らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.4

2007年08月25日 00時23分56秒 | ヴィオラ
 ヴィオラはアンサンブルの楽器である。
              と以前に書いた。

 演奏会後「今日は、ヴィオラが良かった~」 という感想をもらうことがある。

 ドヴォルジャークの「アメリカ」の冒頭やスメタナの「我が生涯」の冒頭などのヴィオラがメロディ-を受け持つ所以外で、 ヴィオラはまず誉められることはない!! お客様の耳は普通、メロディーにいくもので伴奏系をず~と聴いている人は稀である。だから誉められてもたまたまヴィオラが目立つ部分が多かったからであり、そうでなければメロディーを追い越すバランスで伴奏を受け持っていたからからかもしれない。

 それではヴィオラとしての仕事をしたことにはならない。ヴィオラの仕事は、主にメロディーを受け持つ1stVnやVcに気持ちよく、音楽的に演奏させてあげることである。 だから「今日はヴァイオリンやチェロが良かった~」がヴィオラ奏者への最大の賛辞であると思っている。

 もちろん誉められて嫌な人はいないと思うが、「がしかし、待てよ?」である。私があまのじゃくなのか、お客様の耳が高級なのかは自分では判断しかねる。

 ヴィオラという楽器の一番の難しい所は、(音を出すこと以外に)人を立ててあげる接着剤的役目そのものである。そのためにも懐の広い人間性を磨くべきで、人間性の成長無しには良いヴィオラ奏者にはなれない。自分勝手な演奏していては一番駄目!!常に上を目指す探求心も当然必要である。

 ちなみに一昨年まで約20年間使用していた私の楽器はこれ。 Renato SCROLLAVEZZA パルマ1979である。(41.3cm) 現在は奥さんが使用中。

 彼の楽器は現在日本では手に入れにくいらしい。娘さんのElisa SCROLLAVEZZA制作の楽器なら手に入れることは、まだ可能らしいが。

 そしてこれが制作したR.SCROLLAVEZZAさん。

       
コメント
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