スティーヴン・キングのパイロキネシス、２作目

あのザック・エフロンがパパ役！ディズニー・チャンネルのオリジナル・ムービーとして放送され、日本では劇場公開された大ヒットＴＶＭ…

ケニー・オルテガ監督「ハイスクール・ミュージカル」（０６）。超カッコいい高校生トロイ・ボルトン役は、歌って踊ってのザックならでは。

その後も作品ごとに成長ぶりを見せてくれていましたが、３０人以上の女性を殺害したシリアルキラーを演じたジョー・バーリンジャー監督…

「テッド・バンディ」（１９）に続く驚きなのが、キース・トーマス監督「炎の少女チャーリー」（２２）です。おやっ？と思った人！

そう、『ホラーの帝王』ことスティーヴン・キング原作『ファイアスターター』の映画化で、マーク・Ｌ・レスター監督、ドリュー・バリモア主演の…

リブート版（昔の作品に新解釈やコンセプトを持たせ作り直すこと）だそう。オリジナル（８４）では、パパ役はデヴィッド・キースでした。

アンディ・マッギー（ザック・エフロン）とヴィッキー（シドニー・レモン）には、生まれた時から不思議な能力を持つ娘チャーリー…

（ライアン・キーラ・アームストロング）がいました。しかし成長するに伴い、その能力パイロキネシス（自然発火）は制御が効かなくなり…。

娘を懸命に守ろうとするアンディ、そして能力を利用しようとする政府の秘密組織ザ・ショップとは、果たして？原作や映画ファンは…

結末を知っていても見たいです。本作はリー・ワネル監督「透明人間」（２０）などのブラムハウス・プロダクションズの作品。なるほど。

今も続くドンバスのこと

１～２か月前のこと。この映画が公開されることを知りましたが、今そこで起きていることを毎日ＴＶで見ているのでホント？と思いました。

それこそがこの映画が公開される意義なのです。それがウクライナのセルゲイ・ロズニツァ脚本、監督「ドンバス」（１８）なんです。

ドキュメンタリー監督として活躍し、日本でも公開された作品には、マイブログで昨年２月に紹介した「群衆」３選があります。

ホロコーストの現場となった元強制収容所を観光するツーリズムを題材にした「アウステルリッツ」（１６）、スターリンによって行われた…

約９０年前の裁判の記録映像「粛清裁判」（１８）、ソ連の独裁者スターリンの国葬を記録した「国葬」（１９）の３作。未ソフト化です。

劇映画も何本かありますが、未公開でした。急遽２週間限定公開が決まった「ドンバス」は、ドキュメンタリーではなく、ドラマなのです。

背景となるのは、２０１４年からウクライナ東部ドンバス地方で起こっている『分離派』（ロシアの支援を受けているとされる勢力）と…

ウクライナ軍の軍事衝突。ノボロシア（親ロシア派の住民が多いウクライナ東部の地域）の政治や社会を、風刺を交え描いているそう。

さらにロシアとウクライナをめぐる歴史的なしがらみ、無法地帯で横行するフェイクニュース、暴力、公の権力による汚職などを…

まるでドキュメンタリー映画のように映し出します。２０１８年の第７１回カンヌ国際映画祭ある視点部門で監督賞を受賞。見たいです。

母の好きなオペラのアリア

初めまして…のフランスのヨアン・マンカ監督。俳優と舞台演出家としてキャリアをスタートしたマンカ監督、初の長編映画が…

脚本も担当した「母へ捧げる僕たちのアリア」（２１）です。南仏の古い公営団地に暮らす１４歳のヌール（マエル・ルーアン＝ブランドゥ）。

重篤で昏睡状態の母を３人の兄たちと４人で自宅で介護する生活は苦しく、中学生のヌールは夏休みには兄の仕事の手伝いと家事に追われる毎日。

そんなヌールの日課は、夕方になると母親の部屋の前までスピーカーを持っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげることでした。

ある日、教育奉仕作業の一環で校内掃除中のヌールは、歌の夏期レッスンをしていた講師のサラ（ジュディット・シュムラ）に呼び止められます。

歌うことに魅せられ、夢中になっていくヌール。果たして？劇中登場するオペラのアリアは、ジョルジュ・ビゼー作曲『カルメン』、

ジュゼッペ・ヴェルディ作曲『椿姫』、ガエターノ・ドニゼッティ作曲『愛の妙薬』の『人知れぬ涙』、ジャコモ・プッチーニ作曲…

『トゥーランドット』の『 誰も寝てはならぬ』、フランツ・シューベルト作曲『音楽に寄せて』など。ちなみにアリアとは、オペラなどで…

歌われる独唱曲のこと。上記以外にもジャコモ・プッチーニ作曲『蝶々夫人』の『ある晴れた日に』や、『ジャンニ・スキッキ』の…

『私のお父さん』なども有名。オペラって難しいと思いがちですが、アリアのような有名な歌は素晴らしく、オペラへの興味が湧くはず。ぜひ。

エーリッヒ・ケストナー原作のファビアン

焚書。『ふんしょ』と読みます。政府や独裁者などによって書物を燃やす行為を言います。レイ・ブラッドベリのＳＦ小説『華氏４５１度』を…

映画化したフランソワ・トリュフォー監督「華氏４５１」（６６）で見た記憶が。書物を読むことが禁じられた社会を描く、怖い映画でした。

華氏４５１度は、紙が燃え始める温度。古くても良い映画はまた見たい…。焚書で思い出すのが、有名なナチスドイツによる焚書です。

対象となった作家はカール・マルクス、ハインリヒ・ハイネ、ハインリヒ・マン、ベルトルト・ブレヒト、エーリヒ・マリア・レマルクなど有名人ばかり。

そしてエーリッヒ・ケストナーも。児童文学の『エーミールと探偵たち』 『点子ちゃんとアントン』 『飛ぶ教室』 『ふたりのロッテ』などの他…

テリー・ギリアム監督「バロン」（８８）の原作でもある、大人向け小説『ほら吹き男爵』もあります。そしてドミニク・グラフ監督…

「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」（２１）も、原作はケストナーの『ファビアン あるモラリストの物語』なんです。

１９３１年、作家を目指すファビアン（トム・シリング）はベルリンへやって来ます。しかし、不況の世の中に忍び寄るナチズムの足音。

やがて自分の進む道を見失ったファビアン、恋人のコルネリア（ザスキア・ローゼンダール）、親友ラブーデ（アルブレヒト・シューフ）は？

ベルリンの荒廃を描いた原作。果たして？シリングとザスキア・ローゼンダールは「ある画家の数奇な運命」（１８）で共演。見ましょ。

決行はサッカーワールドカップの決勝戦！

「ホーム・アローン」（９０）のマコーレー・カルキン、「ラジオ・フライヤー」（９２）のイライジャ・ウッド、「レオン」（９４）のナタリー・ポートマン、

「シックス・センス」（９９）のハーレイ・ジョエル・オスメント、みんな子役出身。１９９２年２月１４日ロンドン出身のフレディ・ハイモア、

本名アルフレッド・トーマス・ハイモアも。ジャン＝ジャック・アノー監督「トゥー・ブラザーズ」（０４）、マーク・フォースター監督「ネバーランド」（０４）、

ティム・バートン監督「チャーリーとチョコレート工場」（０５）、カーステン・シェリダン監督「奇跡のシンフォニー」（０７）、マーク・ウォーターズ監督…

「スパイダーウィックの謎」（０８）などに出演。ＴＶシリーズ「グッド・ドクター 名医の条件」（１７～ ）では、自閉症でサヴァン症候群の…

外科研修医ショーン・マーフィーを演じ、製作も担当。シーズン４（２０～２１）まで放送済み。お気に入りです。今年３０歳になったハイモア。

最新作は「ＲＥＣ／レック」（０７）シリーズのジャウマ・バラゲロ監督「ウェイ・ダウン」（２１）。珍しく犯罪アクションです。

３０年以上、追い求めていたフランシス・ドレークの財宝のヒントを沈没船から発見したイギリス人のウォルター（リーアム・カニンガム）と…

ジェームズ（サム・ライリー）。ところが沈没船はスペイン国籍で、発見された物は国にあると奪われてしまいます。保管場所は難攻不落の…

スペイン銀行の地下倉庫。天才的頭脳を持つ大学生トム（フレディ・ハイモア）を仲間にし、攻略法を発見します。果たして？ ファムケ・ヤンセン共演。

ポランスキー監督のドレフュス事件

ドレフュス事件！歴史好きなので、名前はよく知っていました。でも内容はよく知らず…映画好きなので、映画になったら良いのになぁと…

ずっと思っていました。どうやら、ウィリアム・ディターレ監督「ゾラの生涯」（３７）という作品が、ドレフュス事件を描いているとのこと。

主演のポール・ムニがフランスの文豪エミール・ゾラを演じ、映画後半にドレフュス事件が出てくるそう。今度レンタルして見ましょう。

それはともかく、簡単に言うとドレフュス事件とは、フランス軍大尉がスパイ容疑で逮捕された冤罪事件。で、いよいよ待望の映画が公開！

しかも監督は「ゴーストライター」（１０）のロマン・ポランスキー。この作品の原作が、英国人作家ロバート・ハリス。監督とハリス、２作目が…

「オフィサー・アンド・スパイ」（１９）なんです。ポランスキーは、１９３３年８月１８日パリ出身の８８歳。フランスとポーランドの国籍。

１８９４年、ユダヤ人陸軍大尉アルフレド・ドレフュス（ルイ・ガレル）は、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡されます。

ところが軍の情報部門を率いるジョルジュ・ピカール中佐（ジャン・デュジャルダン）は、ドレフュスの無実を示す証拠を発見。

しかし、隠蔽を図る上層部から左遷を命じられてしまいます。ピカールが支援を求めたのが、作家エミール・ゾラたちだったのです。

果たして！それが知りたい！絶対見ます。エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック、メルヴィル・プポー共演。ますます必見です！

新しい体制、秩序とは？

ゴールデン・ウィークがやって来ます。今年は大きな制約のない３年ぶりのＧＷ。最大１０日間の連休になるとか。関係ないですが。

基本的な感染予防に気を付けながら、映画や美術展にお出かけできればと思っています。未だ終息しない中、日々亡くなっている人も。

それにしても本作の予告編を見ると、背筋が凍ります。ミシェル・フランコ脚本、監督のメキシコ映画「ニューオーダー」（２０）がそれ。

監督には「父の秘密」（１２）と「母という名の女」（１７）という作品がありますが、未見。ティム・ロスとキーファー・サザーランドの娘の…

サラ・サザーランド共演「或る終焉」（１５）は、看護師と終末期患者の物語で、静かで献身的なティム・ロスの演技に魅せられます。

未見でしたら、ぜひ。この作品でカンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされ、脚本賞を受賞した監督ですが「ニューオーダー」では…

ヴェネチア国際映画祭審査員大賞を受賞。裕福な家の娘マリアン（ナイアン・ゴンサレス・ノルビンド）の結婚パーティの日。

豪邸には結婚を祝う政財界の名士たちが集っていました。そんな中、近所の通りで行われていた貧富の差に対する抗議運動が暴動化。

ついにマリアンの家にも暴徒が！殺戮と略奪が繰り広げられる中、運よく逃げ出したマリアンを待っていたものは？暴徒に対するのは…

軍部による武力鎮圧と戒厳令でした。果たして？出演者はまったく知りませんが、映画は今世界のどこかで起きているようで、ひたすら怖いです。

高齢者向け無料バス乗車券の旅

ふっくら容姿のイメージだったティモシー・スポール。最新作のポスターの彼は驚くほど身体も顔もゲッソリ。大丈夫でしょうか。

ちょっと心配。１９５７年２月２７日ロンドン出身の６５歳。ケン・ラッセル監督「ゴシック」（８６）、マイク・リー監督「秘密と嘘」（９６）と…

「ターナー、光に愛を求めて」（１４）、ブライアン・ギブソン監督「スティル・クレイジー」（９８）、ピーター・カッタネオ監督「ラッキー・ブレイク」（０１）、

トム・フーパー監督「英国王のスピーチ」（１０）、ミック・ジャクソン 監督「否定と肯定」（１６）、リチャード・ロンクレイン 監督…

「輝ける人生」（１７）など、コメディやシリアスなドラマなど幅広い作品で活躍。「ハリー・ポッター」シリーズのピーター・ペティグリュー役で…

ご存じの方もいるかも。最新作はギリーズ・マッキノン 監督「君を想い、バスに乗る」（２１）です。共演は、大人気ＴＶシリーズ…

「ダウントン・アビー」（１０～１５，１９）でミセス･ヒューズを演じたフィリス・ローガン。２人は「秘密と嘘」で共演しています。

最愛の妻を亡くしたばかりの９０歳のトム・ハーパー（ティモシー・スポ―ル）は、高齢者向けローカルバスのフリーパスを利⽤して…

イギリス縦断の旅に出ることに。妻と出会い、⼈⽣が始まった場所へ。様々な⼈との出会い、時にトラブルに遭いながらも旅を続けるトム。

そんな旅を通して⾒つけたものとは、果たして？なんと特殊メイクなしで、実年齢より３０歳近く老いた役に挑戦したスポール。納得です。

現代のフランケンシュタインたち

ちょっと前の作品、ジル・パンソ＆アレクサンドル・ポンセ監督「クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち」（１５）は…

映画ファンには、感涙のドキュメンタリー映画です。予告編だけでわくわくドキドキ。監督たちは「レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人」（１１未）の…

監督、製作、脚本、音楽を担当。１９２０年生まれのレイ・ハリーハウゼンは、＜ダイナメーション＞と呼ばれるコマ撮りの特撮技術の歴史を作りました。

「シンバッド七回目の航海」（５８）、「ＳＦ巨大生物の島」（６１）、「アルゴ探検隊の大冒険」（６３）、「恐竜１００万年」（６６）、

「シンドバッド黄金の航海」（７３）、「シンドバッド虎の目大冒険」（７７）、「タイタンの戦い」（８１）など素晴らしく、懐かしい。

そんな作品を製作した監督たちは、本当に特撮、クリーチャーが好きなのでしょう。納得。本作に登場するアーティストや映画人は…

「グレムリン」（８４）のジョー・ダンテ、「パンズ・ラビリンス」（０６）のギレルモ・デル・トロ、「狼男アメリカン」（８１）のジョン・ランディスと…

特殊メイクのリック・ベイカー、「ジュラシック・パーク」（９３）のフィル・ティペット、「アビス」（８９）のデニス・ミューレンなど。

（複数の代表作品がありますが、敢えて１作品で）アニメーション、人形のコマ撮り、着ぐるみ、アニマトロニクス、ミニチュア、モーションキャプチャなど…

（順不同、もっとあるかも）技術はどんどん進化し、映画ファンを楽しませてくれます。何もない所から生まれるクリーチャーたち。次は？

破られたパージのルール

２０１５年に公開されたバイオレンス・スリラー「パージ」（１３）。フランシス・フォード・コッポラ監督、ロビン・ウィリアムズ主演の…

コメディ「ジャック」（９６）で、脚本家デビューしたジェームズ・デモナコの大ヒット監督作です。「パージ」はマイケル・ベイが…

製作を担当しシリーズ化されるまでに。そもそもパージには一掃、抹消、粛清の意味があるそう。映画は１年に１回夜７時から翌朝７時まで…

１２時間だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法化されるという近未来の恐ろしい夜を描いた作品。イーサン・ホークとレナ・ヘディ主演。

２作目、３作目はフランク・グリロ主演「パージ：アナーキー」（１４）と「パージ：大統領令」（１６）。４作目はジェラード・マクマリー監督…

「パージ：エクスペリメント」（１８）で、主演はイラン・ノエル。ジェームズ・デモナコとマイケル・ベイは、全作品に関わっています。

実はシリーズ未見なんですが、５作目となるエベラルド・ゴウト監督「フォーエバー・パージ」（２１）は、３作目の続編で最終作です。

あっ、ジェームズ・デモナコは脚本、マイケル・ベイは製作なのは同じ。“パージ”法が施行されたアメリカ。初めてのパージの一夜を…

逃れたメキシコ移民の夫婦アデラ（アナ・デ・ラ・レゲラ）とホアン（テノッチ・ウエルタ）は、雇用主一家と国境を目指ことに。

しかし、彼らはマスク姿の過激派集団に遭遇してしまいます。果たして？ジョシュ・ルーカス、ウィル・パットン共演。ホントに終わり？