万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

地球も月も支配したい貪欲な中国

2013年12月15日 15時43分32秒 | アジア
「通行証」手に入れよ=宇宙権益確保訴え―中国紙(時事通信) - goo ニュース
 本日、中国が無人探査機「嫦娥3号」を月面に着陸させることに成功したとするニュースが報じられていました。月面探査の目的としては、未来技術である核融合に必要なヘリウム3などの月資源の確保やミサイル基地の建設などが取り沙汰されています。

 地球上のエネルギー資源は何れ枯渇する運命にありますので、核融合技術が確立するとしますと、その原料となるヘリウム3の権益は、現在でいえば、石油権益と同様の重大な意味を持ちます。数年前に”レアアースを制すれば世界を制する”に失敗した中国は、今度は、月面上に豊富に存在するとされているヘリウム3を囲い込むことで、エネルギー資源を介した世界の支配を考えているのかもしれません。一方、月面におけるミサイル基地の建設もまた、全世界の安全保障に関わります。アイディアそのものは、アメリカにもあったそうですが、月面上にミサイル基地を建設できれば、反撃を受けることなく、一方的に敵国をミサイル攻撃できるそうです。中国にしてみますと、地球全体を攻撃対象に設定したようなものであり、怖いものがなくなります。経済的理由であれ、政治的理由であれ、貪欲な中国は、地球も月も支配したいのです。

 その一方で、月面探索の理由として、もう一つ上がっているのが火星への中継基地の建設です。中国大陸は、PM2.5のみならず、あらゆる重金属に汚染されており、夥しい数の健康被害が報告されています。もしかしますと、中国は、環境の悪化で人が住めなくなった土地を捨て、国民を、火星に移住させようと考えているかもしれません。この計画が最も平和的なのですが、新天地に移住した中国人の運命は、誰も保証できないのです…。

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コメント (8)
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