リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人生にはどこにでもいつになってもドアがある

2024年11月13日 | 日々の風の吹くまま
11月11日(月曜日)。☁🌥。戦没者追悼記念日の休み。今日は9時起き。カレシが「乾燥機の轟音で眠れないかと思ったけど、今までこんなによく眠れたことがあったかなと思うくらいよく眠った気分だよ」。うん、ワタシも。園芸ルームから溢れた水が浸み込んだフローリングなどを乾かすために、キッチンとレクルームで金曜日の夕方から24時間体制で稼働している7台の乾燥機の轟音を計ってみたら平均75デシベル。もろに騒音のレベルなんだけど、抑揚がなくて途切れることもない音なので、寝室で常用しているホワイトノイズマシンと同じパターンということで安眠効果があるらしい。災いの中にも福はあるってことかな。

ゆうべオフィスを閉めて、カレシはココア、ワタシはコニャックでご寛いでいたら、東京の先生から「カナダの戯曲を手がけたい人がいて、(ワタシが日本語訳して先生に送った)作品に興味を持っているから、早急に送りなさい」とメール。はあぁぁぁ。うわわわわっ。先生は自称「押しかけ弟子」のワタシにこうして可能性を見出してくれているんだな。東京でお会いした時に「先生って呼ばないでよ」とおっしゃったけど、それは無理。カナダ演劇界のレジェンドであるビル・ミラードに「東京に行くなら会っておいで」と紹介された先生は、本来なら足元にひれ伏すのさえ恐れ多い存在なのに、もうすぐ米寿を迎えられるとっても素敵な紳士。ものになるかどうかわからないワタシに何かとアドバイスをくださって来て、先月東京でお会いした時には強い口調で「カナダ演劇の日本語訳と同時に日本演劇の英語訳もやりなさい」。瞬間的にあっ、それがワタシが進むべき道なんだと、まるで目の前で超新星が爆発したような興奮を感じたっけ。

その先生が、もしかしたら日本での上演にこぎつけられるかもしれない伝手を紹介してくださっているわけで、慌ててオフィスに戻ってPCを立ち上げて、先生と紹介していただいた劇団の主宰者に明日の朝直ちに脚本草稿(バージョン5)を送りますとメール。すごいなあ。わくわくしてしまうなあ。狐かたぬきのいたずらじゃないだろうなあ。すごいなあ。この年になって途方もないチャンスが回って来ってことだけど、そもそも人生には遅すぎることは何もはないんだし、何よりも「継続は力なり」というしね。朝ご飯とウォーキングを済ませたら、後は原稿を開いて見直し。東京で先生が「手直しをするところはないよ」とおっしゃったけど、つい手を入れたくなる。うん、永遠にこれで良しっというところに辿り着くことはないんじゃないかな。芸術には「完成」はないというし。それでも、誤字がないことを確認した上でPDF形式に保存して、早急にカバーレターと原作の本と共に印刷版を送りますというメールに添付して、送信ボタンをクリック。

劇作家になりたくて、何年も自己流で勉強して来て、Arts Club後援の中核グループに加わるようになってからは劇団の内外の人たちが演劇勉強の機会を広げてくれたおかげで、今では本気でやっていることを認めてもらえるようになった。再来週の火曜日には、今日本語のオリジナルから英語訳して脚色した草稿を読んでもらっているドラマタージのハイディと一対一で会うことになっているし、少しずつ、ほんの少しずつ開けて来ていた演劇界へのドアがさらに少し大きく開けるかもしれないな。先生のお言葉に従って日本語訳と英語訳の二刀流の道を進んだら、ドアはどっちの方に開くのかな。両方に行ったり来たりできるスイングドアだったらいいけど・・・。



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