレーニン像が引き倒されるという事件も起きたそうです。
ウクライナに対するレーニンやスターリンの政策を思い起こしますと、今の今までレーニン像が残っていたことが不思議にさえ思えます。何故ならば、ソ連邦は、ウクライナを共産化する過程で二度の大飢餓を引き起こしているからです。古来、ウクライナは、豊かな穀倉地帯として知られ、それ故に近隣諸国の野心の対象ともなりました。こうした近隣諸国の領土的野心は、有力な食料生産地としてウクライナの地を手に入れることを目的としていましたが、ソ連邦のウクライナに対する政策は、過去のものとは大きく違っています。ソ連邦の場合には、イデオロギーを優先するものであり、共産主義体制における集団農業化の障害を取り除くため、意図的に飢饉を起こし、ウクライナ農民を排除しようとしたのです。1932年から1933年にかけて発生した大飢饉は、ホロモドールと呼ばれ、ウクライナ政府をはじめ、各国やEUなどから、ジェノサイドや人道に対する罪として認定されています(400万人から1450万人とされる餓死者に加えて、ノルマを達成できなかった農民は強制移住…)。こうした歴史を顧みれば、レーニン像の破壊は遅すぎる感もあるのです。
もっとも、ホロモドールについては、ヤヌコビッチ政権やロシア等からは異論も出ており、”南京大虐殺”や”従軍慰安婦問題”と共通する問題がないわけではありません(事実か捏造かの識別問題…)。このため、ウクライナには、今なお大量虐殺問題が燻っており、今後は、事実を厳密に検証する必要があるのでしょう。しかしながら、狂信的なイデオロギー信奉のために、ソ連邦並びに共産主義国家が、自国民他国民の区別なく、大量虐殺を繰り広げてきたことだけは、否定のしようのない事実であると思うのです。
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ウクライナに対するレーニンやスターリンの政策を思い起こしますと、今の今までレーニン像が残っていたことが不思議にさえ思えます。何故ならば、ソ連邦は、ウクライナを共産化する過程で二度の大飢餓を引き起こしているからです。古来、ウクライナは、豊かな穀倉地帯として知られ、それ故に近隣諸国の野心の対象ともなりました。こうした近隣諸国の領土的野心は、有力な食料生産地としてウクライナの地を手に入れることを目的としていましたが、ソ連邦のウクライナに対する政策は、過去のものとは大きく違っています。ソ連邦の場合には、イデオロギーを優先するものであり、共産主義体制における集団農業化の障害を取り除くため、意図的に飢饉を起こし、ウクライナ農民を排除しようとしたのです。1932年から1933年にかけて発生した大飢饉は、ホロモドールと呼ばれ、ウクライナ政府をはじめ、各国やEUなどから、ジェノサイドや人道に対する罪として認定されています(400万人から1450万人とされる餓死者に加えて、ノルマを達成できなかった農民は強制移住…)。こうした歴史を顧みれば、レーニン像の破壊は遅すぎる感もあるのです。
もっとも、ホロモドールについては、ヤヌコビッチ政権やロシア等からは異論も出ており、”南京大虐殺”や”従軍慰安婦問題”と共通する問題がないわけではありません(事実か捏造かの識別問題…)。このため、ウクライナには、今なお大量虐殺問題が燻っており、今後は、事実を厳密に検証する必要があるのでしょう。しかしながら、狂信的なイデオロギー信奉のために、ソ連邦並びに共産主義国家が、自国民他国民の区別なく、大量虐殺を繰り広げてきたことだけは、否定のしようのない事実であると思うのです。
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