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大学教授キョトンCブログ!!
スウェーデンの介護施設とコロナ
スウェーデンのコロナ対策に対する評価は、最近になって良くなって
きているようだ。
感染者や死亡者が減少傾向にあるから、らしい。
経済的なダメージも予想されたほどではなかったことも影響しているの
であろう。
介護施設におけるコロナ対策は、上手くいかなかったと、司令塔の
<アンデシュ・テグネル氏>もコメントしている。
介護施設では、クラスターが発生しやすい。
スウェーデンの介護職員には、ビカリェ(ヒカリエではない)と呼ばれる
ピンチヒッター職が一定数存在する。
この度のコロナでは、感染リスクを減らすために、できるだけビカリェ
に入ってもらわずに、正規の職員で勤務シフトを回す対策が取られたようだ。
正規職員は、完全にオーバーワーク。
コロナに関係なく、普段から隔週で週53時間ほど働くような勤務シフト。
介護職員の免疫力はかなり低下していた。
結果的に、利用者に感染者がでたフロアーと出ていないフロアーを同じ感染
していない介護職員が行ったり来たりするやり方となった。
行ったり来たりする際に、<感染予防と消毒>をしっかりやればまだしも、
日本と異なり<ルールはルール主義>にもとづき
適当な対応になることも多かったと想像できる。
介護施設の高齢者から多くの犠牲者が出たスウェーデン。
民間事業者運営の介護施設と自治体運営の介護施設がスウェーデンにはあるが、
感染者や死亡者に<統計的に有意な差>があったのだろうか。
ストックホルムには、ARC(エイジングリサーチセンター)がある。
そこには有能な研究者が山ほどいる。
どなたか、コロナ発生後の介護施設分析を行っているはずだ。
知り合いの P氏 がやっていそうだ。
聞いてみよう。
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