だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

目指せ!愛されヒーロー

2008-07-30 21:20:18 | 映画
ウィル・スミス主演「ハンコック」(08)の監督は、俳優でもあるピーター・バーグ。名前を聞いてもわからない人の方が多いかも。反対に知っている人は、脇役も気にして見てる人…かも。もちろん、好みの問題でもありますが…。

1964年3月11日NY生まれのバーグは、アンソニー・エドワーズ主演「ミラクル・マイル」(88)で映画デビュー。。未見。「レイト・フォー・ディナー」(91)は見ました。TVシリーズ「シカゴホープ」(94~00)のビリー・クロンク役で人気者に。同時期に「ER」があり、なにかと比較されていましたっけ。

キャメロン・ディアス&クリスチャン・スレイター主演「ベリー・バッド・ウェディング」(98)で、脚本・初監督。以後、監督と出演をコンスタントにこなしています。「キングダム/見えざる敵」(07)も。監督5作目となる「ハンコック」は、面白そう~。

ジョン・ハンコック(スミス)は、その“やりすぎパワー”を持て余す嫌われ者のスーパーヒーロー。Tシャツに短パン姿で、全~然~やる気のないハンコック。今日も武装強盗の犯人グループが疾走中にもかかわらず、ベンチでゴロ寝。通りがかりの少年に起こされ、ハンコックは空を飛び、犯人に追いつきます。

さらに車を、ロスの有名なビルに串刺しに。こうして事件を解決しても、街は大損害を被る羽目に。故に、市民からはブーイングの嵐。反省もしないハンコックですが、実は強がっているだけで、ホントは孤独で淋しいのです。

PR会社で働くレイ・エンブリー(ジェイソン・ベイトマン)は、帰宅途中に車が踏切内で立ち往生。迫り来る列車を前に、救出に現れたのがハンコック。当然、レイは無事救出されるのですが、車はグチャグチャ、列車は粉々。レイは、命の恩人を自宅に招きます。

妻のメアリー(シャーリーズ・セロン)と息子のアーロン(ジェイ・ヘッド)は、ハンコックの汚さ、下品な態度と言葉使いに辟易。そんな中、レイはハンコックのPRを買って出ます。一度、刑務所に入ってやり直すという計画。案の上、ハンコックのいないロスは、凶悪犯罪が急増。

かくして、レイの計画は思い通りに進行。果たして、ハンコックは“愛されるヒーロー”になることができるのでしょうか!?実はジェイソン・ベイトマンのことも書きたいのですが、またの機会に。「JUNO/ジュノ」(07)も良かったわ。本作でも楽しみ!
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ジャッキーから、ジェイシーへ

2008-07-29 21:13:08 | 映画
ドラゴン・キングダム」(08)の2人の対決に、も~う~感動!ジャッキー・チェンとジェット・リー。(私にとっては、永遠にリー・リン・チェイ)現代の青年ジェイソンが、時空を超えて古代中国へ移動。物語は進行し、ジャッキー扮するルー・ヤンと、ジェット・ルー扮する謎の僧侶サイレント・モンクが出会います。

お互いの正体は知らず、如意棒をめぐってのカンフー対決!その素晴らしいこと!ユアン・ウーピンのワイヤーアクションはあるものの、そのほとんどは生身のアクション。体と体とぶつかる音が感動的!興~奮!

そんなジャッキーもリーも活躍の場はハリウッドになり、香港映画のアクションは若手に移って来ました。ジャッキーの「WHO AM I?」(99/共同監督)や「香港国際警察/NEW POLICE STORY」(04)「プロジェクトBB」(06)の監督、ベニー・チャンの最新作は「インビジブル・ターゲット」(08)です。

6ヶ月前に起きた現金輸送車襲撃事件の巻き添えに遭い、最愛の婚約者を殺されたチャン刑事(ニコラス・ツェー)。同じ犯罪グループから襲撃を受け、名誉を汚されたフォン警部補(ショーン・ユー)。事件の容疑者となり、行方不明になってしまった兄の汚名を晴らそうとするワイ巡査(ジェイシー・チェン)。

この3人の男たちが、それぞれの想いを胸に香港の秩序と治安を守るため、犯罪組織に挑みます。しかし、事件の裏には意外な黒幕がいたのでした…。犯罪グループを率いるヨンサンを演じるのは、“ポスト、ジェット・リー”と呼び名も高いウー・ジン。(そうなんだ…)

ところで、ワイ巡査を演じるジェイシー・チェンは、ジャッキーの息子。「花都大戦(はなのみやこたいせん)ツインズ・エフェクトII」(04)がデビュー作で、これが2作目。今回はじめて、本格的なアクションに挑戦!偉大な父を持つ息子は大変だけど、これで1人立ち!?

「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(85)から、始まったこのシリーズ。進化しています、はい。
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ヒースの遺作

2008-07-27 21:58:37 | 映画
数あるアメコミ映画で、“バットマン”が一番好き。ティム・バートン監督の「バットマン」(86)がお気に入り。マイケル・キートンのバットマンは、とってもセクシー。特に口元が。ヒロイン・ヴィッキー役はキム・ベイシンガー。敵役ジョーカーは、ジャック・ニコルソン。豪華。音楽は、ダニー・エルフマン♪

監督、主演は「バットマン リターンズ」(92)で、再び組みます。今度の敵役はペンギン、演じるのはダニー・デヴィート。キャットウーマンは、ミシェル・ファイファー。ペンギンの特殊メイクは、スタン・ウィンストン。「ターミネーター2」でアカデミー賞視覚効果賞を受賞したウィンストンですが、6月15日骨髄腫で死去。62歳でした。残念です。

バットマンシリーズはまだまだ続きますが、お気に入りはこの2本。そして「バットマン ビギンズ」(05)で、新たな展開が!「メメント」(00)のクリストファー・ノーラン監督が、クリスチャン・ベールを主演にバットマン誕生を映画化。バートン監督には及ばないけど、ダークな世界を構築。

3年ぶりの続編がやって来ます!「ダークナイト」(08)。ノーラン監督の原案、脚本になるこの作品の敵役は、ジョーカー。演じるのはこれが遺作となってしまった、ヒース・レジャー。(1月22日没、28歳)監督は単なる続編を作りたくなかったので、タイトルから“バットマン”の文字を除いたそうな。

バットマン(ベール)とジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)は、ゴッサム・シティの平和を守るため、組織犯罪の撲滅に日夜闘っていました。そんな時、顔を白く塗り、口が裂けたジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る正体不明の男が現れます。凶悪事件を起こし、闇の世界で頭角を現す、ジョーカー。

新任の地方検事ハーベイ・デント(アーロン・エッカート)も加わり、3人は協力体制を強めます。果たして、ジョーカーとは?目的は?ダークナイトの意味は?他の出演は、執事のアルフレッド役にマイケル・ケイン、検事補レイチェル・ドーズ役にマギー・ギレンホール、ルーシャス・フォックス役にモーガン・フリーマン。エリック・ロバーツも出てます。

ジャック・ニコルソンの強烈な個性が爆発したジョーカーとの比較を恐れずに役に挑んだ、ヒース。わざと化粧を汚くし、全身全霊で演じたジョーカーは、遺作にして代表作となってしまったヒースの死を、私は心から惜しんでいます。悔しい。
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ルーマニアのコッポラ

2008-07-26 21:50:05 | 映画
ティム・ロスを初めて見たのは、「コックと泥棒、その妻と愛人」(89)。ピーター・グリーナウェイ監督作品は、毒のある物語とそれ表現する映像と色彩に目を奪われます。この映画では、ロスはまだまだ無名で、泥棒の子分役。

次が「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(90)。トム・ストッパード監督作品で、実は彼の戯曲の映画化。ゲイリー・オールドマンとの共演で、舞台に負けない面白さに仕上がっていました。クエンティン・タランティーノ初監督作の「レザボアドッグス」(91)では、のっけから血みどろのMr.オレンジ役。

「素肌の涙」(98)で監督デビューした後、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「海の上のピアニスト」(99)に主演。アレッサンドロ・バリッコ原作のこの風変わりな物語は、ロスの不思議なムードを活かした役作りで、私のお気に入り。ティム・バートン監督「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(01)では、敵役のセードを憎々しく演じてました。

ヴェルナー・ヘルツォーク、ウディ・アレン、マイケル・ケイトン=ジョーンズ、ロバート・アルトマン、ローランド・ジョフィなど幾人もの有名監督に、キャスティングされるロス。いよいよ、長年憧れのこの監督にキャスティングされました!

フランシス・F・コッポラ監督の「コッポラの胡蝶の夢」(07)です。コッポラの監督作品としても「レインメーカー」(97)以来、10年ぶり。原作は、ミルチャ・エリアーデ著『若さなき若さ』。うむ、気になるタイトル。

1938年、第2次世界大戦を間近かにしたルーマニア。言語学者のドミニク・マテイ(ロス)は自分の人生を見つめ、一生をかけた研究が完成することがないことに焦りを感じていました。孤独なドミニクが想うのは、かつて愛したラウラ(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)のこと。

死を待つだけの日々に絶望したドミニクは、自殺を図ります。復活祭の日、雷の直撃に遭い即死と思われた彼でしたが、奇跡的に一命を取りとめ、その体はどんどん若返っていくのです!超常的知能を発揮する彼に、ナチスの黒い影が忍び寄ります…。

ラウラに生き写しのヴェロニカとルビニという女性を演じるラーラは、ルーマニア出身。他に主治医スタンチュレスク教授役に、ブルーノ・ガンツ。マット・デイモンのカメオ出演も注目。コッポラ監督が描く“幻想文学”の世界。ロスとの初コラボが、とっても楽しみ!
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キャストを変えて…

2008-07-24 21:01:55 | 演劇
東宝ミュージカルをよく見ます。(宝塚は別。過去に通い続けてましたが…)「レ・ミゼラブル」「ラ・マンチャの男」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」「エリザベート」「ベガーズ・オペラ」「王様と私」「モーツァルト」「マリー・アントワネット」「キス・ミー・ケイト」ああ~、限がない。

そして「ミス・サイゴン」。1991年4月11日初演のロンドン、ウエストエンド・ミュージカルです。プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュは、「キャッツ」(81)「レ・ミゼラブル」(85)「オペラ座の怪人」(86)「オリバー!」(94)「イーストウィックの魔女たち」(00)「メリーポピンズ」(04)などを製作。すごい。

ロンドンでは、2001年1月28日(4097回)に閉幕しましたが、日本ではまだまだ続きます。この夏、「ミス・サイゴン」は10月までのロングラン公演を上演中。もう何度も何度も見ましたが、もちろんまた行きます。今回はキャストを変えて、見に行くことにしました。

ベガーズ・オペラ」で、大注目した橋本さとしさんのエンジニアを。その日のキムは新妻聖子さん、クリスは照井裕隆さん、ジョンは坂元健児さん、エレンは鈴木ほのかさん。うむ、自分的にはかなりいつもと違う!楽しみ!友人には、4人のエンジニアをすべて見る人もいるのですが、ちょっと無理?

いろいろな楽しみ方があるものです。1992年4月日本初演の時は、市村正親さんのエンジニア、キムは本田美奈子さん、クリスは岸田智史さん、ジョンは 園岡新太郎さんでした。私は2部オープニングでジョンが歌う、“ブイ・ドイ”が、印象的で感動したものです。

サイゴン陥落時のヘリコプターが下りてくるシーンは、鳥肌が立ちます。今では本物のヘリ(大道具)を使っているのは、日本だけなんだとか。初めてNYに行った時、ジョナサン・プライスのエンジニアを見ましたが、今も感動します。ああ~、早く見に行きたい!
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S A T C その後

2008-07-23 21:20:56 | 映画
サラ・ジェシカ・パーカーと言えば、マシュー・ブロデリックの奥さん。マシューは、1995年、NYのブロードウェイで大ヒットした舞台『努力しないで出世する方法』で主演し、トニー賞主演男優賞を受賞。(1961年初演のリバイバル)この時、ちょうど見に行ったのですが、サラも見かけました。

この後、マシューとサラは1997年結婚。マシューは「ケーブル・ガイ」(96)「恋におぼれて」(97)「GODZILLA ゴジラ」(98)と続きます。サラは、「ファースト・ワイフ・クラブ」(96)「マーズ・アタック!」(96)に出演。そう、あの頃ですね。

サラは、1998年TV「SEX and the CITY」に主演。これが爆発的な人気番組に!NYで生きる4人の女性たちの、恋とおしゃれと本音をスキャンダラスに描いたドラマでした。番組はシーズン1~シーズン6(04)まで続き、日本でも大人気でした。

そしていよいよ映画になって、帰って来ます。「SEX AND THE CITY」(08)、監督はTVで製作総指揮を担当していた、マイケル・パトリック・キング。映画でも製作・脚本も担当。サラだって、製作も兼任してます。つまり、サラにとってこの番組は代表作でもあるんですね。

登場人物は、セックスコラムニストのキャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)、PR会社社長のサマンサ・ジョーンズ(キム・キャトラル)、母親で敏腕弁護士のミランダ・ホッブス(シンシア・ニクソン)、理想の結婚をしたシャーロット・ヨーク(クリスティン・デイヴィス)。

映画は、それぞれのハッピーエンドのその後を描いていきます。TVのファンには、待ちかねた映画化ですね!このドラマ、映画の話題は何といっても4人の生き方と、豪華なファッション!ヨーロッパやアメリカのブランドもの、1000着以上の最新コレクションが集められました。

シャネル、プラダ、グッチ、マノロ・ブラニクと言った超一流品から、ヴィンテージものまで。他にも数百万もする宝石も!豪~華。人気ドラマのその後を見に来ましょう!あっ、「ドリームガールズ」(06)で、アカデミー賞助演女優賞受賞のジェニファー・ハドソンも出ています。
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アンジーの決断

2008-07-21 17:19:47 | 映画
イギリスの監督ケン・ローチは、常に労働者や移民に目を向け、その生活を映画にしてきました。カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した「麦の穂をゆらす風」(06)をはじめ、数々の賞にノミネートまたは受賞し、高い評価を受けています。

2年ぶりの最新作「この自由な世界で」(07)も、貧しいシングルマザーを中心に不法移民の世界を描いています。ロンドンで、1人息子のジェイミー(ジョー・シフリート)を両親に預け、職業紹介所で働くアンジー(キルストン・ウェアリング)。いつか息子と暮らすのが夢。

しかし、理不尽な理由をつけられクビになってしまいます。思い切ってルームメイトのローズ(ジュリエット・エリス)と、自分たちで職業紹介所を始めます。アンジーの努力と前向きな性格とで、ビジネスは成功します。

やがてアンジーは不法移民を働かせる方が、儲かることに気付きます。やってはいけないことと知りつつ、息子と暮らしたい…幸せになりたい…と思うアンジーは、一線を越えてしまいます。そして事件は起こるのです。

ケン・ローチの作品では、キリアン・マーフィ、ピーター・ミュラン、ロバート・カーライル、レイ・ウィンストン、イアン・ハートなど有名な俳優がキャスティングされることもありますが、ほとんどは無名に近い俳優が多いのです。そのためか、映画はとってもリアル。

自由市場での競争は格差も生まれます。儲ける者と搾取される者。きっと映画は、“自由な世界”について考えさせてくれると思います。ケン・ローチ監督のメッセージが込められた映画を、ぜひ見て欲しいです。

1936年6月17日イギリスのワーウィックシャー生まれ。オックスフォード大学卒業後、62年BBCへ入社。TVドラマの演出を手掛け、「夜空に星のあるように」(68)で映画監督デビュー。主な作品には、「ケス」(69)「リフ・ラフ」(91)「大地と自由」(95)

「カルラの歌」(96)「マイ・ネーム・イズ・ジョー」(98)「ブレッド&ローズ」(00)「やさしくキスをして」(04)「明日へのチケット」(05)などがあります。ケン・ローチ監督の作品を見てみません?
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今からだって、遅くない!?

2008-07-20 20:46:55 | 展覧会
今年の夏は格別に暑いように感じるのは、私だけ?梅雨が明け、これからますます暑い夏の日々が続くと思うと、ため息が出ます。早く秋になって欲しい…。そんな暑い日の昼、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館に行って来ました。

生きる喜び・素朴画の世界“アンドレ・ボーションとグランマ・モーゼス”が、開催されています。アンドレ・ボーション(1873~1958)は、フランスのロワール地方シャトー=ルノーにある葡萄栽培業の家に生まれ、自身も園芸の仕事をしていました。

結婚(27歳)、第一次世界大戦に従軍(41~45歳)、復員後苗木栽培業の破産(46歳)、妻の病気を経て1919年、本格的に絵を描き始めます。1928年には、ディアギレフのバレエ・リュス(ロシアバレエ団)から舞台装飾の依頼を受け、世界的に有名になります。

ボーシャンの絵は、職業柄、植物(花や木々)を描写に優れていて神話や聖書、故郷の大地に暮らす人々など、自然の中のものや生活を細かく描いています。と言っても、彼は正規の美術教育は受けていないため技術的には稚拙に見えます。でも、一度見るとその独自の世界はたまらなく愛しく感じるのです。

一方のグランマ・モーゼスは、1860年NY州の農家に生まれます(~1961)。結婚(27歳)、出産、夫の死(67歳)とごくごく普通の農家の妻でした。1938年、78歳の時たまたまNYの画商に見出され、80歳の時はじめての個展を開催。86歳になって、クリスマスカードを売り出し大ヒット!

モーゼスの絵は、毎日の暮らしや自然の姿を細かく描写するのが特長。特に冬景色には、雪を表現するのに“銀粉”を使っています。ほら、クリスマスカードのイメージですね。また、農家のおばあちゃんのイメージそのままに、キャンバス地に刺繍で絵を描くことも。

展示されている作品は、ボーシャン47点、モーゼス22点。特にモーゼス作品は、損保ジャパン東郷青児美術館所蔵がたくさん。素朴で温かい作品を楽しんでくださいね。
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ノートン、ハルクになる!

2008-07-18 21:35:57 | 映画
アン・リー監督の「ハルク」(03)は、大好きな監督の初SFアドベンチャー映画ということで、ものすごく期待して見に行きました。結果から言うと、ちょっとがっかり。この映画のファンの方、ごめんなさい。でもなぜ“大好き”にならなかったかと言うと、主役のエリック・バナ。

「ハルク」以前の出演作は、「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」(00未)「ブラックホーク・ダウン」(01)「トレジャー・ハンター/一獲千金を狙え!」(02未)。「ブラックホーク・ダウン」は見たけど、兵士の1人だから印象が薄い…。「ハルク」が、初主演なんですね。

人間ドラマとVFXとの落差が大きくて疲れました。「ビューティフル・マインド」(01)で、アカデミー賞助演女優賞受賞のジェニファー・コネリー共演で、ドラマ部分は素晴らしかったんですけど。エリック・バナは、「トロイ」(04)「ミュンヘン」(05)で活躍しています。

人気マーヴェルコミック、再び映画化!「インクレディブル・ハルク」(08)の監督は、「トランスポーター」(02・05)や「ダニー・ザ・ドッグ」(05)のルイ・レテリエ。科学者のブルース・バナー(エドワード・ノートン)は、実験中に、大量の放射能を浴びてしまいます。

そのため、感情が高ぶり心拍数が200を超えると肉体が巨大化!驚異のパワーを持つ、緑色の“ハルク”に変身するのです。恋人のベティ・ロス(リヴ・タイラー)をも傷つけてしまう、そのパワーを持て余すブルース。なんとか治療方法を見つけようとするのですが…。

ハルクの力に目を付けた軍は、ロス将軍(ウィリアム・ハート)や謎の軍人エミル・ブロンスキー(ティム・ロス)を派遣。NYでの最後の時が近づいて来ます…。物語は原作(ジャック・カービー、スタン・リー)があるので、周知のことですが、脚本は「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(06)のザック・ペン。

他の出演にティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル。ノークレジットのスタン・リーや ロバート・ダウニー・Jr。個性的な俳優が並んでます。「幻影師アイゼンハイム」が素晴らしかったエドワード・ノートンが、脚本にも深く係わったという本作。期待します。

しかしアン・リーは台湾人、ルイ・レテリエはフランス人。これって偶然かしら。
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オフィーリアとの再会

2008-07-17 21:04:59 | 展覧会
もうだいぶ昔のこと(平成4年)ですが、新宿の伊勢丹美術館で「西洋絵画のなかのシェイクスピア展」という展覧会がありました。絵画もシェークスピア作品も大好きな私が、見逃すはずがありません。

世界中で有名なシェークスピアの戯曲を絵画にする…、これって今で言う映画化ですよ。『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『リア王』『オセロー』『夏の夜の夢』『十二夜』『ヴェニスの商人』『テンペスト』『お気に召すまま』『から騒ぎ』『ヴェローナの二紳士』『じゃじゃ馬ならし』などなど。

名場面を絵画にするというのは、画家の想像力をかきたてられるんでしょうね。伊勢丹美術館での作品は、そんなイメージの作品がずらりと並び、大いに感激したものです。中でも、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」(1852年/テートギャラリー収蔵)は、秀逸。

この夏、渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」で、その『オフィーリア』に再会できます。デンマーク王子ハムレットの恋人で、宰相ポローニアスの娘、オフィーリア。父王を殺害されたと知ったハムレットが、復讐の過程で誤って宰相を殺害。それを知ったオフィーリアは、川に落ち溺死します。

絵はまさに今にも水を含んだ重たいドレスによって、沈まんとする若く儚い命の輝きを描いています。狂気となったオフィーリアの手にした花は、自らの死を表しています。本当に美しい絵です。

ミレイは、19世紀(1829~96)のイギリスの画家で、ラファエル前派に属します。イギリス南部のサザンプトンに生まれ、ロンドンのロイヤル・アカデミー美術学校に入学します。後にアカデミーの総裁に就任し、“サー”の称号を得ました。

今回の展覧会には、他に『マリアナ』(1851)『両親の家のキリスト(大工の仕事場)』(1850)『安息の谷間(疲れし者の安らぎの場)』(1858)『姉妹』(1868)『ローリーの少年時代』(1870)『北西航路』(1874)『露にぬれたハリエニシダ』(1890)なども。

ミレイって初めて!という方も、ミレーと勘違いしている方も、ぜひぜひその素晴らしい作品たちを見に行ってください!
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