らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.22

2010年04月13日 23時53分35秒 | ヴィオラ
 高校生や大学生、社会人のオーケストラヴィオラパ~トを指導しに行くことが年に数回あります。その中の会話で、ヴィオラ奏者は肩こり、首の痛み、頭痛、手の痛み、背中の痛みなど様々な痛みと闘いながら、演奏活動をしているという事実に吃驚させられる事が、多いです。

 ヴィオラ奏者はヴァイオリン奏者より重い楽器を支えていて、体に負担が大きいのは理解出来ます。楽器も弓も重いのです。だから指導者側でも体の大きい子をパ~ト分け段階で、ヴィオラにまわす傾向があります。

 ヴィオラを演奏するという事は、体に負担がかかるのが当たり前だから、少々の体の痛みを伴いながら演奏するのは諦める事だと思っている人はいませんか?以前の私もそういう考えを持っていました。所謂根性論みたいな・・・・。

 実は、その痛みをとる方法が楽器を上達させる方法とリンクするという事に気づいていない指導者や演奏者が多いのは、残念な事です。例えば、全く合っていない肩当てを(付け方さえ間違っていることも・・・)使用していたり、楽器の構え、弓の持ち方・操作の仕方等々が痛みの原因のことがありますが、そのほとんどが「体の力の入れ具合」だったりします。(ちなみに私は肩当てを使用していません。)

 指導者に脱力して演奏しなさいと言われても、生徒の方でははっきりとした音を出すことを要求されるし、どこの筋肉の力をどれくらい抜けば良いのか?理解出来ないのが普通です。

 体のあちこちを痛めた経験を持つ私の経験から言わせてもらうと、結局本人の実験心が一番効果がある気がします。痛いのを我慢するのではなくて、どこをどうした時に痛くないのか?を自分で捜す事です。

 不確かな情報ですが、マリナ~ズのイチロ~選手は打席に入って脱力するためには、膝下の力を抜く事を心がけているそうです。

 偉そうなことばかり言って、ヒントも何も書かないのは卑怯な気がしますので、私が一番最初に「これだ!」と思った脱力の方法を書いておきます。

 「歯を食いしばらないこと!!」速いパッセ~ジやffの所で、歯を食いしばる事を自然にしている事があります。その時意識して歯を食いしばらない事をするのを癖にすると、音の伸びもでますし、指も少しはまわるようになります。

 みなさんも色々試してくださいな。

 ヴィオラを演奏するのに痛みは伴わないはずです。
コメント (6)
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