リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

寡占状態のテレコム事業で大規模なシステム障害が起きると

2022年07月09日 | 日々の風の吹くまま
7月8日(金曜日)。🌤🌤。きのうの転倒事故で左の股関節の外側も強く打ったらしく、初めのうちは左側に寝返るたびに肘から腰から膝までイテテと目が覚めてばかりだったけど、そのうちにぐっすり眠れたらしい。左足の脛の外側が膝下からアキレス腱の方までぱんぱんに腫れていて、だんだんにどす黒い色になって来たから、わりと深いところで内出血しているのかもしれないけど、歩くときにちょっと筋肉が突っ張るように痛いだけで、座っていれば何ともないし、いつものようにウォーキングに行って、速足で歩いても振動で痛みを感じる程度だったので、大したことはなさそうかな。この3ヵ月運動レベルの速足でウォーキングしていたおかげで、骨が丈夫になったんだと思う。擦り傷の方はまだ濡れているので、ちょうど2枚だけ残っていた大きな絆創膏で手当てをして、後はいつもの通り。

のんきにメディア巡りをしていたら、えっ、Rogersのネットワークで大規模な障害が起きているって。日本でもつい最近そんなニュースがあったよなあ。でも、これはカナダでの話。西部時間で夜中過ぎから始まったらしくて、ネットも携帯もテレビもダメで、銀行でもATMやデビットカードや送金システムがダウンて、スタバもティムホも「キャッシュオンリー」。はては911番(救急車、消防車、警察)にもつながり難くなっていると言うから、これは由々しきこと。幸い我が家のネットワークはTelusなので直接の影響はないけど、Eメールのアドレスにさっそく「信頼性で定評のあるTELUSに切り替えませんか」なんてスパムメールが来ていて、その「素早い対応」に笑ってしまった。でも、カナダではテレコム事業はごく少数の企業による寡占状態で、今ダウンしているRogersは市場シェアが90%。最近は競争相手のひとつの(ケーブル放送が基盤の)Shawを買収しようとしたけど、「競争の妨げになる」として合併の認可申請が拒否されたばかり。

大企業が同業他社を合併してどんどん膨れ上がるとどうなるかは、我が家のマンションのエレベーター騒動でも垣間見ることができたけど、テレコム事業もしかり。競争が減るとあちこちに気の緩みが出るし、それでいったん事があると、膨らみ過ぎたシステムのどこで何が起きたのかを迅速に把握できなくておたおた。携帯の普及で街角の公衆電話が姿を消したし、若いデジタル世代の住居には固定電話がなかったりするから、マンション1棟のエレベーターの故障と違って、テレコム事業は国家的なライフラインだから、障害の影響はそれこそ人の生死を分けかねないレベル。在宅のリモートワークが定着しつつある今どきに、突然外界と接触する術を断ち切られた利用者もおたおたするばかりで、無料WiFiのあるカフェや図書館などにラップトップを抱えた客が殺到したらしいから、人間の生活にとって、今のワイヤレス一択、デジタル化あるのみに見える状況がほんとに進歩なのかどうか、ちょっと考えてみる必要がありそう。

明日はまた断食の日だから、今日のうちに買い物に行っておこうと、トロリーを引っ張って酒屋の前を通ったら、ドアに大きな張り紙があって、何人かが店に入らずに回れ右をしていた。帰り道に立ち止まって読んでみたら、TD Bankのデビットカードが使えないので、現金かクレジットカードで決済してほしいというお知らせで、あは、ここにもRogersのシステム障害のとばっちりを受けたビジネスがあった。カフェや街角のビジネスのように少額の売り上げを処理するところではクレジットカードを受け付けなかったりしてデビットカードが使われることが多いから、それがダウンしてしまうとほんとに商売上がったり。コロナの影響で現金を受け取るところが減ったおかげでみんなお札を持ち歩かなくなっているから、慌てて銀行に駆け込んでもATMもダウンして現金を引き出せないんじゃ、今夜のバーベキューはビールなしで我慢するしかない人もいるんじゃないかな。卵をひとつの篭に全部入れてはいけないという諺があるけど、はて、Rogersの大規模な障害はその意味を改めて考えさせるきっかけになるのかどうか。まあ、たぶんそうはならないだろうという気がするけどね。



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