WHOがパンデミックの認定に煮え切らない態度を示す中、遂に、かのペストにまで喩えられるに至った新型コロナウイルスの感染拡大。ヨーロッパの人口を三分の一程までに減少させ、死亡率が30から90%とされたペストほどではないにせよ、同ウイルスが人々に与える恐怖感はペストに勝るとも劣りません。その主たる原因は、それが得体の知れない未知のウイルスであるためなのですが、とりわけ、同ウイルスが生物兵器として開発されたとする説は人々の恐怖心を倍増させているように思えます。
新型コロナウイルスについては、動画を含む様々な情報がネット上にアップされていますが、中にはデマやフェイクニュースも少なくないそうです。騙されないように警戒が促されているのですが、不思議なことに、新型コロナウイルス生物兵器説については誰もがデマとは見なしていません。真っ先に否定にかかりそうな中国政府も、この説には口を閉ざしています。中国の当局が設けた記者会見の席でも記者から質問がありそうなものの、メディアの側も申し合わせたかのように押し黙ったままなのです。その一方で、政府や研究機関等によって発表された同ウイルスに関する情報は、むしろ同説の信憑性を裏付けています。
状況証拠とも言えるのが、生物化学兵器に関して詳しい情報や知見を有する諸国の態度です。対外的には過剰反応として他国の入国規制を批判している中国はでさえ、武漢を初め、諸都市の封鎖という前代未聞の強硬措置で感染封じ込めに臨んでいます。こうした中国の慌てたような態度は、同ウイルスは‘ただ者’ではないとするイメージを与えています。本当のところは、中国政府は、同ウイルスの出処、すなわち、武漢に設置されているウイルス研究所において生物化学兵器用に開発された凶暴な人工細菌であることを知っており(中国科学院武漢ウイルス研究所微生物毒種保存センター以外にも人民解放軍系の研究施設もあるらしい…)、それ故に、非常手段として閉鎖措置を採らざるを得なかったとする推測が成り立つからです。
加えて、核・ミサイルと並んで、生物化学兵器を秘密裡に開発・保有しているとされる北朝鮮も、他国に先駆けて封鎖措置を採っています。同国の医療レベルや国民の衛生・栄養状態からしますと、新型コロナウイルスの国内感染によりペストレベルの大惨事となる可能性は高いのですが、それでもその対応は素早すぎます。また、アメリカ、ロシア、イギリス、オーストラリア、カナダ等の諸国の反応も早く、かつ、その措置も厳格です。
しかも、1月28日には、米司法省は、ハーバード大学の化学・生物化学部の教授であるチャールズ・リーバー博士の逮捕を公表しています。同博士が起訴された事由は、同氏が武漢理工大学の‘戦略的科学者’の一人となると共に、中国の人材誘致のための国家プロジェクトである‘千人計画’に秘密裡に参加していたことが判明したからです(同時に逮捕された二人の中国人研究者は、21種類のウイルスを盗んだ罪で起訴されている…)。カナダについても、ネット上に新型コロナウイルスの原型は、同国の研究機関から中国人研究者によって盗み出されたものとする情報が流されております。何れにしましても、中国が、積極的に先進国の研究機関からウイルスを盗み出してきた実態が伺えるのです。
以上に述べた状況証拠から新型コロナウイルスが、遺伝子の改変による人工生物兵器であるとしますと、自然界の細菌にあって見られる感染力と毒性との間の反比例の関係も通用しない可能性が高くなります。つまり、新型コロナウイルスは感染性も毒性も強い可能性が否定できず、楽観視は決してできないのです。
ましてや、同ウイルスに対してはエイズの治療薬が有効であるとする説は、人々を震え上がらせるに十分な情報です。中国当局からも感染拡大当初からエイズの治療薬への有効性が示唆されていましたし、同治療薬を製造している医薬品メーカーの株価が上昇するといった現象も見られました。先日、タイ保健省も抗インフルエンザ薬と抗HIV薬との併用治療に著しい効果が認められたと発表していましたが、これらの情報は、新型コロナウイルスが、エイズウイルスの性質を有していることを示しています(遺伝子操作によりコロナウイルスとエイズウイルスを組み合わせたのでは…)。そして、エイズという病が免疫不全を引き起こす点を考慮しますと、新型コロナウイルスは、他の感染症とは全く違う様相をも呈してきています。
この疑念を裏付けるように、中国国家衛生健康委員会は、数日前に同ウイルスの感染者の体内では抗体が消える可能性について触れています。一度罹患した人でも再度感染する可能性があり、重症化する人は二度目の感染者ではないかとする指摘もあります。体内の抗体反応が持続しないとすれば、抗体検査では当然に陰性となりますので同検査を実施する意味はなくなりますし(別の方法で判別するしかない…)、一旦、感染しますと、エイズと同様に完治することがないために、一生涯治療を続けざるを得なくなります(死亡率は低くとも、一種の後遺症として免疫力が低下する…)。今日、エイズの治療法が飛躍的に発展し、平均余命も一般の人々と同程度になっているとはいえ、感染者の心理的、並びに、財政的な負担は計り知れません。また、エイズ治療薬が高額とされていることを踏まえますと、日本国内で爆発的に感染者が増加すれば、日本国の財政状況は逼迫し(指定感染症のため全額国費負担…)、健康保険制度も破綻の危機を迎えることでしょう。
仮に、新型コロナウイルスが、インフルエンザ並みの高い感染力を有するとともに、エイズ並みの毒性を持つとしますと、人類は、恐怖のどん底に突き落とされることとなります。日本国政府は、最悪の事態を想定し、中国からの入国禁止措置や中国への渡航禁止、並びに、治療法の開発などのあらゆる手段を尽くし、新型コロナウイルスについては何としても国内における感染拡大を防ぐべきなのではないでしょうか。