仕事が色々立て込んでいて中古CD漁りにはあまり行けませんでしたが、それでも時間のやり繰りをしてDUには顔を出したりします。
好きなことなら、こういうのは何の苦もなくできるものです。
■ George Robert - Tom Harrell Quintet / Lonely Eyes ( GPR Records GPR 1002 )
新品輸入盤を2枚以上購入で10%Offというのをやっていたので、どれどれ、と1Fをウロウロしている時に見覚えのあるジャケットだったので購入。
裏ジャケットがステージ上での写真だったのでライヴなのかと思ったら、ローザンヌのスタジオ録音でした。
評価著しいジョルジュ・ロベールをちゃんと聴いたのはこれが初めてでしたが、なるほど、みんなが褒めるわけがよくわかりました。
ジャズファンが一番求めるタイプのアルトです。 マクリーンやウッズ直系の超正統派です。 凄いビッグトーンです。
2人のオリジナル曲で占められた選曲ですが、これがどれもセンスのいい楽曲で、これにも驚かされます。 演奏も明快でストレートな現代の
ハードバップで、適度な抑制も効いており、感心させられます。 いい演奏は探せばいくらでも見つかるもんですね。
■ George Robert Quartet feat. Clark Terry / Live at Q-4 ( TCB Records 90802 )
ということで、さらにジョルジョ・ロベールのいいのがないかと物色すると、これが見つかりました。
クラーク・テリーを迎えた2管クインテットのライヴ録音です。
クラーク・テリーという人は自身のスタイルであるスイング系以外のタイプの音楽にも柔軟に対応できる賢い人で、こういうハードバップの演奏に
招かれるとスイングスタイルのメーター値を少し下げてモダン寄りの演奏を見せてくれます。 この微妙なさじ加減すごくいい。
グループとしての纏まりもよく、最高のハードバップが聴けます。 これも素晴らしい。
そして何より、このCDの音圧のレベルの高さが凄くて圧倒されます。 頭がクラクラします。
■ Chris McCann / On Ths Night ( Unity UTY-146 )
カナダのドラマーがリーダーでテナーとアルトの2管フロントのピアノレスカルテットで、ライヴ録音です。
新宿ジャズ館でちょうど廃盤セールをやっていて、その中から拾い上げました。 といっても、2,000円くらいでしたが。
ピアノレスというところがミソで、全編硬派で気骨のあるハードバップを展開してくれる嬉しい内容です。 こういうライヴを小さな小屋で
聴きたいなあ、と心底思います。 Tempus Fugit がカッコいい演奏でシビれます。 ビ・バップ時代に書かれた曲ではこれが一番好きです。
愛すべきマイナー盤。 こういうのに出会った時が一番楽しいです。
■ Paquito D'Rivera ( Love Records CUCD 6 )
キューバのアルト/クラリネット奏者による1976年録音で、ワンホーンで哀感たっぷりに演奏する隠れた名盤です。
ベースは何とペデルセンが弾いています。 たぶん、きっとこういうジャズの録音は珍しいんじゃないかと思います。
もう1曲目の出だしからまるでブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのような哀愁が漂います。 現在も続く長いアメリカとキューバの難しい関係を
あざ笑うかのように、ジャズとキューバ音楽の邂逅は当たり前のようにこうして起こっていたんですね。
"I Want To Talk About You" も原曲のムードたっぷりに歌い上げており、キューバの音楽家の音楽性の高さを裏付けています。
彼は1981年にアメリカに亡命しますが、これはその5年前の録音です。 彼にとってはジャズは自由の象徴だったことでしょう。
演奏の中に何かそういう憧憬のようなものが感じられるのです。
音楽家としては世界的には有名な人ですが、ジャズの音盤としてあまり知られていないものだと思います。
でも、これは知られないままにしておくにはあまりに惜しい音盤です。
好きなことなら、こういうのは何の苦もなくできるものです。
■ George Robert - Tom Harrell Quintet / Lonely Eyes ( GPR Records GPR 1002 )
新品輸入盤を2枚以上購入で10%Offというのをやっていたので、どれどれ、と1Fをウロウロしている時に見覚えのあるジャケットだったので購入。
裏ジャケットがステージ上での写真だったのでライヴなのかと思ったら、ローザンヌのスタジオ録音でした。
評価著しいジョルジュ・ロベールをちゃんと聴いたのはこれが初めてでしたが、なるほど、みんなが褒めるわけがよくわかりました。
ジャズファンが一番求めるタイプのアルトです。 マクリーンやウッズ直系の超正統派です。 凄いビッグトーンです。
2人のオリジナル曲で占められた選曲ですが、これがどれもセンスのいい楽曲で、これにも驚かされます。 演奏も明快でストレートな現代の
ハードバップで、適度な抑制も効いており、感心させられます。 いい演奏は探せばいくらでも見つかるもんですね。
■ George Robert Quartet feat. Clark Terry / Live at Q-4 ( TCB Records 90802 )
ということで、さらにジョルジョ・ロベールのいいのがないかと物色すると、これが見つかりました。
クラーク・テリーを迎えた2管クインテットのライヴ録音です。
クラーク・テリーという人は自身のスタイルであるスイング系以外のタイプの音楽にも柔軟に対応できる賢い人で、こういうハードバップの演奏に
招かれるとスイングスタイルのメーター値を少し下げてモダン寄りの演奏を見せてくれます。 この微妙なさじ加減すごくいい。
グループとしての纏まりもよく、最高のハードバップが聴けます。 これも素晴らしい。
そして何より、このCDの音圧のレベルの高さが凄くて圧倒されます。 頭がクラクラします。
■ Chris McCann / On Ths Night ( Unity UTY-146 )
カナダのドラマーがリーダーでテナーとアルトの2管フロントのピアノレスカルテットで、ライヴ録音です。
新宿ジャズ館でちょうど廃盤セールをやっていて、その中から拾い上げました。 といっても、2,000円くらいでしたが。
ピアノレスというところがミソで、全編硬派で気骨のあるハードバップを展開してくれる嬉しい内容です。 こういうライヴを小さな小屋で
聴きたいなあ、と心底思います。 Tempus Fugit がカッコいい演奏でシビれます。 ビ・バップ時代に書かれた曲ではこれが一番好きです。
愛すべきマイナー盤。 こういうのに出会った時が一番楽しいです。
■ Paquito D'Rivera ( Love Records CUCD 6 )
キューバのアルト/クラリネット奏者による1976年録音で、ワンホーンで哀感たっぷりに演奏する隠れた名盤です。
ベースは何とペデルセンが弾いています。 たぶん、きっとこういうジャズの録音は珍しいんじゃないかと思います。
もう1曲目の出だしからまるでブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのような哀愁が漂います。 現在も続く長いアメリカとキューバの難しい関係を
あざ笑うかのように、ジャズとキューバ音楽の邂逅は当たり前のようにこうして起こっていたんですね。
"I Want To Talk About You" も原曲のムードたっぷりに歌い上げており、キューバの音楽家の音楽性の高さを裏付けています。
彼は1981年にアメリカに亡命しますが、これはその5年前の録音です。 彼にとってはジャズは自由の象徴だったことでしょう。
演奏の中に何かそういう憧憬のようなものが感じられるのです。
音楽家としては世界的には有名な人ですが、ジャズの音盤としてあまり知られていないものだと思います。
でも、これは知られないままにしておくにはあまりに惜しい音盤です。