リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いろんなお母さんがいるよね

2017年05月15日 | 日々の風の吹くまま
5月14日(日曜日)。曇りがち。母の日。子供のないワタシには普通の日曜日。カレシママ
が「誕生日が母の日に近すぎて損したわ」と笑っていたので、100歳の誕生日の集まりで
は母の日のメッセージも一緒にしよう。「ワタシにとってもずっとお母さんでいてくれて、あり
がとう」ってね。母が他界したとき、ワタシは33歳だった。葬式を済ませて日本から帰って来
たワタシをママは黙って抱きしめてくれたっけ。

こてこての中産階級イギリス人を母に、朴訥なスコットランド人を父に一人娘として生まれ、
チリワックの養鶏農場で育ったママ。高校を1年飛び級して卒業して、そのまま都会に飛び
出して、「戦争中だったし」とダンスで出会ったパパと電撃結婚して、貧困にめげず共働きし
ながら3人の息子をそれぞれ会計士、会社経営者、エンジニアに育て上げたママ。異国か
ら来た嫁、未婚の母だった子連れの嫁、不器用を絵に描いたような嫁を分け隔てなくありの
まま受け入れてくれたママ。おかげで3人の嫁は今では「義」の字を取り払った仲良し姉妹。
ワタシが異国にしっかり根を張ることができたのも、ママというお手本があったからこそ。マ
マのようなお姑さんを持ったワタシはほんっとに幸運。Happy Mother’s Day!

上の家族が外泊したらしく、きのうの夜から頭の上がし~んとなって、けさは8時までぐっす
り眠ってしまった。家が売れたお祝いか母の日か、まっ、どうでもいいけど気味が悪いくらい
静かで、ときたまコトンと音がするのはメイドが留守番しているからか。私たちが引っ越して
来てから年が変わるまでは毎日がこんな風に静かだったな。赤ん坊がいるのは知っていた
けど、足音が聞こえるようになったのは年が明けて1歳になった頃から。歩き始めだと思っ
て気にしないでいたけど、今年に入ってから(週日は保育所に行くらしく)「朝から夜遅くまで」
ではないにしても、朝や週末に走り回る足音が大きくなって来て、最近は注意してもらおう
かと思案してはいたけど、風評によると前から(特に母親の)評判が良くなかったようで、な
るほど、の感・・・。

まあ、大人が普通に歩く足音は階下にはほとんど響かないと証明されたようなもので、上の
家族が引っ越したら、2年前の静かな環境が戻って来る可能性は大きいと思う。ママさんも
メイドさんも新居で子供を存分に走らせられてうれしいよね、きっと。でも、これからはカレシ
が教室に行く朝は目覚ましが要りそう・・・。

豚の鼻に見つめられて

2017年05月14日 | 日々の風の吹くまま
5月13日(土曜日)。晴れたり、曇ったり、雨が降ったり。これ、ほんとは秋の天気じゃない
のぉ?きのうはオフィスから見える丘の向こうで黒い雨雲がカーテンみたいに見えたので、
ポートムーディはどしゃぶりだなと思っていたけど、道路が白くなるくらいに雹が降ったんだ
そうな。地理的に複雑でいくつもの微気候が交錯しているメトロバンクーバーでは丘の向こ
うとこっちで天気がまったく違うなんてあたりまえだから驚かないけど。

午前中に洗濯をしながら掃除をして、ごみやリサイクル品を処理した後は、さて何をしようか
なあと思案。いつもながら、ブラックな「仕事モード」が長く続いてしまうと「遊びモード」への
切り替えがすんなり行かなくて困る。でも、昔はせっかくの休みを無駄にしたくない焦りで逆
にストレスになったもんだけど、今はゲームをしたり、うろうろしたりしているうちに何となく遊
びモードに切り替わるようになった。 人間って、ほんとは年を取るほど「遊びたい盛り」にな
るのかもしれない。何たってI paid my duesって言うし・・・。

夕食はスペアリブ。小さめだけど肉付きのいいバックリブ(背中)を買ってあるので、セロリと
バーベキューソースを買いに道路向かいのBuy-Lowへ。モールにある同じ系列で大きな
Save-On-Foodsと住み分ける策なのか、なかなかおもしろいもの、珍しいものがあって、
中でも特にえぇぇ?なのが豚肉のセクション。普通の肉の他に、耳、舌、ほっぺた、のどの
垂れ肉、心臓、肝臓、足、しっぽ。丸い穴が2つ開いているのは何と豚の鼻!ふがふが言っ
ているぶうちゃんのあれ。2つの大きな鼻の穴にびっくりして、しげしげと見つめちゃったけ
ど、どうやって食べるんだろう。

ワタシはけっこう珍しいもの好きなので、ちゃんとしたレストランのメニューに載っているもの
なら食べてみる方で、覚えているだけでも子牛の胸腺、アメリカワニ、ひな鳩、鶏の足、アヒ
ルの舌、トナカイやカンガルー、ガラガラヘビのソーセージとか、いろいろ。どれも「ゲテモノ」
と言うほどのものじゃないと思うんだけど、はて、豚の鼻ってのはどうかなあ。食文化によっ
てはデリカシーなんだろうけど。最近フィリピンからの移民が増えているから、フィリピン料
理の食材なのかもしれないな。でも、鼻息の荒そうな穴をそのまま料理してお皿に載せるわ
けじゃないと思うけど、どうなんだろう。

2人の人生が始まってから42年

2017年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(金曜日)。晴れときどき雨。今日でカナダに来て満42年。太平洋を飛び越えて
愛する人のもとへ・・・と言えばロマンチックだけど、実はスーツケース3つを運ぶのにもたも
た。それでも、休みを取ったカレシが迎えに来ていて、スーツケースを放り出して、しっかり
と抱き合って長ぁ~いキス・・・あはは、何だか古い映画のシーンみたい。クリスマスケーキ
の25歳になって初めて、それも異国の人と恋をしちゃって、ひとりで海を渡って来たワタシ
は27歳。この日からカレシと2人の人生が始まった・・・。

仕事なしの週末。そこで懸案になっていたチオンから送られて来た大きな木彫りを壁にかけ
る作業。床に毛布を敷いて裏に2個の吊り金具を取り付けて間隔と位置を測って踏み台に
上って、ヤードスティックと水準器で確認しながら荷重10キロの金具を取り付けて準備完了。
直径が70センチもあるので、カレシに手伝わせてやっと作業完了。ふうぅ、手が痛い。でも、
ゲストルーム兼用の部屋、ちょっと品格が上がったかな。後はついでに本棚に組み入れた
ミニアトリエに幅が中途半端な板2枚を入れてジェッソやワニスその他の材料を置く場所を
作って、床に置きっ放しだった段ボール箱2個がやっと空っぽ。(考えたらあと3ヵ月で引越
し2周年・・・。)

夕食後、カレシはチオンと臨時のスカイプトーク。工学の名門ジョージア工科大学で博士論
文を仕上げることになって数日前に渡米したはいいけど、カルチャーショックで少々パニック
状態。「そんなもんだよ。アメリカではそれが普通なんだって肩をすくめて笑い飛ばすことさ」
とカレシ。うん、アメリカは中国ともアジアとも世界のどことも違っててあたりまえで、ネットに
情報が洪水のように溢れている今どきは何となく知っているつもりかもしれないけど、実際
に飛び込んだら現実は大違いだったなんてのもあたりまえ。オハイオ州のシンシナティ大学
で博士論文を書くために渡米準備中の婚約者曰く「なぁにすぐに慣れるさ」。

ワタシが来た42年前はインターネットなどなくて、情報そのものが少なかったから、異国で
は何もかも違うだろうと端から決めてかかって、何があってもThat’s the way it is(そういう
ものさ)という極楽とんぼ流で対応したせいか、カルチャーショックやストレスはなかったな。
でも、もしかしたら「文化の壁」は「言葉の壁」よりもずっと高くて、なかなか越えられないもの
なのかも・・・。

  
  気持よさげに・・・
  
  あしたの天気は・・・?

いいことたくさん、気分うきうき

2017年05月12日 | 日々の風の吹くまま
5月11日(木曜日)。雨。朝のメールチェックで仕事なしを確認。同時に頭の上に100ワット
の電球がポッ。カレシのスカイプ生徒でドイツに住むエスターが4月初めにDHLで送ったと
いう小包がまだ届いてないけど、もしかしたら関税で引っかかって保留されているとか、そう
いうの前にもあったし・・・。ということで、小包の受取り代行オフィスへ問い合わせに急行し
たら、口を開く前にブライアン君がにっこりして小包をカウンターにポン。えっ、着いてたの?
「きのうメールしましたけど」。えっ、来てなかったけど。ま、いっか。手数料を払って小包を
受け取って、何だかうきうき・・・。

帰る途中でモールに入って、小さなブティックの店先で見つけたのがパシュミナのショール。
あっ、ママへのプレゼントにぴったり。ということで、落ち着いた模様のを2枚買って、ウォル
マートでギフトバッグを買って、うきうき。帰ってすぐに掃除をして、ランチを作っていたら、カ
レシが大きな花束を抱えて帰って来たのでびっくり仰天。レッスンで母の日の話をしていて、
代わりにママの100歳の誕生日を祝う話をしたら、テーブルの下でお札が行ったり来たりし
始めて、休憩時間に姿を消した人がいたと思ったら、戻って来て「100歳おめでとう」の花
束。「やることが早くて敵わないよ」とカレシ・・・。

花束が萎れないうちにママに届けることにして、プレゼントを薄紙に包んで、サインしたカー
ドと一緒にギフトバッグに入れて、ママが見たいと言っていたワタシの子供の頃のアルバム
を持って、雨の中をメープルリッジヘ。花束を花瓶に入れているそばで、カレシが「みんなが
来る前に抜け駆けしようと思って」とカードとプレゼントを進呈。アルバムを見ながらワタシ
の子供時代の話。「私が育ったチリワックとあまり違わないわね」とママ。小学校の学級写
真を見て「大勢のクラスね」。そう、1年に270万人が生まれた団塊の世代だから1クラスに
50人以上いたの。ママの夕食の時間になったので、じゃ来週ね・・・とお暇。帰り道はそこか
しこでラッシュの渋滞に引っかかりながらも、うきうき・・・。

エスターが送ってくれたのはRitualsのスキンケア。遅れたのは「郵便」小包」だったせいら
しい。きのうの30億円の宝くじは当たらなかった(当たるわきゃない)けど、仕事漬けから抜
け出したとたんに、立て続けにうれしいこと、いいことがあって、気分はうきうき・・・。

これで少しは過緊張が解けるかな

2017年05月11日 | 日々の風の吹くまま
5月10日(水曜日)。晴れたり曇ったり。何だかきのうの選挙の結果みたい。投票締切りの
午後8時から一斉に即日開票速報が始まって、接戦が予想されてはいたけど、何ともすご
い乱戦で、10時過ぎには当選と優勢を合わせて与野党とも42議席のタイ。過半数は44
議席だから、最後にはどっちかが過半数を取るところだけど、今回は新興の緑の党が3議
席を獲得したもので、タイブレーカーは最後まで残った大接戦区。朝起きて真っ先にテレビ
をつけたら、結果は与党43議席、野党41議席、緑の党3議席で、9票差という再集計必至
の選挙区もあって、最終結果は不在者投票の集計までお預けになったけど、わずか3議席
の緑の党が次政権の命運を決めるわけで、おもしろくなりそう。

きのう片付けた仕事をさっと納品して、あ~あ、やっとINボックスが空っぽ。仕事のログを
見たら今年の「売上げ」が去年の8月半ばの数字で、(1月は暇だったので)3ヵ月半で去年
の8ヵ月半の仕事をしたことになる。ちょっとがんばり過ぎかな。まだ十分がんばれるつもり
だったけど、あまり良く眠れなかったり、無意識に歯を食いしばっていたり、何となく気分が
ざわついたり、ときどきイライラしたり、ゆうべは耳の下が腫れて痛かったりで、overstress
(過緊張)の状態。もう40代の頃とは違うんだから、心身の凝りが解けるまでINボックスに
たまるのは埃だけってことになるといいなあ。

すごい高値と異常な短期間のエージェント契約で売りに出したものの、オファーを蹴って売
り損ねて改めて売りに出していた真上の24階の部屋が売れた模様。エージェントのHPの
写真にばっちり「売約済」のマーク。いくらで売れたか知らないけど、言い値の1億円(以上)
で売れたんだったら、おめでとぉさぁ~ん。我が家としても喜ばしい限りだな。双子2歳児の
「ねずみ競走」に迷惑していたのは真下のうちだけかと思ったら、衝撃音以外は階下に伝わ
らないようで、同じ24階の人たちは凄絶な「絶叫マシーン」に悩まされて何度も苦情を出し
ていたらしい。

今度こそ破約にならずに首尾よく決済したら、次は引越し/明渡しということで、いつだろう
な。ワタシの「過緊張」も少し緩みそうだし、悪いけどやっぱり待ち遠しいよね。どんな人が
買ったのかまだわからないけど、エレベーターに乗り合わせたら笑顔で挨拶し合って、世間
話のひとつも交わせるような、品格のある人たちだったらうれしいな。

選挙で投票するのは文句を言う権利のため?

2017年05月10日 | 日々の風の吹くまま
5月9日(火曜日)。晴れ。ゆうべは夢の中で崖っぷちから突き落とされそうになって、悲鳴
を上げようともがいて、やっと何とか声を振り絞ったところではっと目が覚めたら、カレシが
「おいおい」。どうもワタシがいびきをかいていたので、「止めようと思って肘で突いていたら、
ベッドの端の方に寝返りして、唸り出した」ということらしい。んっとにもう、ヘンなことをする
から怖い夢を見ちゃったんじゃないの。ゆうべはすごく寝つきが悪くて、3時過ぎにはカレシ
の大いびきで目が覚めて眠れなかったと言ったら、「いびきなんか、オレはかかないけどね」
とカレシ。うっそぉ~。

今日は州議会総選挙の投票日。4週間ずっと与党、野党がテレビでもラジオでも選挙広告
を流していて、それも政見はそっちのけで相手のこき下ろし合戦だから、いい加減うんざりし
ていたところ。カレシが帰って来てランチをしたら、ムーディ公園にあるセンチュリーハウス
へ。BC州百周年の記念に建てられたという、平屋の目立たない建物だけど、ニューウェス
トきってのシニアセンターで、前から中を見てみたいと思っていたところ。投票所は一番奥
の部屋で、ほぼがら空き。入口で指定された32番のテーブルで有権者名簿にサインして、
たたんだ投票用紙をもらって、指定されたブースで候補者の名前の横の白丸に×印をつけ
て、用紙をたたんでテーブルに戻って、投票を確認する番号札を切り取ってもらって、投票
用紙は「自分の手」で投票箱に入れて、(なぜかみんなやっているけど)手のひらで箱の上
をポンっ!

出て来る途中で見学してみたら、シニアの一団がエクササイズ中で、チェスに興じているお
じいちゃんがいたり、軽食を売るカフェテリアではあちこちのテーブルでシニアたちが昔に花
を咲かせていたり。いたるところの壁にキルトや手芸のグループ、誰でも随時参加の美術
グループなどのポスターが貼ってあって、作品を売るコーナーもある。(プログラムは非営利
団体が運営していて、会員資格は50歳以上。)なかなかいい感じで、年をとるほどに社交
はボケ防止に大事だから、10年くらいして本格的にご隠居さんになったら仲間に入れても
らおうかな。

巷の予想によると、野党がリード、与野党の大接戦、緑の党が野党新民主党と票を分けて
与党が勝つ・・・と混戦状態。前回は予想が大外れも大外れで世論調査会社が赤っ恥をか
いたけど、ま、どこでも選挙は水ものってことで・・・。

3年半ぶりに歯医者に行って来た

2017年05月09日 | 日々の風の吹くまま
5月8日(月曜日)。曇り。大仕事が終わって、何かまだちょっと肩が凝っている感じだけど、
気分はかなり軽くなった。もっとも、もうひとつのところから待ってました~とばかりに仕事が
飛び込んで来て、完全「遊びモード」はちょっと保留。でもそんなに大きくないし、各駅停車
のペースで2日のスケジュールは楽ちん。とりあえず今日は超久しぶりに歯医者へ・・・。

カレシが去年欠けた前歯を治してもらいに飛び込んだところで、今日6ヵ月ごとのクリーニン
グの予約が11時に入っていたのが、カレシは「年に1回で十分」。そこでずっと歯医者行き
をさぼっていたワタシが仕事の区切りもつくからと予約を引き継いだんだけど、前回はいつ
だったか思い出せないくらいの遠い昔の話。ほんとは歯をいじられるのがあまり好きじゃな
いからなんだけど、仕事の手が空いたら、引越しが済んで落ち着いたら、便利になっていつ
でも行けるから・・・と先延ばしにしているうちに、何と前回から3年半も経っていた。

我が家は(集合住宅を建てられる)商業地区のに建っているので、玄関を一歩出るとそこは
「六丁目商店街」。細長いショッピングモールと背の低いオフィスビルがある中心部にはも
のすごい数の歯医者がある。(床屋と美容室の数もすごいし、ファストフード店も出揃ってい
る感じ。)歯科医療は医療保険でカバーされないから、こんなにたくさんあったら共倒れにな
らないのかと思ってしまうくらい。我が家のあるマンションも玄関の両側にある貸し事務所の
ひとつが歯医者で、まだ若い韓国系の女医さんがやっている。ジー先生はカレシがほめて
いた通り、てきぱきとしていて、なおかつていねい。「かなり歯垢がたまっていたけど、虫歯
はないし、(年の割には)健康な歯よ」とお墨付きをもらって、気分がさっぱり。

クリーニングの技術も3年半前とは様変わりの感じで、いじられている感じがないし、レント
ゲン撮影も、奥歯の充填や金冠、若いころに抜歯後の隙間を埋め損ねて半ば横倒しになっ
たままの奥歯まで目の前のモニターにばっちり表示される。頭部レントゲン写真がモニター
に映ったときは思わず、ひゃっ!まあ、この年で歯科矯正なんて必要はないだろうと思うけ
ど、へえ、これがワタシの頭蓋骨の中なの?「そう。いたって正常で健康的よ」とジー先生。
ほお。俗に「美人は皮一重」と言うけど、ワタシも皮一重の下は健康美人てこと・・・だよね。

仕事漬けの春がやっと終わった

2017年05月08日 | 日々の風の吹くまま
5月7日(日曜日)。晴れ。きのうも晴れ。おとといは・・・雨だったかな。よく覚えてなぁい。と
にかく仮想ねじり鉢巻3本で腕まくりをさらにまくり上げての仕事。ほんっとに久しぶりに昔
の仕事の鬼になってた感じで、現実空間の記憶もぼやけてしまうはずだな。思い起こせば、
旗揚げしてから世紀が変わるまでの10年間は365日がそんな感じだった。あの頃は仕事
120%、家事100%のブラックな暮らしで、よく過労死しなかったもんだと思うけど、もしか
したら半分死んで生まれて、生きる方の半分を与えられたワタシには尋常じゃない生命力
があるのかも・・・。

でも、もうほ~んっとにくたびれたぁ。最後のページに到達して、最後の最後の見直しをして
誤字、誤変換を訂正して、圧縮したファイルを校正担当者に送って、イェ~イ!と叫んだとき
はそのままぐだぁ~っと崩れてしまいそうな気分だった。やっぱりなあ。ワーカホリックと言
われていた頃はまだ人生真っ盛りの40代で、向けどころがなくなった(女の)エネルギーを
たまたま押し込まれたキャリアに注ぎ込めたんだけど、60代最後の年になった今では持っ
て生まれたエネルギーの注ぎ込みどころが変わったのは確か。だけど、長い間ワタシを引
き立ててくれたお客さんの仕事はおいそれとは断れないのも確かで・・・。

ワタシががんばった分だけたくさんの人たちに報いてもらえたのは、幸運の女神が後ろに
いて、何かと魔法の粉を振りまいていてくれたってことかな。宝くじはさっぱり当たらないけ
ど、まあ、欲の皮は緩めておく方が他で何かと良いことがあるみたい。あんまりにも天気が
良かったきのうはカレシと百均風の雑貨屋の店頭にいつも並んでいる花や野菜の苗をひや
かしながら息抜きの散歩。どこから仕入れて来るのか園芸センターのよりもずっと元気が良
くて、値段が格段に安い。6番ストリートをちょっと下がったところでひと目ぼれした店先のミ
ニチュアひまわりの鉢をカレシが「ご褒美だよ」と買ってくれた。
   

オフィスの窓の外に置いたら、小さいけど笑顔満開で「がんばれぇ~」と応援してくれている
ようで、今日はすっかり元気づいてホームストレッチを一気に疾走。1万6000語の大仕事。
おかげで10本の指の関節炎がしくしくと痛むし、元々からあまり長くない指が見るからに寸
詰まりになったような感じ。この分だと「遊びモード」に切り替えるのに時間がかかりそう・・・。

猛烈な雷雨の予報は空振り

2017年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月4日(木曜日)。すばらしい晴れ。気温はぐんぐん上昇して、午後には20度を超えるとい
う予報。急に暑くなって不安定になっているようで、夕方に「猛烈な」雷雨が予想されていて、
集中豪雨や雹、突風を伴う可能性があるということで注意報が出ている。あまり近いところ
でゴロゴロ、ピカピカとやってほしくないけど、もしかしたら稲妻のショーが見られるかな。

朝、カレシが出かけるのと入れ替わりにシーラが来てバスルームの掃除。ワタシも窓を開け
て、まずは掃き掃除、そしてモップかけ。シーラが「バスタブの掃除をさぼった人がいるみた
いよぉ」。あはは、カレシ、先週何度もお風呂に入ったのに、土曜日にバスタブを掃除する
のを忘れたのか、シーラが来ると思ってさぼったのか。どうりで最近はカレシのバスルーム
掃除がやたら「効率的」だったはずだわい。掃除が終わったら、紅茶を入れてしばしおしゃ
べり。交通事故は大事に至らなくて幸いだったけど、シーラはまだ憤懣やるかたないようで、
「どうして免許を取れたのかしらねえ」。最近はそういうドライバーが多くなったねえ。

シーラの帰りがけに掃除料と一緒に手持ちのサロンパスをあげたら、「これ、よく効くのよね
え」。そうそう、最近はこっちでもぺたんと貼れる湿布が出回っているけど、サロンパスに比
べると分厚いし、肌にぴったりくっつかないしで、まだまだの感じ。サロンパスは日本からの
輸入品らしいから値段は高いけど、ばっちり効くから、それだけの価値はあると思う。シーラ
と入れ替わりにカレシが帰って来てランチ。道路向かいの郵便局で「謎の小包」を引き取っ
て来たら、何と玄関ドアの取っ手。早っ。川向こうから発送されているけど、それでもカナダ
ポストが翌日配達なんて何かの間違いじゃない?

今日は急に夏のような陽気になって、25度くらい行ったらしい。カレシがパスタを食べたい
と言うので、荒れ模様にならないうちに早めに買い物を済ませて、青梗菜と生姜とコリアン
ダーをたっぷりのごま油で炒めて醤油味のソースにして、スパゲッティと和えた「何ちゃって
和風パスタ」。思いつきとしては破格の上出来。夕方からどんどん灰色の雲が広がって来て、
夕ご飯の頃に東の空で稲妻らしきものがピカッ。「猛烈な雷雨」が来る!と思ったら、ニュー
ウェストはさぁ~っと雨が降っただけで、夕暮れのピンク色の空にはちょこっと虹が。なぁん
だ、拍子抜けしちゃったなあ。

コーヒークラブ/怪しい小包

2017年05月04日 | 日々の風の吹くまま
5月3日(水曜日)。雨。見上げる空はけっこう明るくて、窓の外はほぼ真っ白なんだけど、
道路向こうのマンションも下の道路も目と鼻の先なのに、まるで霧がかかったようにぼんや
りとしか見えない。よっぽど雨雲が低く垂れ込めているということかな。もっとも何も見えな
いんだから、幻想的も何もあったもんじゃないけど・・・。

月の第一水曜日は「コーヒークラブ」のある日。10時を過ぎたところで1階のアメニティルー
ムへ降りて行って、だいたい決まって来た感じのメンバーとしばしのおしゃべり。2週間ほど
アリゾナに「避寒」に行っていた新理事長のゴードンとエレンが色よく日焼けして帰って来て
いて、アリゾナは30度以上の暑さだったという話。でも砂漠のあるアリゾナは乾燥していて
暑くても凌ぎやすいらしい。もっとも、蒸し暑いフロリダから来ていた人は干乾びて死にそう
だと愚痴っていたそうな。そうだろうな。同じ30度でも、夏は乾燥するバンクーバーと湿度
の高い東京では大違いだもの。

ゴードンが「カシューナッツとポテトチップスのクッキーだよ」と言って持って来たお皿いっぱ
いのクッキーは、おみやげかと思ったらゴードンが自ら焼いたものだそうで、エレンが「この
人、クッキーを焼くのが趣味なのよ」。細かく砕いて入れたというポテチのかりっとした歯ざ
わりと適当な甘さが何とも言えないおいしさで、お皿はあっという間に空っぽ。話題はいつ
の間にか売りに出ている24階の部屋を買う気満々だった人はどうしたんだろうという話に
なって、エリックが「もう少しだったのに不発に終わったらしい」と言うと、ゴードンが「高すぎ
るんだろ」。そっか、やっぱり言い値が高過ぎて諦めたということか・・・。

お開きになって帰る途中で郵便箱をのぞいたら、あら、小包の不在通知。不在じゃないんだ
けど、郵便箱に入らないから明日の午後1時以降に取りに来いという通知で、住所と部屋
番号はちゃんと書いてあるけど、宛先人の名前の欄には「??」としか書いてない。何だ、こ
れ?危ない小包じゃないだろうなあ。何か怪しいなあ。ドイツのエスターからかな。でも、い
つもは小包の受取りサービスの住所に送って来るけどなあ。でも、クリスマスにカレンダー
を送ったときに差出人のところにマンションの住所のスタンプを押したから、もしかしたらエ
スターかもしれない。判読できなくて「??」と書いたのかな。気になるなあ、もう・・・。

わりと高いところに住んでますけど、何か

2017年05月03日 | 日々の風の吹くまま
5月2日(火曜日)。朝の天気は晴れ!でも、午後から曇り。明日はまた雨で、木曜日は晴
れ、そして金曜日はまた雨という予報で、今は仕事が追い込みに入ったところだからいいけ
ど、何なんだろう。ま、カレシを送り出して、リビングとオフィスの窓を開けてそよ風を通し
ながら、今日も仕事、仕事・・・。

きのう同じフロアのエリザベスがぐらぐらする入り口ドアの取っ手を無料で取り替えられるこ
とになったけど、取りに行くときに我が家の分ももらって来てあげると言うので、渡りに船と
ピックアップをお願いしたら、今日になって、彼女の隣に住むクリスも取り替えたいと言うの
で、3戸分まとめて郵送してもらうことにしたとの電話。保証期間は過ぎているので自分たち
で取り替えることになるけどどうしようと言うので、ドアのセットなんか取り替えるのは簡単だ
し、我が家に道具があるから手伝ってあげると返事したら、「じゃあ、ドアの取っ手の取替え
パーティをしようか」。あはは、それは楽しいプランじゃないの。ということで、新しい取っ手
が届いたら取り付けパーティの日を決めることになった。

エリザベスは我が家の対角にある角部屋にひとりで住んでいて、年のころは60代前半の
楽しい人。彼女の隣、エレベーター前の中部屋に住むクリスと奥さんのカーラも50代の後
半くらい。私たちが引っ越して来てすぐにあったバーベキューパーティで挨拶して以来、仲
良くお付き合いしている。といっても、廊下やエレベーターで会ったときにお互いに軽口を叩
き合って笑うけど互いの生活に踏み込まない、いたって気楽な付き合い。我が家の隣の中
国系のお兄ちゃん2人は会えば挨拶を交わす程度で不在のことが多いし、反対側の隣(エ
リザベスの隣)のジャネットはまだ働いているのでめったに顔を合わすことがないけど、角
部屋4戸(3寝室1戸、2寝室3戸)と中部屋1戸(1寝室)だけのフロアなので、近所づきあ
いとしては理想的に近いかもしれないな。

東京などのタワーマンションでは居住階による住人の階級制度ができていると聞いたけど、
ここではみんなけっこう和気藹々。でも、エレベーターで中国系、インド系の人たちと乗り合
わせると、誰がどの階のボタンを押すか観察しているようなところがある。いきなり「いくらで
買ったの?」と聞かれて面食らったこともあったっけ。価値感の文化の違いかなあ。あのぉ、
ちょっと上の方に住んでますけど、何か?

家計簿のダイエットはなしにしてね

2017年05月02日 | 日々の風の吹くまま
5月1日(月曜日)。また雨。きのうはあんなにいい天気で、青空にぷかぷか浮かぶ真っ白
な雲がとっても軽やかで爽やかな気分だったのに、何でまた雨なんだろう。もっとも、木曜日
あたりは20度くらいまで気温が上がるんだそうだけど、ほんとかいな。まあ、日本ではゴー
ルデンウィークの真っ只中で、駆け込み仕事が飛び込んで来ることはないだろうから、こう
いう湿っぽい日はデスクにかじりついて仕事、仕事で行くのが一番。(駅で駆け込み乗車は
やめましょうって、いつも言われてなかったぁ?)

今日からも5月。もう5月。ほんっとに早っ。怪物ファイルの期限まで後1週間。な~んかす
ごい原稿だけど、どうやら順調に進んでいるという感じがして来た。もうあと8000ワードくら
いかな。がりがりのワーカホリックだった頃は2日か3日でやっつけたもんだけど、やっぱり
寄る年波には勝てないというか、明日のご飯がかかってないせいでどうしても気合が足りな
いというか。逆に遡って考えてみると、何だってあんなに死に物狂いで働いたんだろうと、我
ながら首を傾げてしまう。過労死しなかっただけエライと思うけど、ほんとに何でだろうなあ。
まあ、あれほど仕事バカだったおかげで、今こうして明日のご飯の心配をせずにのうのうと
暮らせているわけだけど。

何の風の吹き回しか、カレシが我が家の家計の状況を知りたいと、3月から「家計簿」をつ
け始めて、レシートやクレジットカードの請求、メモを所定のバスケットに入れておくと、暇な
ときに入力。3月と4月を締めたところで、「食費、すごい数字だぞ」。う~ん、たしかにシニア
の2人暮らしにしては1ヵ月の食費がすごい数字。でもさ、毎日朝昼晩の3食をしっかり食べ
ているし、昼はオーブンや電子レンジで温める出来合いのものが多いし、夕食もけっこう質
のいい食材を買っているし、冬場は南から来る野菜類が高くなるから、まあ、軽くそのくらい
行っちゃっても不思議じゃないな。何よりも、肉も魚も大量買いして冷凍しなくてもよくなった
から、食生活の質はぐんと向上したと思うけど。

ま、毎月の2人の年金で食費と雑費、マンションの管理費、医療保険料、電話/ネット料金、
電気料金など毎月の経費を賄って余剰金が出ているんだから大丈夫。毎月が赤字にならない
限り、好きなようにおいしいものを食べて楽しく暮らした方が健康的だと思うから、家計の
ダイエットなんて、なしにしてね。

家の売り買いはほんとに大変

2017年05月01日 | 日々の風の吹くまま
4月30日(日曜日)。晴れ。雨や曇りばかりで朝日を見ることがないでいたら、いつの間に
か日の出が午前6時前になっていて、今日は午前5時51分。日の入りも午後8時27分で、
冬至に比べたら昼間が6時間も長くなったわけで、それだけでも何となく気分が軽くなる感じ
がする。

上の部屋は今日も午後にオープンハウス。家やマンションを売りに出してから最初の週末
にやる、いわゆる一般公開。だいたい午後に2時間ほどで、その間売り主は家を空けること
になっている。何しろ「ここに住みたいっ」という第一印象が勝負どころだから、ステージング
のプロに頼んでインテリア雑誌の写真のようにセットすることも多い。いろんな不動産サイト
には成功の秘訣がたくさん載っていて、基本的には、隅々まで掃除して、キッチンや浴室の
カウンターのごちゃごちゃを片付けて、家具も配置を換えたりして、ひたすらすっきり、広々
という印象を演出するのがコツらしい。戸建の場合は直前にパンやクッキーを焼いてほん
わかした家庭的雰囲気を作りなさいというのがあったけど、高層マンションの場合はおしゃ
れな都会の生活を演出することが多い。旧居は新築を条件に売り出したので、オープンハ
ウスは外回りを見るだけ。駆け引きはめんどうなもので、翌日真っ先に来た言い値をわず
かに下回るオファーに同意してあっさり「売約済」・・・。

改めて「新発売」した上の部屋、今度はどんな手ごたえがあったのかはわからないけど、天
気がいいから連なる山並みと川と橋の眺望はばっちりだし、この先立地的に高層マンション
に囲まれて見えなくなる懸念もないので、反応は悪くなかったかもしれないな。行き着くとこ
ろはやっぱり値段かなあ。言い値のままでオファーを出しても、売り手市場のときは欲張り
な売り主が蹴ることが多いし、もっと出せと要求して買い手が諦めることも多い。私たちのと
きも、これでどうだ、ダメ、じゃあこれではどうか、そこをもう少し何とか、よ~しこれでどうだ、
もうちょっと・・・と最終的には最初のオファーに500万円積み増してOKになったけど、売り
出し当初の言い値より1千万円も低かったのは、売り主が欲を出しすぎたか、不動産屋が
市場を読み間違ったか。

ま、早く売れてくれることを願いつつ、今日のワタシは仮想ねじり鉢巻3本。へんてこ文章満
載の50ページ以上もある怪物をやっつけるのに残り時間は8日。ふと窓の外をの空を見上
げたら・・・