リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ご近所さんと夕日を見に釧路公園のある山へ

2024年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月6日(土曜日)。☀。あはっ、あっつぅ~いっ。きのうの最高気温は28度で、今日はもっと暑くなるのかなあ。エスターはきのう「観光」から帰って来て、グヤーシュのディナーで意気投合したご近所さんのエヴァの誘いで川べりの散歩。エスターは58歳、エヴァは52歳と年齢的に近いし、何よりも2人ともハンガリー語が母語だから、火曜日以来ずっと朝から晩まで英語の「集中講座」だったエスターには疲れを癒すのに絶好のチャンス。いそいそと出かけて行ったのは午後7時過ぎで、楽しそうに帰って来たのは11時半。さすがに疲れたと見えて、いつもは早起きしていたのに今日は起きて来たのは8時過ぎ。あはは。

朝ご飯が済んで、エスターはエヴァと一緒にアメリカとの国境手前のホワイトロックへ。昔海鳥のフンで白くなった巨石がホワイトロックの名前の由来。今は定期的に白いペンキを塗って人口2万3千人の市のシンボルを維持しているとか。セミアムウ湾に面して数キロのビーチがあって、中心地にはおしゃれな店やカフェが並んでちょっとしたリゾートの雰囲気らしい。特に有名なのがビーチから沖に向かってまっすぐ突き出した全長470メートルの木造の桟橋で、そこから見る夕日がすばらしいとの評判。アメリカまで行けそうにない分カナダで大いに楽しんでほしいと思っていたし、今日はまだ観光の予定を決めていなかったので、エヴァがエスターを誘ってくれてよかった。エスターが住むライネから車で1時間もかからないミュンスターにエヴァの友だちが住んでいるそうで、どうやらエスターがドイツに帰ってからもエヴァとの親しい付き合いが続きそうなのが、ワタシもほんとにうれしい。

エスターを送り出して、ワタシは洗濯とクロスワードパズル。ランチはバックリブの残り(カレシは冷たいのが好き)。カレシがビールと一緒だといいなあと言うので、有機ごみが暑いバルコニーで臭ってくる前にごみルームに持って行ってから、そのまま角の酒屋へ行って人気の地ビールのダーク・ラガーの冷えた4本パックを買って来て乾杯。カレシは溜まっている英語の生徒からのメッセージや質問に対処して、ワタシはのんびりクロスワード・パズル。午後4時になってマティニで乾杯。エヴァに晩ご飯を食べに帰って来るのか聞いたら、「何時に帰ればいい?」という返事。そうねえ、6時か6時半。「じゃ、それまでに帰るわ。今夜は私は遠慮するけど、明日の夜はハンガリー料理を作るから、うちに来てね」。うわぁ、こっちでもご近所さんのエヴァとのお付き合いが深まって来たようで、うれしいね。考えると、ワタシもエスターもいわば国際結婚で、エヴァも故国と母語を離れたカナダで結婚、離婚を経て来た、言うなれば「越境組」だから、どこか深いところで無意識に理解し合えるものがあるのかもしれない。

エスターが帰って来たのは6時過ぎで、ヴィクターの店の特製ハンバーグとフレンチフライとサラダで晩ご飯。部屋に戻っていたエスターが「エヴァがこれからみんなでバーナビー・マウンテンで夕日を見に行かないかって。行く?」と言うので、カレシが「行くっ」。ということで、ささっと着替えをして、エヴァの車でバーナビーマウンテンの上のクシロ公園へ。夕方なのに何で駐車場が混んでるのかと思ったら、エヴァが「夕日を見に来てるのよ」。なるほど、斜面の芝生に敷いた毛布に座ったり、寝転がったりして入江の向こうを眺めている人がたくさんいるな。公園の名前はバーナビー市がワタシの生まれ故郷である釧路市と姉妹都市で、提携50年を記念して公園を「釧路公園」と命名したためで、一角にあるカムイミンタラ(アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」)のトーテムポール群は姉妹都市25年を記念して釧路市が寄贈したもので、アイヌ人彫刻家の故床ヌブリ氏が現場で制作した作品であり、そのうちの1本は釧路市の方角に向いていること、阿寒湖畔のアイヌコタンに立っているトーテムポールもバーナビー市の方角を向いていることなどを説明しているうちに、日が落ち始めて、目の前で空がオレンジ色になり、太陽が最後の光芒を放って静かに山の向こうに消えて行って、残照をながめながら、みんな駐車場にぞろぞろ。あ、また楽しかったね。












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