中国防空圏「認めない」…米副大統領、習主席に(読売新聞) - goo ニュース
習金平氏が国家主席に就任して以来、しばしば、G2論が取り沙汰されるようになりました。今回のバイデン副大統領との会談においても、習主席は、新たなタイプの大国間関係の構築に並々ならぬ意欲を示したそうです。
G2論とは、世界を米中の二国で分割管理するという現在版”トルデシリャス条約(15世紀に西葡で世界を二分割!)”なのですが、胡錦濤時代に提案されたもののオバマ大統領に拒否されたことで、一旦は、影を潜めていました。しかしながら、最近、ライス米大統領補佐官のG2容認発言等もあり、裏では、アメリカに対する中国側からの積極的な働きかけが続いていたことが伺えます。ところで、このG2論、日本国のマスコミには歓迎ムードさえ漂っているのですが、よく考えてみますと、日本国にとりましては、G2の成立は死活的な問題となります。何故ならば、G2論の核心とは、アメリカに対する日本切捨て要求であるからです。G2体制の成立の前提は、アメリカが中国の尖閣諸島領有を認め、日米同盟を解消するか、あるいは、日米同盟を米中共同管理の仕組みに転換させることです。日本国からしますと、G2体制とは、尖閣諸島を失うとともに、中国の支配下に組み込まれるか、それとも、米中の共同管理に置かれることを意味するのです(日本国は、同盟国であるアメリカに裏切られ、中国に引き渡されることに…)。マスコミが、その構想が描く日本国の将来像に触れることなく、嬉々としてG2論を報じている姿には、そら恐ろしささえ感じます。
仮に米中間で合意が成立したとしても、日本国としては、独立を失いかねないG2論を容認するわけにはいきません。強大な軍事力を背景に米中が手を結び、好き勝手に仕切る世界とは、人類が目指すべき国際社会であるとは、到底思えないのです。
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G2論とは、世界を米中の二国で分割管理するという現在版”トルデシリャス条約(15世紀に西葡で世界を二分割!)”なのですが、胡錦濤時代に提案されたもののオバマ大統領に拒否されたことで、一旦は、影を潜めていました。しかしながら、最近、ライス米大統領補佐官のG2容認発言等もあり、裏では、アメリカに対する中国側からの積極的な働きかけが続いていたことが伺えます。ところで、このG2論、日本国のマスコミには歓迎ムードさえ漂っているのですが、よく考えてみますと、日本国にとりましては、G2の成立は死活的な問題となります。何故ならば、G2論の核心とは、アメリカに対する日本切捨て要求であるからです。G2体制の成立の前提は、アメリカが中国の尖閣諸島領有を認め、日米同盟を解消するか、あるいは、日米同盟を米中共同管理の仕組みに転換させることです。日本国からしますと、G2体制とは、尖閣諸島を失うとともに、中国の支配下に組み込まれるか、それとも、米中の共同管理に置かれることを意味するのです(日本国は、同盟国であるアメリカに裏切られ、中国に引き渡されることに…)。マスコミが、その構想が描く日本国の将来像に触れることなく、嬉々としてG2論を報じている姿には、そら恐ろしささえ感じます。
仮に米中間で合意が成立したとしても、日本国としては、独立を失いかねないG2論を容認するわけにはいきません。強大な軍事力を背景に米中が手を結び、好き勝手に仕切る世界とは、人類が目指すべき国際社会であるとは、到底思えないのです。
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