リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

車はタイヤを交換、アマゾンは発送ミスでも返品不可

2023年02月04日 | 日々の風の吹くまま
2月3日(金曜日)。☁☁🌧☁。何だかパッとしない天気で、午後には雨になるという予報。寒くはない、というか春が来そうな陽気だけど、やたらと風が強い。バルコニーのものが飛ばされないように気を付けていなくちゃ。春の園芸を始めたカレシが、空のプラスチックのポットや水遣りに使うジュースの空きボトルを適当な場所に置くもので、風が強い時にはバルコニー中をコロコロ。風の吹き具合によっては、手すりを越えてどこかへ吹っ飛んで行ってしまう。

ウォーキングに行くのにカレシのレッスンが終わるのを待っていたら、電話が鳴って配達の呼び出し。受取りの署名が要らないようなので、ロビーにあるスチール棚に置いて行ってと指示。カレシのレッスンが終わったところでウォーキング。気温は高いのに、風が強いから空気が冷たくて、涙目どころか「号泣」みたいな感じ。コンタクトレンズを止めてから、外へ出るとぽろん、ぽろんと涙が出るようになった。初めて玉ねぎを切ったときは、いやぁ、目にしみて、しみて、涙がぼろぼろ。もう慣れたけど、コンタクトをしていた40年の間そんなことがなかったので、ちょっぴりショックだったな。ランチの後は、ストック鍋に解凍してあった鶏ガラを仕込んで、きのうアマゾンが配達して行ったココアパウダーを取りに道路向かいの郵便局へ。その前に、水曜日の夜に車のタイヤがへこんで見えたので、反対方向のタイヤのディーラーに寄って相談。すぐにチェックして、空気を入れるか、場合によっては取り替えるかしてくれるというので、郵便局でアマゾンの箱を引き取って、帰り着くなりカレシに緊急報告。

サプライチェーンがまだ正常化していないので、もし在庫がなければ取り寄せるのに時間がかかるかもしれないということで、カレシが重い腰を上げるのを待っていられないから、ワタシから押せ押せで、すぐに車を持って行ったら、タイヤのゴムが劣化しているということで、即新品を注文。幸い在庫があって、4時頃に取りに行けると聞いて、見積もりをもらって帰宅。待っている間、アマゾンの箱を開けたら、あらら、注文したのと違うものを送って来たじゃない。同じブランドだけど、砂糖いっぱいのインスタントのココア。返品して交換してもらおうと、サイトを開いたら、注文の履歴にはちゃんと注文した商品の写真。でも、(食品だから)「この商品は返品できません」だって。全然違う物を送っておいて、返品はダメなんて、冗談がきっついなあ。いや、4千円の買い物なんだから冗談じゃないよと、カスタマーサービスのAIロボットのアルヴィン君との文字のチャットで事情を説明したら、「すいません。無料で取替え品を発送する手配をします」と来た。それならよろしくお願い。ロボット君が「他にご質問は?」と聞くので、間違い商品はどうすればいいのかと聞いたら、「キープするか寄付するか、お好きなように」だって。そっか、返品不可の商品だからね。じゃ、フードバンクにでも寄付すると言ったら、「感謝します」と返って来て、最後に「ご愛顧ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております」と来たので笑っちゃった。



午後2時を過ぎた頃から、風が唸り声を上げるようになって、オフィスに座っていると、何となく建物が揺れている感じがしないでもない。空模様は風雲急を告げるという言葉の通り、ちぎれた黒雲が流れるどころか飛んでいる感じ。雲の写真を撮っていて、ふと窓から見下ろしたら、タイヤディーラーの駐車場に我が家の車があるじゃないの。タイヤ交換は終わったようだからと、すぐに行って(徒歩2分)、窓からここが見えるものでと言ったら、カウンターのお兄さんが「そりゃあ便利過ぎ」。そう、便利過ぎるから17年落ちでもやっとまだ3万キロで、満タンにすると3ヵ月以上持つわけなの。タイヤ4本を新調して、バランスとアラインメントを調整して、古タイヤを始末してもらって、車輪のトルクを上げてもらって(これはサービス)、税込みでしめて8万円なり。全天候タイヤは、普通なら5年くらい持つそうだから、我が家の場合はもっと長持ちしそう。あんがい私たちよりも長持ちしたりして。ははは。


こういうのをのめり込むというのかな

2023年02月04日 | 日々の風の吹くまま

2月2日(木曜日)。🌥☁🌥☁。バルコニーの気温は5.5度と、まあ、平年並み。今日はカレシのレッスンが午後9時までないので、起床はのんびり。ウォーキングものんびりで、ランチものんびり。まあ、きのうは外食と芝居でけっこう疲れたから、のんびり骨休めが一番。

きのうの芝居はArts Clubの新作依頼プログラムの下で、劇作家夫婦が共同で書いたもので、3年前のシーズンに予定されていたのが、コロナのおかげで延び延びになっていたもの。、学生時代から友だちの3人の男とそれぞれの妻が、仲間の結婚25年を祝うために集まったという設定で、場所はその1組がどこかのビーチに建てたばかりの家。といっても、セットはミニマリズムそのもので、キャストは全員裸足で、回転するステージに白い椅子6脚と豪華なシャンデリアだけ。男3人のうち、建築会社をやっているポールと投資会社をやっているジョンは富裕層で、近くで燃え盛っている山林火災には無頓着な妻たちの話題はヨガや瞑想、サステナブルな暮らし。結婚25年を祝ってもらっているルイスは漁をしたり、テーブルを手作りしたりして生計を立てている底辺層で、下心のあるジョンがプレゼントにと差し出したとんでもない額の小切手を辞退したところから、友人同士や夫婦の関係に利害関係が絡んで、偽善や裏切りの暴き合いになり、長年の「仲良しグループ」の綻びが表面化する。

タイトルの「Cull」は野生動物の繁殖を抑えるために捕獲して殺処分にするときに使われる言葉で、人里に近づいて(実は逆なんだけど)人間の安全を脅か狼を捕殺することの是非の議論になって、狼を擁護したのはルイスだけ。罠にかかって瀕死になっていた狼に遭遇したルイスが、見るに見かねて殺したところ、それをやぶの中から見ていた狼が出て来て、身構えているルイスには目もくれず、死んだ狼に頬ずりして、空に向かって吠えたというエピソードは感動的。狼は生涯を同じ群れの中で過ごすんだそうで、一時は食指を動かしたカツカツの生活から抜け出すチャンスを蹴って、家路についたルイスと妻のエミリーが山林火災の煙を眺めながら狼の話を始め、月に向かって吠えるというのは人間の作り話だとルイスが言うのに、じゃあなぜ吠えるのかと聞くエミリーに、群れの仲間に「ここにいるよ。聞こえるかい?ここにいるからね」と呼びかけているんだといい、2人が抱きしめ合って、暗転。感動的なエンディングだった。

芝居の大半が椅子に座っての会話なので、集中して聞いていないと難解な感じがしそうだけど(カレシはときどきこっくり)、言葉の奥まで登場人物を理解できた気がするのは、たぶん自分が今脚本の翻訳に没頭しているからだろうと思う。芝居を観るのと、書くのと、翻訳するのと、上演するのと、どれもみんなアングルが違うわけだけど、ストーリーを分かち合うと言う究極の目的は同じ。感動の勢いに乗って、あれもこれもと翻訳したくなりそう。デスクの上にはコロナの前からすでに2冊。どれも舞台を観て、感動して、どうしても日本語訳したいと思ったもの。英訳したい作品は、脚色に近いものにならざるを得ないので躊躇していたけど、頭の中で構想がまとまりつつある気がするし、ここまで来たら、もう後戻りはないな。