その昔、ヴァイオリンを弾けない人や身体が大きい人が、先生から強制されてヴィオラに持ち替えさせられた事が多々あった。
R.Wagnerは「ヴィオラは、ヴァイオリンを弾けない人が弾けばいい。」と言ったとか??しかしその彼の曲は他の作曲家よりヴィオラパートが難しいのは、どうしてだろう?
そんなことから未だにヴァイオリン>ヴィオラとの考え方を持った先生も多いのは、悲しいことだ。 ヴァイオリンよりヴィオラは、劣っているなんて誰が言い出したのだ?例えばフルート奏者よりピッコロ奏者は劣っているのか?前の方に座っている奏者より後ろの方に座っている奏者は下手くそなのか?未だに残っているその考えを私は、強く否定したい!!!
私の生徒達の中にはヴィオラに替えさせられた事にコンプレックスを抱えてくる子もいる。そのコンプレックスをとってあげることからレッスンを始めて、ヴィオラを好きになってもらわなくては上達もない。その親御さんも他のヴァイオリンを続けている子供に対して引け目を感じている。その必要は全くないのに。音楽を好きになってもらって、その中でのヴィオラの役割を楽しめるようになれば、と願っている。
学生の頃、磯良男先生が面白いことを言っていた。「弦楽四重奏は饅頭に例える事が出来る。1stVnとVcは皮。2ndVnとVaはあんこ」「見た目が良くないと食べる気になれない。しかし食べたら支配しているのはあんこなんだよ」私はその例えに納得させられた。
ヨーロッパのヴィオラ奏者をみると、とても不器用そうに演奏しているのをよく見る。日本人のヴィオラ奏者の方が、器用なのだろうか?
それ関して私は、まったく違う考えを持っている。
日本人のヴィオラ奏者は、ヴァイオリン奏法のままただハ音記号を弾いている人が多いのだ。 上記の考え方のヴァイオリンの先生は、(その先生がヴィオラを演奏出来ると主張したところで)ハ音記号が読めて、弓により圧力をかければいいと思っている人が多い。そもそもヴィオラは、ヴァイオリンとチェロとは、倍音構成などがかなり違うのだ。ヴァイオリンの奏法のまま通用する楽器ではない。
似ているだけにその本当の違いは、ヴィオラ奏者にしかわからないのだ。
ヴィオラの大きさは楽器の個体差が大きい。小さいもので37cm(ヴァイオリンとほぼ同じ)から47cm位のものまで。メーカー品では、39.5cmか40.5cmのものが多くある。我々プロのヴィオリストが使用しているのは、40~42cm位の楽器が多い。ヴィオリスト達にも好みがあって、ヴァイオリンに近いメズソプラノのような音色を求める人(楽器は小さい)、チェロに近いコントラアルトのような音色を求める人(楽器は大きい)、そしてヴィオラ独自の渋い音色を求める人など多様化している。私の好みはというとコントラアルトの音色である。しかし180~190cmの大男ではない私にとって大きい楽器に身体の負担はつきもの。ウィーンフィルのヴィオラ奏者の就業規則に「何cm以上の楽器は弾かせないこと」というのがあるとかないとか。それだけ身体に負担になる。北ドイツ放送響のDVDを見るとヴィオラのでかいこと・・・・・。だからあんな深い音色になるんだな。妙に納得。ちなみに私は、弦楽四重奏団では42cmの楽器。山形響では約44cmの楽器を無理から弾いている。身体の負担は大きいが、はまった時は本当にパワー全開なんだなコレガ。
写真はそのでかい楽器。奥にほさっているのが、普通(40.9cm)の楽器。
R.Wagnerは「ヴィオラは、ヴァイオリンを弾けない人が弾けばいい。」と言ったとか??しかしその彼の曲は他の作曲家よりヴィオラパートが難しいのは、どうしてだろう?
そんなことから未だにヴァイオリン>ヴィオラとの考え方を持った先生も多いのは、悲しいことだ。 ヴァイオリンよりヴィオラは、劣っているなんて誰が言い出したのだ?例えばフルート奏者よりピッコロ奏者は劣っているのか?前の方に座っている奏者より後ろの方に座っている奏者は下手くそなのか?未だに残っているその考えを私は、強く否定したい!!!
私の生徒達の中にはヴィオラに替えさせられた事にコンプレックスを抱えてくる子もいる。そのコンプレックスをとってあげることからレッスンを始めて、ヴィオラを好きになってもらわなくては上達もない。その親御さんも他のヴァイオリンを続けている子供に対して引け目を感じている。その必要は全くないのに。音楽を好きになってもらって、その中でのヴィオラの役割を楽しめるようになれば、と願っている。
学生の頃、磯良男先生が面白いことを言っていた。「弦楽四重奏は饅頭に例える事が出来る。1stVnとVcは皮。2ndVnとVaはあんこ」「見た目が良くないと食べる気になれない。しかし食べたら支配しているのはあんこなんだよ」私はその例えに納得させられた。
ヨーロッパのヴィオラ奏者をみると、とても不器用そうに演奏しているのをよく見る。日本人のヴィオラ奏者の方が、器用なのだろうか?
それ関して私は、まったく違う考えを持っている。
日本人のヴィオラ奏者は、ヴァイオリン奏法のままただハ音記号を弾いている人が多いのだ。 上記の考え方のヴァイオリンの先生は、(その先生がヴィオラを演奏出来ると主張したところで)ハ音記号が読めて、弓により圧力をかければいいと思っている人が多い。そもそもヴィオラは、ヴァイオリンとチェロとは、倍音構成などがかなり違うのだ。ヴァイオリンの奏法のまま通用する楽器ではない。
似ているだけにその本当の違いは、ヴィオラ奏者にしかわからないのだ。
ヴィオラの大きさは楽器の個体差が大きい。小さいもので37cm(ヴァイオリンとほぼ同じ)から47cm位のものまで。メーカー品では、39.5cmか40.5cmのものが多くある。我々プロのヴィオリストが使用しているのは、40~42cm位の楽器が多い。ヴィオリスト達にも好みがあって、ヴァイオリンに近いメズソプラノのような音色を求める人(楽器は小さい)、チェロに近いコントラアルトのような音色を求める人(楽器は大きい)、そしてヴィオラ独自の渋い音色を求める人など多様化している。私の好みはというとコントラアルトの音色である。しかし180~190cmの大男ではない私にとって大きい楽器に身体の負担はつきもの。ウィーンフィルのヴィオラ奏者の就業規則に「何cm以上の楽器は弾かせないこと」というのがあるとかないとか。それだけ身体に負担になる。北ドイツ放送響のDVDを見るとヴィオラのでかいこと・・・・・。だからあんな深い音色になるんだな。妙に納得。ちなみに私は、弦楽四重奏団では42cmの楽器。山形響では約44cmの楽器を無理から弾いている。身体の負担は大きいが、はまった時は本当にパワー全開なんだなコレガ。
写真はそのでかい楽器。奥にほさっているのが、普通(40.9cm)の楽器。