らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

真室川町 第10回巨木の森コンサート

2011年09月17日 23時16分47秒 | 山形弦楽四重奏団
 山形響に30年勤めたって、見ることが出来ない、経験することの出来ないコアな山形を経験してきました。(ちなみに今度の10月でまる12年になります。)

 今週・先週と演奏旅行に行っていて、山形を留守にする事が多い日々でしたが、先週末に真室川町で午前午後の2回、音楽鑑賞教室がありました。小学生・中学生の前での演奏でした。普段は真室川町との関わりというとこの音楽鑑賞教室がほぼ全てです。

 今日は、第10回目を迎えた巨木の森コンサートにて、山形Qで演奏してきました。

 普段演奏している中央公民館ではなくて、秋田県に近い~女甑山(めごしきやま)の野外特別ステージでした。山形は自然が多くて・・・云々・・・・。普段から使う言葉ですが、今日行った場所はそんなに生易しい所ではありません。人里離れ、巨木の森をわけはいり、人も滅多に足を踏み入れない山の中。道だって舗装されていませんし、人間より野生動物やアブ・蚊などの昆虫類の天下のような場所です。高い杉の木やブナの木々に太陽を遮られているような、人が足を踏み入れるのも山神様にお伺いをたてなくてはいけないような、険しい山です。

 特設ステージに近い場所まで車で入っていって、徒歩で少しだけ上ります。

 ゲネプロ中は天気がもったのですが、途中から土砂降りに・・・。天候不良のための代替え施設も町で用意してくれていたのですが、かなりの労力で設置したステージを無駄には出来ません。テントの屋根をステージに設置して、本番をすることになりました。

     

 湿度ほぼ100%・虫もぶんぶん飛ぶ中でしたが、演奏を何とか終えることが出来ました。楽器のチューニングなど苦労もありましたが・・・。森の音しか普段しない空間に我々四重奏団の音がこだまする超!貴重な体験が出来ました。驚く事は、その雨が止まない中で、多くのお客様がカッパを着たり、傘をさしばがら約1時間半も演奏に耳を傾けてくれたことです。

 真室川町の方々やこの野外コンサートを大切にしている方々の思いが伝わりました。これからも大切にこのコンサートシリーズを育てあげ続けて下さい。コンサートに関わった全ての人に心から感謝します。ますますの発展を心からお祈り申し上げます。
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