この建物、今はもうありません。3年くらい前に取り壊されたようです。今は何が建っているのやら。
私たちは、何をそんなに急いで作っているんだろう。これも震災基準に合わなかったとか、老朽化したということで壊されたんでしょうね。次の建物も、きっとすぐに老朽化することでしょう。そういうのをどんどん建てていくことが経済が回るということなのかな……(2019.2.10)。
松阪の旧市街地をたまに散歩でいくことがあります。年に数回くらいでしょうか。そして、今日たまたま用事があって、松阪駅から1時間ほど掛けて自宅まで歩いて帰ってきました。何の用事があったんでしょうね。まあ、それはおいおい書くことにして……。
駅からスタートするときは、ハチミツ饅頭のお店の所から左へ入ることが多いです。昔の通りみたいな所を歩き始めると、たいてい松阪大映の前まで行きます。
映画を見たことはないのですが、一度見に行きたいんですけど、場所としても隠微な感じだし、よくぞこういう映画館が今も生き残っていてくれたと、うれしくなったりします。
今日は、夕方だったので、かどっこのお寿司屋さんの老夫婦も開店の準備に忙しくて、店を出たり入ったりしています。だから、今日は写真が撮れなかったんです。だから、昔の写真を引っ張り出してきました。
昼間は、だれも歩いていないのに、今日はたくさんの人とすれちがうし、少しカンが狂ってしまう。いつもならひっそりしているのに、やけに人が多いんです。
まあ、とにかく散歩は始めたばかりだから、松阪の古い家探しと、お寺巡りと、何かおもしろいものはないか探して歩くのです。
お城の方に行くと、それなりに古いモノや立派なモノ、由緒のあるモノがあって、観光資源にはなると思われます。
お城は、石垣と宣長さんです。そうです。お堀のあともあるんですけど、少し汚い下水みたいになっていて、せっかくのお堀もうまく利用されていない。なんだかもったいない感じです。
お寺・古い家・街並み・さびれた商店街などを通り、お気に入りの建物、松阪医師会の会館あたりに着いたはずでした。でも、ドーム状の建物が見えない。
どうしたんだろう。白い工事現場の覆い塀を見てみると、なんと会館はすでに解体されたあとでした。もうこの建物はなかった。
せっかくの観光資源だったのに、役に立たないから、それとも新しい建物に建て替えするそうでした。
ああ、これで大事な目的が消えてしまった。仕方がないので、家までトボトボ歩いたんでした。ドッと疲れてしまった。
松阪は、大事なモノをどんどん取り壊していく町のようです。そして、人は、どうなるんだろう。何だか不安になった月曜の夜です。明日から頑張ることにします。どう変わるモノでもないかもしれないけれど……。