今度は、ホラー仕立て

「縮みゆく女」（８１）、「セント・エルモス・ファイアー」（８５）、「ロストボーイ」（８７）、「今ひとたび」（８９）と…

古い映画タイトルが並びますが、これ、大衆娯楽映画の監督として活躍する前のジョエル・シューマカー監督作品。見てます？

１９９１年の公開「フラットライナーズ」（９０）は、マイケル・ダグラス製作で、若きスターたちが共演したサスペンス映画です。

キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィン、オリヴァー・プラット主演。

人工的に心臓を停止し、１分後に蘇生させるという臨死体験の実験をする医大生たち４人。実験から数日後、奇妙な幻覚に襲われ…と

いう作品でした。あれから２７年。リメイクが公開。デンマーク映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」（０９）の…

ニールス・アルデン・オプレヴ監督「フラットライナーズ」（１７）です。物語は、前作から２８年後の設定なので続編かも。

『人は死んだらどうなるのか』医学生のコートニー・ホームズ（エレン・ペイジ）は、自分の心臓を止めて１分後に蘇生させて欲しいと…

先輩のレイ（ディエゴ・ルナ）、マーロ（ニーナ・ドブレフ）、ジェイミー（ジェームズ・ノートン）、ソフィア（カーシー・クレモンズ）に…

協力を依頼。そして生き返ったコートニー。果たして、彼女は？キーファー・サザーランドが、バリー・ウルフソン博士役で出演。見なくっちゃ。

アルジェ・モーテル事件とは？

「ビッグ」（８８）や「レナードの朝」（９０）のペニー・マーシャル、「ディープ・インパクト」（９８）のミミ・レダー、

「マリー・アントワネット」（０６）のソフィア・コッポラ、「アクロス・ザ・ユニバース」（０７）のジュリー・テイモア、

「トワイライト 初恋」（０９）のキャサリン・ハードウィック、「マイ・インターン」（１５）のナンシー・マイヤーズ、

「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」（１５）のレベッカ・ミラー、アメリカで活躍する女性映画監督です。もっといますが。

そんな中、「ハート・ロッカー」（０８）でアカデミー賞監督賞受賞し、社会派作品を多く監督するキャスリン・ビグローも。

１９５１年１１月７日、カリフォルニア州サンカルロス出身。「ゼロ・ダーク・サーティ」（１２）に続く最新作は、「デトロイト」（１７）。

１９６７年７月２３日～２７日、ミシガン州デトロイトで起きた暴動が題材。暴動発生から３日目の夜。アルジェ・モーテルで…

銃声を聞いたという通報が入り、警官と州兵が殺到します。そこで捜査手順を無視した何人かの警官が、モーテルの宿泊客たちに…

不当な強制尋問を開始します。果たして、自白を強要された宿泊客たちは？主演は「スター・ウォーズ／最後のジェダイ」（１７）の…

ジョン・ボイエガとウィル・ポールター、ジョン・クラシンスキー、アンソニー・マッキー。また１つ、歴史を知るチャンス。見ましょ。

彫刻家ジャコメッティ、最後の肖像画とは？

１９６０年１１月１１日、ニューヨーク州ピークスキル出身の俳優スタンリー・トゥッチは、ジョン・ヒューストン監督「女と男の名誉」（８５）で…

映画デビュー。多くの作品に脇役として活躍後、高校時代の友人キャンベル・スコットと「シェフとギャルソン、リストランテの夜」（９６）を…

２人で監督、主演。トゥッチは、脚本も担当。未公開ながら、豪華客船を舞台にしたコメディ「インポスターズ」（９８未）でも…

監督、脚本、製作、主演しています。そして久しぶり、３度目の脚本、監督作「ジャコメッティ 最後の肖像」（１７）が公開です。

この夏、六本木の国立新美術館でも展覧会が開催された、ジャコメッテイとは？１９０１年１０月１０日、スイスのボルゴノーヴォ出身。

アルベルト・ジャコメッティは主にフランスで活躍した彫刻家ですが、絵画や版画作品も多数あります。本作は、アメリカ人作家…

ジェイムズ・ロードの回顧録『ジャコメッティの肖像』の映画化。１９６４年パリ。アメリカ人青年ジェイムズ・ロード（アーミー・ハマー）は…

ジャコメッティ（ジェフリー・ラッシュ）から、肖像画のモデルを依頼されます。帰国のため、２日で仕上げるという約束を信じたロード。

ところが制作は一向に進まず、ジャコメッティとの１８日もの苦悩の日々が続くのでした。果たして？監督の常連トニー・シャルーブ共演。

スコット・ヒックス監督「シャイン」（９５）でデヴィッド・ヘルフゴットを演じ、オスカー俳優となったラッシュ。期待は高まります。

トレジャーハンター、ネイビーシールズ？

アメリカ海軍の特殊部隊、ネイビーシールズ＜Ｎａｖｙ ＳＥＡＬｓ＞は、たびたび映画に登場するので、すっかりお馴染み。

２つの特殊戦グループ、さらに８つのチームに分かれているそう。映画では、ルイス・ティーグ監督「ネイビー・シールズ」（９０）が…

すぐ浮かびます。チャーリー・シーン、マイケル・ビーン、リック・ロソヴィッチ、ビル・パクストン、デニス・ヘイスバート主演。

マイケルは、ジェームズ・キャメロン監督「アビス」（８９）とマイケル・ベイ監督「ザ・ロック」（９６）でも、隊長役で出演。

クリント・イーストウッド監督「アメリカン・スナイパー」（１４）では、伝説の狙撃手として活躍した実在の人物を描いていました。

他にもジョン・ストックウェル監督「ネイビーシールズ：チーム６」（１２）や、異色のホラー作品、スタントン・バレット監督…

「ネイビーシールズ：オペレーションＺ」（１５）も。← 未見ですが。リュック・ベッソン製作、スティーヴン・クエイル監督…

「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ！」（１７）が公開。１９９５年、紛争末期のサラエボ。シールズのマット（サリヴァン・ステイプルトン）たちは…

３億ドル相当のナチスの金塊が湖に沈んでいるという話を聞きつけます。避難民を救うため、作戦を立てる５人。敵陣真っただ中の…

湖の水深４５ｍの湖底から、重さ２７トンの金塊をどう運び出すのか、果たして？Ｊ・Ｋ・シモンズ、ユアン・ブレムナー共演。

もし、５％しか見えなかったら…？

映画や本、演劇、絵画、テレビ、ＰＣなど、見ることで情報を得たり、感じたり…。見ることって人間の五感の中でも、特別な気がします。

もし、見ることが出来なくなったら、映画も舞台も展覧会にも行けなくなる…考えただけでもつらい。普段は感じなくても、見えるって幸せ。

ドイツ映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」（０５）のマルク・ローテムント監督。１２年ぶりの公開作品が登場。

「５パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」（１７）が、それ。驚くことに、本作は実話を元に、映画化しています。

１０代の時、先天性の病気で９５％の視覚を失った、青年サリヤ（コスティア・ウルマン）。彼の夢は、５つ星ホテルで働くこと。

そこで、無謀にも目が見えないことを隠して、ミュンヘンにある最高級５つ星ホテルでの、見習いをスタートすることに成功します。

しかし、実際は本当に大変！そこで親友マックス（ヤコブ・マッチェンツ）の助けを借りながら、次々とホテルの研修課題をクリア！

明るく努力家のサリヤは、ホテルスタッフからも信頼を勝ち取っていくのでした。ところが完璧に思えた偽装計画も、ある女性との…

出会いで危うくなります。サリヤは、ホテルへ配送に訪れたラウラ（アンナ・マリア・ミューエ）に、恋をしてしまうのです。

果たして、サリヤは？ほぼ全盲に近い、将来有望な学生サリヤ・カハヴァッテの実話。人間はどんな状況でも、挫けないのです！

９年間で９回死にかけた少年

イギリスの監督、脚本家、プロデューサーだったアンソニー・ミンゲラは、アカデミー賞監督賞受賞「イングリッシュ・ペイシェント」（９６）や…

「リプリー」（９９）、「コールド マウンテン」（０３）、「こわれゆく世界の中で」（０６）などでお馴染み。２００８年３月…

がん手術後の合併症で、わずか５４歳で死去。残念です。息子のマックス・ミンゲラは、スコット・マクギー＆デヴィッド・シーゲル監督…

「綴り字のシーズン」（５）で俳優デビュー。アレハンドロ・アメナーバル監督「アレクサンドリア」（０９）や、アレクサンドル・アジャ監督…

「ホーンズ 容疑者と告白の角」（１３）などの作品に出演しています。彼が父ミンゲラ監督の意志を継いで、脚本を担当したのが…

アジャ監督「ルイの９番目の人生」（１５）です。原作は、イギリス人作家リズ・ジェンセン、２００４年のベストセラー小説。

ルイ・ドラックス（エイダン・ロングワース）は、難産の末誕生します。そして０歳の時全身骨折、５歳で感電、８歳で食中毒など…

毎年命に係わる大事故を経験。９歳の誕生日、母親ナタリー（サラ・ガドン）と別居中の父親ピーター（アーロン・ポール）と一緒に…

ピクニックに出かけ、海辺の崖から転落してしまいます。奇跡的に命を取り留めたものの、意識不明の重体に。担当医のアラン・パスカル…

（ジェイミー・ドーナン）は、昏睡状態のルイを救おうと手を尽くすのですが…果たして？魔不思議な物語の真相と結末は、劇場で！

パワーアップしたキングスマン、再登場

確か、ハリーは死んだはずでは？マーク・ミラー原作『キングスマン：ザ・シークレット・サービス』の映画化、マシュー・ヴォーン監督…

「キングスマン」（１４）のラストでのこと。高級テーラー＜キングスマン＞の仕立て職人として働くハリー・ハート（コリン・ファース）は…

国際的スパイ組織“キングスマン”のエージェント。ある日、仲間の１人が殺害され、欠員補充するため、貧困地区で暮らすエグジーこと…

ゲイリー・アンウィン（タロン・エガートン）をスカウト。実は、彼の父はキングスマンのエージェントで、１７年前、チームのために…

命を落としたハリーの恩人だったのです。１作目で、巨大な陰謀を企む悪に挑み、射殺されたハリー。なんとかエージェントになった…

エグジーは、ハリーの仇を討つのでした。ここまでが前作。あれから３年。マシュー・ヴォーン監督による続編が公開されます。

「キングスマン：ゴールデン・サークル」（１７）がそれ。ここでハリーが奇跡の復活を遂げたのです！ロンドンの高級スーツ店…

＜キングスマン＞が、謎の組織“ゴールデン・サークル”の攻撃によって破壊されます。残されたのは、エージェントとなったエグジーと…

教官兼メカ担当のマーリン（マーク・ストロング）の２人だけ。アメリカの同盟組織“ステイツマン”の協力を求め、アメリカに渡ることに。

果たして？ジュリアン・ムーア、ハル・ベリー、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、マイケル・ガンボン、エルトン・ジョン共演。豪華！

ジャンヌ、波乱の人生

世界の文豪と呼ばれる小説家の代表作。映画は、そんな作品を映像で見せてくれます。本を読むのがちょっと苦手…という人には…

映画は本当に助かります。Ｌ・Ｎ・トルストイ作『アンナ・カレニーナ』、チャールズ・ディケンズ作『大いなる遺産』、

ヴィクトル・ユーゴー作『レ・ミゼラブル』、スタンダール作『赤と黒』、ウンベルト・エーコ作『薔薇の名前』、エミール・ゾラ作『居酒屋』、

ギュスターヴ・フローベール作『ボヴァリー夫人』、ヴァージニア・ウルフ作『ダロウェイ夫人』など、本当に切りがありません。

フランスの文豪ギィ・ド・モーパッサンの代表作、１８８３年刊行『女の一生』。日本だと演歌や浪花節のイメージが先立ってしまいますが…

本作は、少女ジャンヌが様々な不幸を経験し、苦悩する様子を描いたもので一生は描かれていません。それでも本が苦手な人には…

ステファヌ・ブリゼ監督「女の一生」（１６）がお勧め。１８１９年のノルマンディー。男爵家の娘ジャンヌ（ジュディット・シュムラ）は…

修道院の寄宿学校から、家に戻って来た１７歳の少女。父（ジャン＝ピエール・ダルッサン）と母（ヨランド・モロー）の勧めで…

ほどなく子爵ジュリアン・ド・ラマール（スワン・アルロー）と結婚します。しかし、未婚の乳姉妹ロザリ（ニナ・ミュリス）が出産。

夫との不倫が発覚します。ジャンヌ自身も妊娠し、離婚を思い止まるのですが…果たして？１３０年以上も前の物語は、不変です。

１４８分の壮絶なクロニクル（年代記）

ジェシー・ネルソン監督「Ｉ ａｍ Ｓａｍ／アイ・アム・サム」（０１９）で、知的障害の父（ショーン・ペン）を持つ、幼い娘の…

ルーシーを演じ、高い評価を得たダコタ・ファニング。当時７歳のダコタも、今や２３歳の女性。１９９４年２月２３日ジョージア州コンヤーズ出身。

未公開作品が続きご無沙汰してましたが、ようやく公開されたユアン・マクレガー初監督作品「アメリカン・バーニング」（１６）に続く…

最新作が、オランダ出身マルティン・コールホーヴェン監督「ブリムストーン」（１６）です。本作は、珍しい西部劇スリラーなんです。

小さな村で、助産師として働く女性リズ（ダコタ・ファニング）。年の離れた夫、２人の子どもたちと幸せに暮らしていました。

ある事情で言葉を発することが出来ないリズ。そんなある日、１人の牧師（ガイ・ピアース）がやって来ます。リスは、彼から…

『汝の罪を罰しなければならない』と告げられ、脳裏に壮絶な過去が蘇ります。家族に身の危険が迫っていることを必死に訴えます。

果たして、リズの過去に秘められた罪とは？そして牧師とは何者？予告編のガイ・ピアースは、相変わらずの怪演ぶり。素晴らしい！

共演はエミリア・ジョーンズ、カリス・ファン・ハウテン、キット・ハリントン。← 彼はＴＶシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」（１１～ ）に出演。

映画は、ポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソン監督「ポンペイ」（１４）で主演。キャストとストーリーにドキドキです。ぜひ見ましょう！

ベテラン、ブロードベントとランプリング共演作

シャーロット・ランプリング。１９４６年２月５日、イングランド・エセックス州スターマー出身。リチャード・レスター監督「ナック」（６５）でデビュー。

ルキノ・ヴィスコンティ監督「地獄に堕ちた勇者ども」（６９）、ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ監督「さらば美しき人」（７１）、

代表作となったリリアーナ・カヴァーニ監督「愛の嵐」（７３）、ディック・リチャーズ監督「さらば愛しき女よ」（７５）や…

マイケル・アンダーソン監督「オルカ」（７７）、ウディ・アレン監督「スターダスト・メモリー」（８０）、シドニー・ルメット監督…

「評決」（８２）、フランソワ・オゾン監督「まぼろし」（０１）、「スイミング・プール」（０３）、「エンジェル」（０７）などの国際派女優。

ビレ・アウグスト監督「リスボンに誘われて」（１３）、アンドリュー・ヘイ監督「さざなみ」（１５）に続く最新作は、リテーシュ・バトラ監督…

「ベロニカとの記憶」（１７）です。原作はジュリアン・バーンズのブッカー賞受賞作『終わりの感覚』。６０歳を過ぎ、引退生活を送る…

トニー・ウェブスター（ジム・ブロードベント）は、見知らぬ弁護士から１通の手紙を受取ります。それは、４０年前に分かれた恋人…

ベロニカ・フォード（シャーロット・ランプリング）の母親からのもので、日記はトニーの学生時代の親友のものだったのです。

なぜ、日記はベロニカの母親が持っていたのか？何が書かれていたのか？ミシェル・ドッカリー、エミリー・モーティマ共演。見ます。