万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

慰安婦問題-開き直る河野洋平氏

2013年12月03日 17時40分08秒 | アジア
 河野談話に対する批判が高まる折、昨日、河野洋平氏自身が、なでしこアクションからの質問状に答える形で、この問題について見解を公表したそうです。その回答たるや、開き直りとしか言いようがないのです。

 河野氏の回答とは、「紙の証拠がないからといって今も苦しむ女性の存在や戦争中の悲劇までなかったといわんばかりの主張には、悲しみさえ覚えます」というものです。第1の開き直りは、日本国の名誉を無視し切っていることとです。”紙の証拠がない”にもかかわらず、非人道的な国家犯罪を実行した国という汚名を着せられた日本国と日本国民の名誉はどうなるのでしょうか。河野氏の頭の中では、元慰安婦>日本国と日本国民という優先順位が初めから決められていたのです。これは、河野氏個人が決めたことであって、その恣意的な決定による不名誉と不利益は、日本国と全日本国民が負っています。第2の開き直りは、、自らの判断の根拠となった元慰安婦たちの証言がいい加減であることが判明したにも拘わらず、日本国を国家犯罪国家と決めつけた自らの判断は正しいと言い張っていることです。報道によりますと、慰安婦たちの年齢、生年月日、出生地が不明なことに加えて、慰安所が存在していない場所での勤務や日本軍の話とは考えられない証言もあったそうです。辻褄の合わないことばかりにも拘らず、事実と判断したとしますと、河野氏は、自らの不明と判断力の欠如こそ国民に謝罪すべきです。そして、極めつけの開き直りは、自らの売国的な行為を反省するどころか、河野談話を非難する人々を非難し返していることです。”悲しみさえ覚えます”といった表現で…。朝鮮人慰安婦の日本軍による強制連行が事実であれば、日本国民は心から謝罪するでしょうし、河野談話の見直しを求めることはなかったことでしょう。

慰安婦問題の核心は、韓国側が主張する説が捏造であることにあります。資料などから捏造であることがほぼ確定した現在における河野氏の開き直りは、名誉棄損罪と誣告罪の被疑者の見苦しい言い訳に過ぎないと思うのです。

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コメント (4)
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