ジュージ・セルが私のクラシック音楽に傾倒し始めた時の導入指揮者でした。ジュージ・セルがよく指揮したのはクリーヴランド菅で、その頃からクリーヴランドという土地はどんなところかしらと、憧れに思ったものでした。
弦楽四重奏というジャンルにハマり始めた時に、クリーヴランド四重奏団という団体があるのを知り、図書館などで聴きまくりましたが、LP・ CDを手に入れる事ができるくらい稼ぐようになりたいと思っているうちに、クリーヴランド四重奏団の解散に伴い、市場から彼らの音源を手に入れにくくなっていました。
このほどRCAに録音した音源が全集となって発売。
現在、楽譜の整備が進み、奏者の技術が上がり、針の穴を通すような演奏と、古楽系の団体からの影響などで、20世紀半ばから後半の演奏は時代遅れのような扱いを受ける事があります。
しかし、私が憧れた音楽はまさにその時代のもので、受けた教育もど真ん中ですので、聴いていて結局気持ちいいなぁと思う音楽は、その時代の音楽なのです。
今回、クリーヴランド四重奏団の演奏を聴いて、再確認出来ました。
こういう音楽好きです。
あと何十年も演奏家を続けることが出来るような年齢ではないのは分かりきった事実です。
余生には、こういう音楽だけ聴いて、幸せなリスナーになろうと思っています。
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