らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.24

2010年04月25日 23時50分24秒 | ヴィオラ
 ロドルフ・クロイツェル(Rodolphe Kreutzer, 1766~1831)のエチュ~ドもVn奏者には有名です。

 フランスのヴァイオリニストで作曲家兼指揮者だったクロイツェルは、L.v.ベートヴェンからVnソナタ第9番を献呈されたほどのヴィルトゥオーゾでした。(第9番はクロイツェル・ソナタとも呼ばれています)。

 そして、「42の奇想曲もしくは練習曲」は1796年に作曲されました。作曲された当時はパリ音楽院のヴァイオリン科教授だったそうです。

 このエチュ~ドもヴィオラ版があります。ヴァイオリンからヴィオラにうつったばかりの時期、音大に入ってからもレッスンなどで先生に課題としてだされる人もいるかもしれません。それだけ基礎を勉強するのには重要で、世界中で弾かれている作品かも知れません。

 第1番~第31番まではトリルの練習などがあるものの、基本的にはカイザ~の教則本とさほどレベルはかわりません。カイザ~より旋律的な部分もあって、より楽しく弾く事が出来ます。第32番からは重音奏法の勉強になります。

 この重音奏法は、難しいし譜面をさらうのが何倍もきつくなるので、めげてしまいがちですが根気よくやってある程度弾けるようになると左手の形や右手のボウイングなど全てに良い影響が出ます。

 私もこのクロイツェル教本が終わる頃には、だいぶ手応えを感じるようになっていました。

 レッスンで先生に全てみてもらった事で終わりにしては、いけません。先生にOK!をもらって、次の課題に行って終わりにするのではなくて・・・。OK!をくれたのは先生が機嫌が良かっただけかもしれないし、このエチュ~ドは何回みてもこの子は終わらないなぁ~・・・という先生の妥協かも知れないので、全て終わってから自分で何回も練習し直すのが実は一番力になります。

 特にごまかしてOK!をもらっていたエチュ~ド(先生にばれていないはずがない!!)は、全部見てからあらためて練習すると以前よりで出来るようになっているのに気づきます。

 結局それの繰り返しで、今弾いている曲に行き詰まったら出来ていたはずのエチュ~ドまで戻って、もう一回同じようなテクニックを学ぶ事をおすすめします。

 私の音大時代は、先生に今日は何番のエチュ~ド弾いてみろとしょっちゅう言われていました。もちろん暗譜で!!演奏を躓いたりするともの凄く怒られました。学生時代はこのクロイツェルの42曲とロ~デの24曲は全て暗譜していました。いや、正確に言うと、再び弾かせられそうな曲はいつでも用意していました・・・。

 今自信持って暗譜できているのは・・・・。4~5曲位かも・・・。汗。
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