リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

真剣な夫婦の対話がプラスになればいいけど・・・

2024年11月12日 | 日々の風の吹くまま
11月10日(日曜日)。☁🌧。今日も10時過ぎに起床。実際は5時前にふと目を覚ましたら、何だかカレシが悶々としているようだったので、黙ってその肩に頭を乗せてしばらくうとうと。でも、眠りに戻れないでいるうちに、何となくカレシの方から「どうしてあんな大ばかをやってしまったのかずっと考えていた」とぼちぼち話し始めたので、うっかり事故だったことは明らかなんだから、今は後始末が最優先。「誰が何がどうして」はその後でゆっくり掘り下げればいいんだから、もう少し寝た方がいいよと言ったけど、カレシは頭の中でぐるぐるしていることを話さずにはいられないようで・・・。

「目が覚めて、ふと親父のことを思い出して、同じことをやって来たと気づいたんだ。親父は家のことも家族のことも全部おふくろに任せて、自分では何もやらなかった。それで、おふくろが何でもやっていて、親父は頭脳も身体もろくに使わないでいたから、脳みそが退化して最後は完全にぼけてしまったんだ。今のオレは親父がぼけ始めた年なんだよな。それで、自分では頭を使わないで、家計の管理も家事もずっとキミに任せっきりだったから、親父と同じように脳みそが退化して来てたんだと思う。元々ぐうたらで、いつも楽な方に流れてしまうのは自覚しているんだよ。自分のことにも周りにも関心を向けないでいたから、うっかり人間になってしまったんだと思う。でも、それではキミにフェアじゃないし、オレ自身にとってもいいことじゃないよね」。たしかにそういう「ぐうたら」なところはあるけど、50年大波小波をかいくぐって連れ添って来たワタシとしては、根本的な原因は注意欠陥症、それも特徴のほとんどが当てはまっているから「不注意優勢型」(ADHD-PI)というタイプ。今どきの医学はちょっと変わっているとすぐに「病名」を付けて治療したがるけど、要は脳内の配線がちょっと違っているってことで、薬を飲ませたら治るってもんじゃないのよね。

ワタシとしては、家計管理も家事も独身だったら当然すべて自分でやらなければならないことだし、2人だからってそれにかかる時間やエネルギーが2倍になるわけでもないので、フェアじゃないとかそんなことは考えたことあないよと言ったら、「おふくろも愚痴を言わなかったな。自分のやり方でひとりでやった方が効率的なんだって言ってた」とカレシ。うん、そこはよくわかるな。ママは高校を1年飛び級したほど頭のいい人だったから、パパには(いい人であっても)できないんだという前提で、いつも自分にとって一番やりやすい方法を考えて実践していたんだと思う。異国から飛び込んで来たワタシはそういうママの背中を見て育ったようなものだから、アナタがパパの息子なら、ワタシはママの娘ってところかな。だから、パパとママの結婚が69年続いたように、私たちも50年続いているんだと思うよ。

そんなことを話しているうちに、2人とも眠りに戻ったようで、次に目が覚めた時はもう9時過ぎで、またしばらくあれこれと対話の末、カレシが「オレは親父のようになって死にたくない。人任せで何もしないで、自分の周りで何が起きているのかも知らないでいるなんて、キミの言う通り、自分で自分のめんどうをみていないのと同じ。これからは小さいことから少しずつやれることをやって、これ以上ボケないようにする」とおごそかに所信表明。自分の(他責思考が入り込む余地がない)不注意で大事を引き起こして他人にも迷惑をかけたことがよっぽどのショックで、とにかく自責の念で頭がいっぱいになっていたようだけど、人間なら誰でも脳内配線に大なり小なりのもつれや欠損があるから思いもよらないことが起きるわけなんで、肝心なのはそこから何か大切なことを学んで自分自身の成長に役立てることじゃないかな。そ、生きるというのは死ぬまで常に何かを学び続けることなんだと思うけど・・・。



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