自粛生活の時から始まったエチュードの旅〜4冊目が本日終了しました。
以前練習したリリアン・フックス(1902〜1995)のヴィオラのための15の性格的な練習曲(Fifteen Characteristic Studies for Viola〜1965)に手こずった鮮明な記憶が新しいのですが、最近は16の幻想的練習曲(Sixteen Fantasy Etudes〜1959)にかかりっきりでした。
幻想的練習曲は、性格的な練習曲より格段に難しく、ちょいと苦労しました。
第1番がかっこいい音型ですので、良い曲だわぁ〜と思っていたら、第2番で3度重音の嵐でいきなりつまずきました。第2番の重音エチュードは、その他の発展的なエチュードの下ごしらえ的なエチュードで、第2番で使用したテクニックの応用を他エチュードは使用しています。なので、第2番に根詰めて立ち向かったのですが、納得できる仕上がりにならず、結局他の短音エチュードから片付けることに。
短音エチュード(調性が難しい曲が多い)を練習している時もちょこちょこ第2番を練習し続けていました。このエチュード最後まで弾けるのかしらと少し感じてましたけど、継続は力なりの気持ちで毎日格闘していると、急に開けて演奏できるようになる曲もあって頑張り続けました。
第7番をやり始めた頃から少しずつ重音に対して、こつを掴み始めて何とか15曲終わって、結局、一番基礎になる第2番は一番最後の仕上げになりました。
リリアン・フックスの音楽は、個人的にも気に入り、難しいけれどやりがいのある曲達でした。後、彼女の作品としてはヴィオラのための12の奇想曲(Twelve Caprices for Viola〜1950)と無伴奏ヴィオラのための田園風ソナタ(Sonata Pastorale foe Unaccompanied Viola〜1956)が存在しているのですが、調べても未出版なようですので、練習する事は今のところかないません。
新しい感覚に出会えたのは、とても有意義なエチュード達でした。
さて、次は何を・・・?